すべてのことを疑って見るような、ポストモダンの懐疑主義。私たち現代人はこのような雰囲気の中で生きている。では、そのようなポストモダン的状況の中でどう福音を伝えればいいのか? 日本ローザンヌ委員会は11月13日、飯田岳氏(東京フリー・メソジスト南大沢チャペル主任牧師)を招き、「オープンフォーラム ミニ」を、東京・千代田区神田駿河台のお茶の水クリスチャン・センターで開催。飯田氏は「イエスの挑戦〜ポストモダン時代における福音宣教の可能性〜」と題して講演した。
 飯田氏は、「N・T・ライトによれば、現代のポストモダン的な状況は、ヘッドホンとスクリーンを各人が備えたヴァーチャル・リアリティーのようなもの。各人がそれぞれのプライベートな世界を作り上げ、その中で生きている。『どんな世界観でも、お好みのものを選んでその中で生きてください』といった、ビュッフェ形式で価値観が提供される世界に私たちは生きており、(本来は唯一無二の真理であるのに)キリスト教信仰もそのメニューの一つのように扱われてしまう」と語る。(12月3日号で詳細)