8月30日から31日にかけて、東北、北海道地方を襲った台風10号は、各地で洪水被害をもたらした。最も被害の大きかった岩手県下閉伊郡岩泉町では、町内を流れる清水川が溢れ、100軒ほどの住宅に大量の泥が流入。約15人が亡くなったという。一般財団法人日本国際飢餓対策機構(JIFH)東北事務所スタッフの伊東綾さんは9月3日、岩泉町を視察。「かなり酷い被害を受けている乙茂地区は道路が封鎖されているため、中心地に行くことができなかった。小本地区から岩泉町役場へは455号線が通行止めのため、44号線を利用して大きく迂回。町内を流れる清水川の両岸にある住宅は、軒並み被害に遭っていた。3日から社会福祉協議会のボランティアセンターが立ち上がり、ボランティアの受け入れが始まったので、県内外からのボランティアの助けも得て、泥出しや家具の運び出しと、家族総出で懸命に働かれている姿を目にしました」。当日は2011年の震災以降、岩泉町に住み、北三陸地区で支援活動を続けると共に、北三陸キリスト教会として岩泉と野田で礼拝をもっているダーン・バークナー宣教師に案内をしてもらったと語る。
 バークナー宣教師は「教会はダメージを逃れたが、教会からわずか1分のところには大きな被害がもたらされている。電気と水道が復旧後、私たちは直ちにボランティアを受け入れる体制を整えている。 岩泉町ではすでに若者からお年寄りまで、地方自治体を通して自分たちの手で復旧活動を進めていが、もっと多くの助けが必要です」と語る。9月6日現在、外から駆けつけたクリスチャンのボランティア8人が、町内の人々と一緒に泥出しなどの活動をしている。「泥出しなどの作業は今週と来週(17日頃まで)が山だ」と話す。
 バークナー宣教師は、▽さらにボランティアが送られるように、▽台風被害に遭い、大きなダメージを受けた岩泉町をはじめ北三陸の町々の復興のために、祈りを要請している。ボランティア希望者はEメール dawndb1@hotmail.com(バークレー宣教師) に連絡を。緊急の場合はTel 080-6388-3880。ボランティアに行く際は、軍手、作業用手袋、台所用ゴム手袋、長靴、マスク(作業日数分)、泥かきができるスコップ(持参歓迎)、土嚢袋(現地では売り切れ続出)を最低限準備。宿泊場所や現地到着方法は、連絡時にバークナー宣教師から説明を受けること。URLhttps://www.facebook.com/KitaSanrikuKirisutoKyoukai

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写真提供=日本国際飢餓対策機構