来年9月に開催される第6回日本伝道会議(JCE6)に向けた第3回神戸パートナー会議が、4月16日に神戸市の青谷ルーテル教会会堂で開かれた。この日のメッセンジャーは鎌野善三JCE6実行委員。Ⅰコリント12・12~20から「キリストのからだなる教会」と題して「多様性のある教会が、キリストにあって統一性を現す。様々な教派が協力し合いキリストにあって一つになることで伝道会議が成り立つ」と、説いた。
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大嶋博道開催地委員長は「JCE6に向かって神戸は動き出している。開催地委員の教会訪問、祈祷会も始まり、今後プレ集会が活発になる。今日集われた方々は、このJCE6を担い、神戸から全国に広がるネットワーク形成に協力してほしい」と、挨拶した。
開催地委員会事務局から、事務所が兵庫区の日本イエス・キリスト教団事務所1階に設けられると報告された。JCE6全体の流れについて小平牧生JCE6実行委員は「一番大切なプロジェクトは、今までの宣教協力の遺産を見直して、将来に繋げていくこと。プロジェクトと開催地の委員会との連携が重要になる。再度理念とテーマを確認して、進めていかなければ」と、語った。
岩上祝仁開催地委員から「見物する会議ではなく、キリスト者が結びつく会議」を目指して、語り、知り合い、祈るテーブルグループの準備が進められていると、説明があった。「キリスト者が育ち、恵みを分かち合うとき、宣教への一致した力となることを信じていきたい」と、語った。
鎌野直人開催地委員会副委員長は、今回JCE6が進めるアナロギア(ALG)について「神戸に宣教協力の実が残り、日本のモデルとなるように、宣教協力のインフラを作ろうとしている開催地の6委員会からなる。宣教・援助協力・神学・社会・女性・青年の各ALGが始動している」と、解説した。
各委員会及び神戸を知る会の説明と活動について報告があった。
宣教ALGでは、教会が直面する信徒の高齢化、少子化、献身者の減少の課題に対し、JCE6を機会に、教会の生き返りのためできることを話し合っていく。9月にJEA宣教フォーラムに参加。10月には「命と性」のシンポジウムを開く。
援助協力ALGでは、2つの震災を受けて、災害時に教会ができること、ネットワーク作り、教会ならではの働きについて学んでいく。6月に2つの震災から学ぶセミナーを開く。
神学ALGでは、3~5月にシニア・ミドル・ユース3世代に向けた「普段着の信仰を考えるセミナー」を開催。危機的状況で普段着の信仰が本当に力があったという震災体験からテーマを得た。テーブルグループも実現し好評だった。
社会ALGでは、慎重に福音派の一致を模索し、研究会を持つ。国家観・国際分野・市民生活・賀川豊彦と神戸の4分野について話し合う。
女性ALGでは、3回の委員会を開催。10月に元大阪キリスト教短期大学学長の柏木道子氏を招いて集会を開く。
青年ALGでは、神戸ユース・ミニストリーズ(KYM)のセミナーを、JEA青年委員会と共催で開催する予定。11月に青年のプレ大会を企画している。
神戸を知る会では、JCE6の理念を踏まえて、「神戸の文化の発信をしていきたい」とし、期間中キリスト教関係施設のツアーを企画する。震災20年の今年はプレツアーも予定している。神戸栄光教会や賀川豊彦記念館の展示・講演などを10月に開く。
最後に各委員会がテーブルグループで、今後の活動について話し合った。
【藤原とみこ】