これまで「生ける水」を題材にして絵を描いてきた神奈川県相模原市在住の画家、戸田みどりさん(大和カルバリーチャペル会員)。だが、2015年に福島県双葉郡浪江町にある「希望の牧場」を訪問したことを機に、放射能に汚染された牛たちを描き続けてきた。「見捨てられた牛─フクシマより─」という題で、各地で個展も開いている。7月には同盟の「見捨てられた牛」というタイトルで、画集も出版される。
 希望の牧場で飼育されている牛は高級肉として知られる黒毛和牛だ。だが、被ばくした牛は殺処分されなければならなくなった。しかし、牧場主の吉沢正巳さんは「売れなくなったからといって殺処分なんてとてもできない。残された人生、この牛たちと共にする」と、放射能に汚染された330頭の牛の世話をしている。そんな吉沢さんの姿に打たれ、希望の牧場の牛を描くようになった。(5月19日号で関連記事)