アーカイブ: 映画 - ページ 55

レビュー

Movie「学校をつくろう」――近代法治国家への黎明と気概描く青春群像

 専修大学を創設した相馬永胤(三浦貴大)、目賀田種太郎(橋本一郎)、田尻稲次郎(池上リョオマ)、駒井重格(柄本時生)ら4人が、その青春をかけた人生の使命と情熱を史実的に描いている。 明治維新への幕開け、戊辰戦争で討幕側で闘った相馬永胤は、これからは軍備強兵とばかり陸軍兵学校への入学を目指すが持病持ちのため不許可。西郷隆…
続きを読む
レビュー

Movie「ハーモニー 心をつなぐ歌」――ほんとうの心と出会える希望へのメロディ

(C)2010 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved 旧年の9月末にNHKで「町中みんなで合唱団!―イギリス 涙と笑いの猛特訓―』が放送された。ロンドン郊外の町の牧師が合唱指導のカリスマ、ギャレス・マローンを招き、マーロンの指導で合唱団に参加した人たちが自分自身に、住んでい…
続きを読む
レビュー

Movie「ヤコブへの手紙」――心の重荷を赦し執り成し続ける神の愛

『ヤコブへの手紙』 2011年1月、銀座テアトルシネマほか全国順次公開 配給:アルシネテラン 人は、誰かと心を通させているから生きていく力が湧いてくる。そのことが、フィンランドの森から木霊してくるように心安らぐ作品だ。 森に近い片田舎の教会で長年牧師を務めている盲目のヤコブと、殺人罪で終身刑を受け恩赦で12年ぶりに釈放…
続きを読む
レビュー

Movie「酔いがさめたら、うちに帰ろう」――愛はなかなか断ち切れない

(c)2010シグロ/バップ/ビターズ・エンド お酒を飲んでの醜態や過ちは、大目に見てしまう日本の精神風土。だが、アルコール依存症患者に対する認識は、「だらしない」「意志が弱い」など個人の自覚や行動として捉え、病気とは理解しにくい状況がまだ根強くあるようだ。 この作品は、啓発するための映画ではないが、アルコール依存症患…
続きを読む
レビュー

Movie「脇役物語」――それぞれに、与えられている生かされているシーン

万年脇役俳優のヒロシ(益岡 徹)と新進女優のアヤ(永作博美)のロマンスあり笑いありの人生讃歌 (c)2010 Dream On Productions 東京タワー、レインボーブリッジなどのランドマークを赤いハートと青いハートが追っかけっこするオープニングのおしゃれなアニメーションが、ラヴコメディの始まりを予感させてくれ…
続きを読む
レビュー

Movie「黒く濁る村」――現代社会の善と悪の共存と対立描くミステリー

「現代社会での'善''悪'の共存と対立を描きたかった」 カン・ウソク監督に聞く 大鐘映画賞監督賞を受賞したカン・ウソク監督 韓国の人気コミック「苔(こけ)」を原作に映画化されたミステリー「黒く濁る村」(カン・ウソク監督)が、11月20日から公開される。韓国で340万人を動員し、10月29日には韓国最大の映画賞「大鐘映画…
続きを読む
レビュー

Movie「ヘヴンズ ストーリー」――不条理な事件のなかにも差し込む“生”への絆

若年性アルツハイマーで記憶が薄らいでいく恭子の故郷に連れてきたミツオ  (C) 2010ヘヴンズ プロジェクト 光市の母子殺害事件、秋葉原での無差別殺傷事件など身近に起こる痛ましい事件。瀬々敬久監督は、人間の心の奥底に染み込んでいる「殺人」を引き起こす何者かを「怪物が棲みつきました。怪物は人間たちを襲います。神様は助け…
続きを読む
レビュー

Movie「君へのメロディ」――青春の初恋が奏でる愛の深さ

ユウ(左)と連弾するピアノ曲を聴くトキヤ  (C)2010 君へのメロディー製作委員会 青春時代の初恋と友情が、淡く切なく心に響いてくる物語。 両親が離婚したことで港のある町の高校に転校してきたトキヤ(佐藤永典)。転向した当日、同じクラスのシュン(佐々木喜英)と授業中に殴り合いのケンカ。だが、この激しい出会いが2人を大…
続きを読む
レビュー

Movie「彼女が消えた浜辺」――イスラム女性の深層描く心理ミステリー

子どもたちの凧揚げを手伝うエリ  (C)2009 Simaye Mehr. 女性は、黒髪から首まで覆う長いスカーフかチャドルを被り、体の線がでないようロングコートやゆったりした服を着ることが強いられている国イラン。その外面的なイメージは、イスラム教とキリスト教あるいは保守的な文化と自由主義というような対比も絡まり、ある…
続きを読む