東京・目黒区目黒本町。住宅と個人商店が交じった庶民的な雰囲気の町だ。この一角で、一般住宅を改築した聖協団・目黒教会(横山聖司牧師)は、毎月第一水曜日の昼に、一人暮らしの高齢者のための賑わいの場「コーヒーなかま」を開いている。
広間にテーブルを4組並べ、毎回二十数人ほどが集う。始まる前には、7、8人のスタッフが、キッチンで祈る。「悲しみがある人に慰めがありますように。あなたが最善をなし、導いてください…」
近隣の人々が次々と入ってくる。みな顔なじみらしく、病院の手術の話や、最近の失敗談などで話は尽きない。ある身寄りがなく、病気持ちの人は財産が心配だ。地域の民生委員でもある横山牧師は、生活保護の情報や「役所にも知り合いが居るから」とアドバイスする。「正確な情報を伝えられることが安心にもつながる」と言う。