前回「とうとう教団が」「何か起こるのでは」と外の声 「リフォユース500」スタッフに聞く2 

連載1回目はこちら「超教派過ぎ」!?

記者 プログラムの工夫、魅力など。

野田 礼拝体験という趣旨で各教派の今いちばん若者に届くメッセンジャーたちが代わる代わる登壇します。特に宗教改革記念ということで、対話の取り組みを誠実にしてきたカトリックとルター派の両派からもお招きしました。

記者 多様な教派背景のゲストの皆さんに、どうお願いしましたか。

田所 まず大会がめざす目的、宗教改革の源泉とミッションの確認(ミッション500)、青年の励まし(エンカレッジ)、次世代をつなげる(コネクト)などをしっかりお伝えしました。

野田 お会いできる方は直接お会いして、感謝や私たちの思いの面も含めて、大切にしたいところ、配慮したいところをしっかりと伝えて、いっしょに祈りました。

記者 賛美のスタイルはいかがでしょう。

田所 すぐペンテコステだ、福音派などと、教派の色を見出すことが難しいのではないだろうか。むしろ現代的な礼拝として捉えるべきではないだろうか。伝統もありますが、そのような礼拝スタイルも本気で考えていかなければ、次の世代の教会は建てあげられていかないと思う。そうでないと次の時代の教会を建て上げられない。課題が生じるかもしれないが、一緒に考える姿勢で将来の教会、主の業を語っていきたい。

記者 日本基督教団の青年たちに向けては、どんな期待がありますか。

野田 人数は大きい。「同じ神さまを見上げる仲間がこれだけいる」という、大きな忘れられない信仰体験になると思う。そこでの熱、聖霊を感じて欲しい。ただ日常とどうリンクさせるか。フォローも大切です。

田所 それは悩みました。大会で体験したことと主日礼拝のギャップで苦しんでしまうのではないかと。しかし、そういうことも含めて教会にとっての姿勢が問われるのではと思う。青年と一緒に考えていければと思う。実際教会の中で、どれだけ若い人の声が聞かれているか。どうしても年長者が多くなる役員構成となり、次の時代の教会を建てあげる世代が、肩身の狭い思いをしてしまう。

野田  教団の青年たちがここでたくさんの仲間に出会って、勇気持って様々なかたちでの献身に、一歩踏み出してほしい。今まであまり経験させてあげられなかった反省もある。昨年の中高生大会のテーマでもあったが、come and see(来て、見て)だと思います。

田所 渋谷の東京山手教会でプレ集会を2回開きます。牧師の小野團三先生が非常に協力的。実は、東京山手教会はまさに教団紛争が始まった現場だった。青年たちが牧師たちに暴力をふるった、ある意味血なまぐさいところなのです。しかし、同じ「青年」でも、今度の「青年」たちは生き生きと礼拝するために集まる。「今後も青年の働きがあれば協力する」と小野先生は思い入れ深く言ってくださった。

増田  非常に歴史的なことで、対外的にも象徴的な意味合いをもつと思う。教会のリーダーたちが青年の姿をみて、次につながるものになっていければと思います。

 全国にある日本基督教団の課題は日本のキリスト教会全体の課題でもありますね。ありがとうございました。

◎本番を前に祈祷会や決起集会が実施される。

▽ 青年大会を覚える祈祷会〜大会のために。青年と教会の未来のために=2月26日午後7時〜。東京・港区の青山教会で。代表祈祷は品川謙一(日本福音同盟総主事)、芹野創(杉並教会牧師)、メッセージは網中彰子(日本キリスト教協議会総幹事)、斎藤篤(深沢教会牧師)。

▽ プレカンファレンス=3月10日午後4時〜。東京・渋谷区の東京山手教会で。ゲストはDedashi kenta、Encounter+Fukasawa Specialband、メッセンジャーは山口武春(ニューホープ横浜牧師)。

▽ 前夜祭=3月20日午後6時〜。東京山手教会で。ゲストはナイトdeライト。

大会ホームページ↓
https://www.reforyouth500.com/

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