日野原重明氏は、7月26日、東京千代田区紀尾井趙のホテルニューオータニで開かれた「ラブ・ソナタ日韓交流午餐会リーダーシップフォーラム」のメインスピーカーとして話すはずだった。当日は、昨年の11月3日、福岡で開かれたテノール歌手べー・チェチョルさんのコンサートに駆けつけ、音楽プロデューサーの輪嶋東太郎氏(ヴォイス・ファクトリィ株式会社代表取締役)とトークする日野原氏の映像を上映。輪嶋氏が日野原氏の思い出を語った。
 「『君たちが持っているいのちというものは、与えられているということをよく理解してほしい。君たちが成長すれば誰かのためにいのちを使うことが必要であると分かってくるから、それまでは勉強したまえ』。私はよくそう言うんですよ」
 朗々とした日野原氏の声が、映像から流れてくる。「本来なら日野原先生は舞台の袖のあちらに控え、私がアシストをするつもりでした」。輪嶋さんは、そう話す。(8月6日号で詳細)