CD「Light Of The World」 全6曲 定価1,260円(いのちのことば社・ライフ・ミュージック)
CD「Light Of The World」 全6曲 定価1,260円(いのちのことば社・ライフ・ミュージック)

以前、ファーストアルバム「Love」(https://xn--pckuay0l6a7c1910dfvzb.com/?p=1408)を紹介したMichiruのセカンドアルバム。

一聴するとみごとなJ-POPだ。Michiru自身が「賛美歌」と言っているのだが、それがあまりに見事なPOPサウンドなので「賛美歌」とは思えないかもしれない。しかし、聴いていけばそれが確かに、とても信仰的な「賛美歌」であることがすぐにわかる。POPサウンドと信仰という、一見、俗と聖と思えるものが、ハイレベルなところで融合しているのがMichiruの良いところだ。

ゴスペルブーム以来、信仰と全く関係のないところで「ハレルヤ」と歌われることが増えた。もしかしたら、クリスチャンでも、意味も考えずに、口癖のように「ハレルヤ」と歌うことがあるかもしれない。しかし、Michiruの歌は「ハレルヤ」と歌うときには、本当に「ハレル・ヤハ(主を誉めよ)」と歌っていると感じられるのだ。クリスチャンだから、讃美だから、こういう歌詞で…というのではない。その歌には、本気でそう信じている信仰が表れている。心からの賛美となっている。

評者が学生の頃、「生きることはキリスト―」という歌詞の歌を歌ったら、「その歌詞をそんなに軽く歌っていいものだろうか」と牧師に言われたことがある。「生きる死ぬ」という信仰の重さと、曲調と、歌い方とが合っていなくて、要するに賛美になっていなかったのだろう。Michiruの歌はPOPなのだが、そんなミスマッチがない。借り物のサウンドではない、その歌詞にあるべくしてあるサウンドとなっている。
のせられたり、あじられたりするのとは違うところで、聴いていて信仰的に元気にしてくれる。【生】

http://yorokobimichiru.com ←Michiru公式サイト