「憲法9条をノーベル平和賞に推す神戸の会」(略称・推す会)は8月12日、兵庫県神戸市中央区の県民会館でセミナーを開催。神学者、宗教学者、ジャーナリスト、市民運動家などが出席。講師の森宣雄さん(同志社大学研究員)が沖縄戦後民衆の平和への願いを語った。
 1972年の沖縄の本土復帰は「日本国憲法のもとに復帰すること」を意味し、「日本が平和憲法を捨てるなら沖縄がひきとる、そして日本に決別する」と沖縄の民の本音を紹介した。言葉にならない呻きを歌で表現してきた琉球文化についても講師は叙述した。戦前、戦中、戦後、沖縄を棄てた本土の人間が今なお国土の0・6%の沖縄に、全国の米軍専用施設の74%が集中する不公平を押し付けている。どれだけ琉球人と共苦を担ってこなかったかを考えさせられる講座だった。(9月10日号で詳細)