「教会の形成と実務:教会の実務に強くなる5講」と題してお茶の水聖書学院特別講座「実践神学各論」が1月9日から、東京・千代田区神田駿河台のお茶の水クリスチャン・センターで始まった。第1講は「宣教におけるアドミニストレーション(事務管理)」で、講師はお茶の水クリスチャン・センター常務理事の山崎龍一氏。山崎氏は「神の権威によって建てられ、神の法に基づいて運営される教会(宣教団体)が、国家の法律や社会通念に基づいて運営するよう要求されるこの地上の歩み、その世界観の違いの故に葛藤や『せめぎ合い』が必ず生まれる。教会の歩みの中で直面する財政問題、法人格の問題、不動産取得など現実の課題を背負いつつ『この世とのせめぎ合いを生きる』ことに献身することが、事務管理担当者の姿勢だ」とし、「教会事務の本当の強さは、宣教的アドミニストレーションとしての神学的思索の『深さ』、品性をもって取り組む人格的な『豊かさ』、的確な判断ができるための情報の『正確さ』、地に生きる葛藤とせめぎ合いに生きる『忍耐力』が、教会の交わり、教会の指導者、宣教団体リーダーとの人格的な交わりの中で一つとなっていく時、真の『教会事務の強さ』となる」と語った。次回は1月16日で、テーマは「宗教法人法と教会政治」、講師は山崎氏。