慰安婦:日本人牧師らが謝罪「過ちを許してほしい」・元神風特攻隊員の牧師が書いた
謝罪文を代読、花束を差し出す(朝鮮日報)

 「私は皆さんの前にひれ伏して謝罪することをずっと願ってきました。皆さんの真実を知るにつれ、謝罪せずには死ぬこともできないと考えるようになったからです」

 1日午後、ソウル市内の在韓日本大使館前で行われた慰安婦問題の解決を求める1146回目の「水曜集会」に、年配の日本人牧師3人が参加した。韓日教会協議会に所属する日本人のシダ・トシノブ牧師(75)ら3人は、水曜集会に参加した韓国の市民150人の前で、旧日本軍出身の武藤清牧師(87)の代わりに罪を告白する文章を読んだ。福島県在住の武藤牧師は17歳で志願入隊し、血書を提出して神風特攻隊員となり、自爆訓練を行った。日本人牧師たちは「自身の過ちで苦しんできたムトウ牧師は、死ぬ前に必ず慰安婦被害者の元を訪れて謝罪したいと水曜集会への参加を準備していたが、先ごろ手術を受けて自由に動けないため、やむを得ず謝罪文をわれわれに託した」と説明した。

 謝罪文で武藤牧師は「どうか皆さんを苦しめたかつての日本の暴力を許していただきたい」と述べた。

 朗読を終えた牧師たちは腰を90度に折って深く頭を下げ、準備してきた花束を差し出した。元慰安婦の金福童(キム・ボクトン)さん(88)が静かに立ち上がった。「日本は悪いが、日本国民が悪いわけではない」。金さんは「こうして来てくださってありがたい」と述べ、慰安婦被害者を象徴するチョウのバッジを日本人牧師たちの襟元に付けた。 イ・ギムン記者