元hi-b.a.(高校生聖書伝道協会)代表の吉枝隆邦(よしえだ・たかくに)氏が12月27日早朝、亡くなった。78歳。27日に前夜式、28日に告別礼拝が、東京・清瀬市の救世軍清瀬小隊で執り行われた。喪主は妻の康子氏。

1939年1月、東京で生まれた。開成高校時代、高校生にイエス・キリストの救いを伝える団体hi-b.a.を通じてイエス・キリストを信じる信仰を持ち、聖書キリスト教会で洗礼を受けた。57年に高校を、61年に日本クリスチャンカレッジ(現・東京基督教大学)を卒業し、64年に聖書神学舎でキリスト教の伝道者になるための学びを修了、同年hi-b.a.スタッフになった。以後、キャンプや定期集会のスタッフとして高校生伝道一筋に歩んだ。2000年には代表に就任。だが2年後の02年7月、突然脳梗塞で倒れ、5か月にわたる闘病生活を経て復帰。代表は後進に譲った。06年にスタッフを引退した後は牧師として各地の教会に招かれ説教してきた。2017年2月からは、救世軍清瀬病院で入院生活を送っていた。

野寺博文氏(同盟基督・赤羽聖書教会牧師)司式により執り行われた告別礼拝では、ヨハネ15章5節から「わたしは良い枝、よしえだ(吉枝)です」と自己紹介していたユーモアたっぷりの吉枝氏の生前のエピソードが語られ、悲しみの中にも笑いが起きるような、故人の人柄が表れた温かい葬儀となった。