「震災から1年半が経ったけれども、福島県は今も先が何一つ見えない重い空気に包まれています」。福島県いわき市にある保守バプ・いわき希望教会の伊藤順造牧師はそう語る。自分自身が被災者の伊藤牧師は、外科医として長年がん患者のグリーフケアを続けてきた体験を生かし、これまで相双地区といわき市民の千人以上もの声に耳を傾け、寄り添ってきた。
 伊藤牧師は現在、これまで傾聴してきた被災者の声を加えた『グリーフケア』増補版の出版準備を進めている。初版本への感謝献金をもとに発行する。この本を通し、「福島の心の叫びを立体化していきたい。消防士・看護師・保育士・教師・自治体職員など被災者でありながら救援活動をせざるを得なかった方々の心を伝えたい」と願っている。希望者に本書を贈呈。問い合わせはEメール iwaki-hope-church@nifty.com まで。 (中田 朗)

写真左=伊藤順造牧師
写真下=『グリーフケア』初版本