アーカイブ: レビュー - ページ 119
Movie「孤独なツバメたち -デカセギの子どもに生まれて-」――心の中に’ホーム’を求める若者たち
夢をあきらめずに、前に歩み続けるパウラ 静岡県浜松市は、在日ブラジル人が日本で一番多く住んでいる町。'デカセギ'にきた親と一緒に来た子どもや青年たちもいれば、日本で生まれて十数年暮らしている子どももい…
Movie「ミッドナイト・イン・パリ」――夢と憧れに前向きさを与えてくれるファンタジー
©2011 Mediaproduccion, , Versatil Cinema, and Gravier Productions, Inc. タイムトラベルの魅力の一つには、現代の自分が憧れの芸術家…
Movie「相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶」――状況に踊らされずに人が生きている姿に触れる自然さ
©松林要樹 福島第一原子力発電所から20Km圏内に位置する南相馬市原町区江井地区。ドキュメンタリー映像作家の松林要樹(まつばやし・ようじゅ)監督は、大地震直後に食料品などを車に乗せ被災地の福島へと向か…
Movie「ファミリー・ツリー」――先祖からのゆずりの地が培っているもの
©2011 Twentieth Century Fox 旧約聖書に「善良な人は子孫にゆずりの地を残す。罪人の財宝は正しい者のためにたくわえられる」(箴言13章22節)と書かれているが、先祖が連綿と守っ…
インタビュー:マリウス・ホルストさん(映画「孤島の王」監督:4月28日公開)――現代の閉鎖的な物事には二面性がある
映画「孤島の王」のフライヤー ©les films du losange 4月28日(土)のゴールデンウィークから公開されるノルウェー=フランス=スウェーデン=ポーランド合作映画「孤島の王」。ノルウェ…
Movie「ムサン日記 --白い犬」――脱北の暗鬱と心の重荷見つめる
©2010 SECONDWIND FILM. All rights reserved. どのような社会にも、厳しい現実とある種の'冷たさ'は存在する。人が多く集まる大都会だが、ともすると'点'としての…
Movie「隣(とな)る人」――never let me go,. 子らの家族となる大人たち
血縁でなくとも、人と人は家族になれる。その喜びと労苦の日常生活が、児童養護施設の子どもたちの自然な振る舞いと彼らを親のように全人格的に受け止めようとする保育士をとおして見つめられている。人を'愛する…
Movie「さあ帰ろう、ペダルをこいで」――大人の責任は子どもを鍛えること
©RFF INTERNATIONAL, PALLAS FILM, INFORG STUDIO, VERTIGO / EMOTIONFILM and DAKAR, 2008 All rights Res…
Movie「ル・アーヴルの靴みがき」――不法越境の少年にふれた街の大人たちの隣人愛
マルセルと大病が見つかった妻のアルレッティ ©Sputnik Oy 久しぶりに'人情味'という懐かしい言葉に出会えたような映画だ。街のおじさん、おばさんたちをスケッチすると、こんな感じかなというお顔が…
Movie「孤島の王」――権力で抑圧された心は猛る
©les films du losange ノルウェーのバストイ島少年矯正施設で、1917年に実際に起きた少年たちの反乱事件が題材になり練り上げられた秀作。オスロ市から南東へ75km離れたこの孤島は、…