連載1回目はこちら「超教派過ぎ」!? 「リフォユース500」スタッフに聞く1 


増田 (前回つづき)昨年の中高生大会でキリスト者学生会(KGK)メンバーに賛美奉仕のほか、ほぼスタッフのように、交わりにも入ってもらった。教職者スタッフ向けにはKGKの紹介をしてもらった。

野田 夏の忙しい時期にもかかわらず、KGKの大嶋重徳総主事は、「日本基督教団から言ってくれたから」とリーダーたちを送ってくれた。全国で活動し、毎日青年伝道について考えているKGKを、若手の牧師が知り、「自分たちもやらなきゃ」と刺激を受けてもらいたかった。

田所 ある福音派の教会では、普段実施しない春キャンプを設けて「リフォユース500」に青年たちを送ってくれる。教団外から「何か起こるのでは」「とうとう教団がそうなってくれたか」という期待や希望の声が聞こえる。沖縄、九州、北海道からも来たいという人がいる。そもそも次世代の教会が立て上げられることは、誰にとっても喜ばしいこと。いろいろ議論はあるが、主の栄光のためにやっていたら右や左をみる余裕はないのではないか。イエス様を見て進む姿勢を教団が示す機会になると思います。

増田 教団の伝道推進室の中では、伝道の働きは教団だけではなく、日本の教会全体という話が出たことがあります。

記者 ありがとうございます。次に青年の成長についてうかがいたいと思います。御自身や周囲の経験を踏まえて。

増田 同じ世代のクリスチャンの仲間と成長します。自分自身がそうでした。

野田 教会から外の働きになかなか送り出せないことがある。「別の教会に行ってしまうのではないか」という心配だと思う。しかし実際は自分の教会にないことにチャレンジを受けて、自分の教会を良くしていこうと、むしろパワーアップして帰ってきます。

増田 教区で青年をつなげようとしても、なかなか担当者が設けられていなかったり、交代して継承できない難しさはありますね。

野田 「上京する学生をSCFにご紹介ください」と連絡してもなかなか難しいことがある。来れば何でも出来る。新しい教会になじめない子がいたら、声をかけたり、一緒に礼拝に出たり、様々なことができます。

田所 自分自身のことで言えば、大きかったのは大学時代のACF(青山キリスト教学生会)だった。2007年度の役員に関しては半分が献身して牧師になっている。ところが僕らが卒業した後、ACFになかなか献身者が起きなかった。現在は分からないが、直後は急激にお楽しみサークルになったことがあった。毎週あったバイブルクラスの回数がだいぶ減るなど、学びや祈りの機会が減り、スポーツなどのイベントになった。やっぱり、みことばを一緒に聞き、祈り合うことで霊的に育てられるんじゃないかな。

野田 聖書研究はどのようにやってましたか。

田所 役員がレジュメをつくっていました。実はその形式はKGKから導入されたもの。僕らの3年上が全盛期で、新入生歓迎会に400人集まった。僕らの時代では130人くらい。合宿にも大型バス2台使いました。

野田 ほぼキリスト教に触れていない人たち?

田所 そうです。よく整えられた人がリードしていた。当時のACFの会長はKGK関東地区で奉仕していた。

野田 「ACFのKGK化」なんて言われたこともあったけれど、KGKやhi-b.a.に励まされてきたんですよね。

田所 KGKメソッドが入ってから、というのはあります。

野田 SCFも教団の青年センターとして、学校と教会、青年をつなぐ役割を本当はしなくてはいけない。なかなか難しい面もあるが、整えていきたい。今回が始まりだと思う。教団や教区に青年の担当部署、担当者が与えられ、学校、教区、他教派を回ってつなげていけるようになればと思います。

最終回→「次の時代の教会」いっしょに

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