歴史的な南北首脳会談が4月27日に実現しても、なお残る分断、壁が存在する現実がある。韓国基督教会協議会(KNCC)と北朝鮮の朝鮮基督教連盟中央委員会は、8月15日「光復節」直前の12日の主日礼拝で平和統一南北共同祈祷を行うための祈祷文、礼拝式文を作成した。日本キリスト教協議会は、これらの全文をホームページ(http://ncc-j.org/)に掲載し、祈りの共有を呼びかけている。

 祈祷文では愛、歴史、平和、希望、創造という神の性質ごとに、祈祷課題が挙げられる。日本の統治下からの解放を記念する光復節だが、「私たちはその感動を享受できずにいます。73 年もの間、分断され続けたまま葛藤をかかえつつ、全き愛を実践できずにいることを告白」する。

 一方南北首脳会談が、平和、統一、繁栄の新しい始点になる希望に目をとめて、東アジア、全世界のクリスチャンに祈りと支持を呼びかけている。

 礼拝式文(英文)では「平和や互いの向上に役立つことを追い求めよう」(ローマ14章19節、新共同訳)を中心に、エレミヤ33章6節も引用しながら、連祷、賛美歌唱和、説教、南北統一祈祷文の読み上げが勧められている。

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○寄稿 新しい東アジアの状況展開とキリスト教 朝鮮半島の南北首脳会談、米朝首脳会談を考える 徐正敏(明治学院大学教授、同キリスト教研究所所長)

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