活発な梅雨前線により、九州北部では7月5日、記録的な大雨が降った。福岡県朝倉市、久留米市、大分県日田市などでは川が氾濫し、民家が浸水するなどの被害が出ている。本紙の電話取材によれば、朝倉市、日田市内にある教会、信徒宅には被害は出ていない模様で、むしろ県境の山間にある東峰村等で川が氾濫し、家々が浸水、JR日田彦山線の線路が流されるなど、被害が甚大だという。この大雨を受け、九州キリスト災害支援センター(九キ災)は7月6日、緊急対策対策本部を設置。看護部、仮設自治会支援チームの山中弓子さんによれば、「災害NGO『結』の代表が5日から現地入りしている。同じく連携している熊本県益城郡益城町の諸支援団体と共に現地からの情報共有を行い、対策を検討中で、各団体で重機や物資の確認、準備を行っている。6日午前中に諸団体と共に福岡、朝倉、久留米へ向け、物資を積んだトラックが出発した」という。
九キ災では、大分で被害に遭った地域のために久留米ベテル教会にベースを作る予定。益城ベースは大雨洪水警報が発令されている阿蘇、南阿蘇地域を対応する。
「火曜日(4日)は台風3号の突風で物資を覆うテントが飛ばされ、今回の大雨で物資がダメになり、物資がない状態。7月2日に震度5弱の余震があったばかりで、阿蘇、古閑、西原地区の地盤がゆるんでいるのでは」と心配する山中さん。①災害に遭われた方に支援が行き届くように、②これ以上、被害が広がらないように、③被災現場に向かっていったスタッフ、ここ数日ほとんど寝ていないスタッフの健康、安全のために、祈りを要請している。緊急時の連絡先はTel096-237-6341、九キ災へ。