2017年10月15日号 05面

04青年
青年向け集会、ミッションナイト@TOCOME6では、ゴスペルシンガー横山大輔のミニコンサート、クリスチャン青年3人のパネルインタビュー、飯田岳さん(東京フリーメソジスト・南大沢チャペル牧師)のメッセージがあった。

 パネルインタビューでは、大庭貴宣さん(日本長老・北四日市キリスト教会牧師、キリスト聖書神学校学生部長/教授)が進行。20代代表で、スクールヘルパーの山下あいさん(浜松ホーリネス教会員)、30代代表の武川仁哉さん(同盟福音・岩倉キリスト教会牧師)、40代代表で会社経営者の丸山泰地さん(同盟基督・名古屋福音伝道教会員)が伝道について話した。

 丸山さんは20代で信仰を持ち、独立前の職場でクリスチャンであることを表明することは苦ではなく、同僚も気軽にクリスチャンについて質問していた。武川さんは、クリスチャンホームに生まれたが、小学生のころは、『いじめられたくない』という思いで、教会に行っていることは言わなかった。山下さんもクリスチャンホームだったが、信仰を当たり前のように思っていて、友達を教会に誘っていた。だが社会人になると教会に行っているとはっきり言わず、「深い関係になったら言えたらいいな」という思いになった。

 大庭さんは「福音を語ることについてはどうか」と質問。丸山さんは、「同僚に『教会行こう』『イエス様信じよう』とは言わない。もともと積極的な性格でないこともある」。山下さんは「福音を伝えることは、先に救われたものとしての使命と思う。祖母や叔母さんなど愛する家族に救われてほしいと思うが、関係が近いからこそ気負う部分もある」。武川さんは、「出身が仙台市だが、東日本大震災のとき、『神は愛です』と宣言するだけでなく、その愛を、ボランティアなど寄り添う働きで伝えたことがあった。逆にただ良いことをするだけでも伝わらないので、言葉と行い両方が大事」と話した。

 「行い」について、山下さんは、「『いつも笑顔だね』と言われることがある。学校の子どもたちも、神様が作られた大切な存在であり、神様が出会わせてくれたという思いがあり、態度に現れるのかも」。丸山さんは「初めて聖書を読んだとき、『この本を土台にして、生きる人たちはすごい』と思った。実際、なかなか聖書通りには生きられないが、クリスチャンであることを見てもらい、いろいろ感じてもらった部分があると思う。人前で話すのは得意ではないが、知人には、ファミレスの店員に伝道集会のチラシを気軽に渡せる人がいる。いろんなタイプの人がいるので、1人ですべてやらなくてもいいのではないか」と述べた

 大庭さんが「『伝道は難しい』とハードルを上げてしまっている面はないか」と問いかけると、 丸山さんは「お店などではいいが、ずっと関係が続く職場でいきなり伝道集会のチラシを渡すということは配慮も必要。日本人はシャイでぐいぐいやると引くところもある」と答えた。一方「私はクリスチャンにあこがれていた。日本人でも救いを求めている人は多い。しかしキリスト教について知らない。馬鹿にしている人も、知らないで言っていることも多い。キリスト教の神がすごいと分かると、見る目が変わる」とも述べた。武川さんは「死ぬほどの迫害はないまでも、田舎の方では、クリスチャンであるだけで、親戚と確執が起き、関係の面で死ぬということもある。一方で、福音は自分の力ではなく神様の力。それが見えなくなり、神様を小さく捉えてしまうこともあると思う」。山下さんは、「福音を伝えて断られると、傷になるということはある。悪いイメージばかり先行してしまう面があった」と語った。伝道の方法について武川さんは「まず話を聞き、関係をつくることが重要。初めから福音を語っても届かない。何を必要としているかを知り、どう福音が答えられるか伝える」と話した。

 最後に同世代、次世代に伝えたいこととして、 山下さんは、「就職して自分が砕かれた。みことばが支え。学校、社会で、戦いの中にあるが、みことばによって力づけられて、大胆にキリストを証ししていくものに変えられたい」。武川さんは「まず自分自身が福音を喜び、愛されていることを知りたい」。丸山さんは「クリスチャンはどんどん社会に出て活躍してほしい」と述べた。