チャリティ・コンサートの最後は、東條名誉教授の指揮、みのもさんと西田さんの伴奏で会場の参加者全員で早稲田大学校歌(都の西北)を合唱して閉じられた。
チャリティ・コンサートの最後は、東條名誉教授の指揮、みのもさんと西田さんの伴奏で会場全員が早稲田大学校歌(都の西北)を大合唱。

早稲田大学YMCA信愛学舎の新改築および新たなビジョンへの支援のため、9月18日(土)に三鷹の武蔵野市民文化会館で「みのも とみこチャリティピアノコンサート~早稲田大学YMCA信愛学舎支援~」が開かれた。信愛学舎は1887年、早稲田大学創立とほぼ同時期に中国人留学生のための「留日中華基督教青年会寄宿舎」としてされ、その後、公益財団法人早稲田大学YMCA(東條隆進代表理事・同大名誉教授)に移管され今日に至っている学生による自治寮。早大YMCAメンバーが入寮しアジアの留学生も受け入れ、寮での聖書研究会など互いの交友と研さんを深め合っている。 【遠山清一】

ピアノ演奏者のみのもさんは、聖書宣教会で岳藤豪希氏に師事したオルガニスト、指揮者でもあり現在はピアニスト、ゴスペルシンガーとしても活躍している。3・11東日本大震災発生以来、毎月被災地の学校・教会で演奏活動を続け、心の交流を大切にした励ましている。今回のチャリティコンサートでは、第一部で「いつくしみ深き」や「アメイジング・グレイス」などの讃美歌や民謡など日本の歌を幅広い音楽ジャンルにアレンジし、どれもが楽しめる演奏を聞かせていた。第二部では、一緒に被災地で演奏したヴァイオリニストの西田博さんをスペシャルゲストに迎え「シャコンヌ」のほかみのもさんとも「荒城の月」などを共演した。

みのも とみこさん
みのも とみこさん

今回の支援チャリティ・コンサートを主催した早稲田大学YMCAの東條代表理事は、1913年に早稲田大学本科政治経済学科に入学した李大釗(リ・タイショウ:1888~1927年、中国にマルクス主義を紹介した先駆者で毛沢東に影響を与えた一人)が信愛学舎に入寮し、キリスト教社会主義を講義していた安倍磯雄教授の感化を大きく受けていたこと。また、翌年には神州学会を組織して反袁世凱活動を開始したエピソードなどアジアの留学生との深いかかわりの一例を紹介。早稲田大学は、市民社会のグローバル大学を建てあげる使命をもち、アジア市民大学を形成するベースキャンプ建設の大切さを強調。信愛学舎では、これまでの伝統を引き継ぎとともに、アジアの若者たちとともに聖書の平和を土台とした共同生活の中で、アジア市民社会を形成するグローバルな人材を育成することを志としていると語った。
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