2010年に南アフリカのケープタウンで開催された第3回ローザンヌ世界宣教会議で神学委員長を務め、ローザンヌ運動が提起してきたホリスティック(包括的)な福音理解と宣教の使命を、現在の世界の実情との関わりで再提示した「ケープタウン決意表明」起草の中心となったクリストファー・J・H・ライト博士が、日本ローザンヌ委員会(金本悟委員長)の招きで6月下旬に来日し、東京と神戸で講演する。また、来日に合わせ、同氏の主著で宣教の理解に大きな影響を与えている『神の宣教ー聖書の壮大な物語を読み解く』が東京ミッション研究所から邦訳出版される。
 2001年から、ジョン・ストット博士の基金によって始められたランガム・パートナーシップ・インターナショナルの所長に就任。05年ローザンヌ会議の神学委員長に抜擢され、ジョン・ストット氏が基礎を築いたローザンヌ運動を引き継ぎ、21世紀の文脈に沿って再構築する重責を担った。
 主著『神の宣教』では、旧新約聖書全巻にわたる聖書神学的な考察を展開し、聖書そのものを、被造物との関係を回復しようとする神のミッション(派遣)の中で位置づけ、その視点から聖書全体の「壮大な物語を読み解く」ことに挑戦している。

各地の来日講演日程
 ▼6月25日(月)15時縲・7日(水)12時15分、東京聖書学院・東京ミッション研究所共催「夏季学校」東京都東村山市廻田町の同学院で、テーマ「神の言を神の世界へー聖書全巻と福音宣教」。登録料500円、受講料は全期間10000円、1セッション1500円(神学生割引あり)、食費・宿泊費別途。
申し込みは6月19日までに e-mail:tbs@jhc.or.jp かFAX042-397-7558へ。
問い合わせTEL042-391-8512
 ▼6月28日(木)18時30分縲怐A神戸ルーテル神学校主催「公開講演会」神戸市中央区の同校で、テーマ「神の言を神の世界へー聖書全巻と福音宣教」。無料。なお、28日(木)13時30分縲・7時10分と、29日(金)8時30分縲・2時30分、同校の「夏期リフレッシュコース」でも講義する(要申し込み)。1コマ2500円×4コマ。
申し込みは6月18日までに、TEL078-221-6956 かe-mail:office@koluthse.jpへ。
 ▼6月30日(土)10時30分縲・1時50分(受け付け開始10時)日本宣教学会主催「第7回全国研究会」主題講演 東京都千代田区六番町(四谷駅前)のニコラバレ修道院9階で、テーマ「創造秩序、神義論、福音の包括的理解から東日本大震災を眺める」。参加費1000円。事務局TEL&FAX042-396-5597
e-mail:tmri@zar.att.ne.jp