2014年08月03日号 2面

 2016年9月27日~30日に神戸市の神戸コンベンションセンターで開催される第6回日本伝道会議(JCE6)の第2回神戸パートナー会議が、7月17日に神戸市中央区の青谷ルーテル教会で開かれた。「再生へのRe-VISION~福音・世界・可能性~」をテーマに掲げて「Re-VISION 2016 in KOBE」を合言葉に、開催地での委員会結成など2年後の本番に向けた具体的な取り組みが始動した。【藤原とみこ】

歴史、震災体験、リーダーシップを学ぶ
開催地委員会副委員長の正木牧人氏(神戸ルーテル神学校校長)によるⅡ列王記6章17節を掲げたデボーションのあと、同委員長の大嶋博道氏(フリーメソ・神戸ひよどり台教会牧師)があいさつに立ち、神戸で開催される意義を再確認して、心一つにした祈りと協力の要請をした。
これからの神戸独自の取り組みについて、正木氏が報告した。
2014年には神戸のキリスト教の歴史を著した『神戸とキリスト教』の改訂版の出版と、会議参加者にキリスト教ゆかりの地を案内するガイド養成の神戸検定に着手する。阪神淡路大震災20年を迎える15年は、震災体験を通して、クリスチャンの日々の歩みをどう確立して行くかを考えるセミナーを開く。16年には会議で奉仕するテーブルリーダーを養成する。

楽しいインフラづくり
同副委員長の鎌野直人氏(関西聖書神学校学監)が、JCE6の使命である「宣教協力のたのしいインフラづくり」のための「アナロギア6委員会」設置について説明した。これは神戸でJEAの6つの専門委員会と相似の組織(アナロギア)を作り、JEAの専門委員会と連携しつつ、主体性を持って神戸における宣教協力を進めるためのもの。
これに関して開催地委員会は文書でも説明して次のように結んでいる。
「『3・11いわて教会ネットワーク』のコーディネーターである大塚史明(同盟基督・盛岡みなみ教会牧師)氏は、次の災害などに備えて、今なすべきことは『地域同士の教会が知り合っておくこと』であると述べています。宣教協力のインフラづくりは、今の宣教の前進であるのと同時に、作り上げる作業そのものによって地域の教会が信頼関係を築く機会ではないでしょうか。宣教協力がもっと広く、もっと深くされ、これまでの経験と知恵が活用され、さらに時代にふさわしい取り組みが、どのような危機が訪れてもできるように『たのしいインフラづくり』へと進みたいと願っています」
6アナロギアは次の通り。「神戸宣教委員会」「神戸神学委員会」「神戸援助協力委員会」「神戸社会委員会」「神戸女性委員会」「神戸青年委員会」。さっそく出席者が各委員会に分かれて、委員長以下5役の人選や活動内容について話し合った。出席者は「やりたいことがいっぱい」と、熱意にあふれて、話し合いは時間が足りないほどだった。
大嶋氏は「これからプログラムが決まる中で、6委員会がプロジェクトを分担しながらリーダーシップを取っていきます。今日の会議でリバイバルは神戸からだと確信しました」と、手応えを感じていた。委員の瀧浦滋氏(改革長老・岡本契約教会)も「今日こそキックオフです!」と、意欲を燃やしていた。