昭和という同世代を生きた作家・三浦綾子と書家・詩人の相田みつを。今年開館20周年を迎える「三浦綾子記念文学館」(田中綾館長)=北海道旭川市=と、「相田みつを美術館」(相田一人館長)=東京・千代田区、東京国際フォーラム内=は、9月1日から11月4日まで、特別交流展を開催している。相田みつを美術館では、9月8日から第2ホールで「三浦綾子展“二つの原点”『氷点』と『銃口』」を開催。貴重な資料をもとに、クリスチャン作家・三浦綾子の小説世界の背景を紹介する。
 交流展について相田みつを美術館は「以前、詩画作家・星野富弘さんの作品展も同館でやらせていただいた。キリスト教と仏教といった宗教の違いはあるが、三浦綾子と相田みつをの言葉と精神性は共鳴している」と交流展の意義について語る。
 ミュージアムショップでは、開館記念・限定販売として、「綾子×みつをセット(文庫『氷点』上下巻、相田みつを日めくりカレンダー「ひとりしずかⅡ」を、同館開館22周年を記念して2,200円(税込)で販売。氷点菓子「白あんのおまんじゅう5個入」、旭川ラーメン3食セット(しょうゆ味・塩味・みそ味)も販売している。
 開館時間は午前10時から午後5時30分まで(入館は5時まで)。入館料は一般・大学生800円、中・高校生500円、小学生200円(未就学児は無料)、70歳以上は500円(9月17日敬老の日は、65歳以上の人は無料)。休館日は月曜日(ただし9月17日、24日、10月8日は開館)。
 9月15日午後2時から、田中館長による講演会が同所で開かれる。題は「いま読み返す、三浦綾子」。入場無料(ただし入館券必要)。要申し込み。定員になり次第締め切り。申し込みはTel03-6212-3200、相田みつを美術館まで。もしくはURLhttp://www.mitsuo.co.jp/museum/ から。
 三浦綾子文学館では、開館20周年記念・全国文学館交流展として9月1日から11月4日まで、相田みつを展「にんげんだもの」を開催している。9月29日午後3時半から「相田みつを 書とことばの世界」と題して、相田館長による講演会がアートホテル旭川で開かれる。料金は無料。申し込みはFax0166-69-2611、Eメールtoiawase@hyouten.com、三浦綾子文学館まで。