福島第一原発事故のとき放射性プルームと呼ばれる雲が大気中に放出された。原発から北西に向けて大半が流れたが、風に乗って首都圏にも流れてきた。このプルームが局地的にホットスポットと呼ばれる高濃度の放射能汚染地域を作った。茨城県南部、千葉県西部、東京都東部などにこのホットスポットが多く見られる。
 その一つ、線量の高い場所が多いとされる千葉県柏市では、今年7〜9月末までに173人の子どもが甲状腺検査を受けた。その中で二次検査が必要なC判定が11人、という結果が11月初旬に発表されたばかりだ。首都圏にホットスポットがあるということをマスコミも政府もあまり言いたがらないが、このような結果を聞くと汚染の影響がじわじわと出ている態を否めない。【取材:中尾祐子】

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