日本同盟基督教団「教会と国家」委員会主催の「2018年2・11信教の自由セミナー」関東地区集会が2月12日、東京・中野区東中野の中野教会で開催。齋藤篤氏(日基教団・深沢教会牧師)が「私たちはまだまだ忘れない〜ドイツ教会から学べること〜」と題して講演した。
 齋藤氏は2012年から3年間、日本基督教団派遣宣教師としてドイツ・ケルン市にあるケルン・ボン日本語キリスト教会を牧会した経験を持つ。その体験から、「ヒットラー政治という20世紀の世界史の中で最大の負の遺産を忘れないとのドイツ国民の強い思いを感じた」と言う。
 その一つが、礼拝の祝祷が「民衆扇動罪になりうる」ということを知ったこと。「祝祷のすべてが対象になるわけではないが、片手を挙げてすると、ナチスのポーズと取られ民衆扇動罪になる。最初に赴任した時、祝祷の時はくれぐれも片手でやらないように、と信徒から言われました」(2月25日号で詳細)