大阪で「祈りの祭典2019」 エドモンド・テオ牧師 香港の現状に 「教会は福音で応えたい」 「アーメンと心合わせたとき、天と地は一つに」

日本リバイバル同盟主催「祈りの祭典2019」が11月4日から6日まで、大阪府大阪市西成区の主イエス・キリスト教会で開かれた。イザヤ62章6、7節から「エルサレムよ、わたしはあなたの城壁の上に見張人をおいて、昼も夜もたえず、もだすことのないようにしよう。主に思い出されることを求める者よ、みずから休んではならない。エルサレムを堅く立てて、全地に誉を得させられるまで、お休みにならぬようにせよ」を掲げて、満席の礼拝堂で日本のリバイバルを確信する賛美と祈りをささげた。主講師に迎えたインターナショナル・クリスチャン・アッセンブリー(ICA)香港のエドモンド・テオ主任牧師の「一致の祈りの場に天国がある」と説くメッセージに、会場が沸いた。

テオ氏はアッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団香港総裁も務める。ICAが常に弱者を顧みる教会であるように導き続け、愛する香港のために定期的に教会主催のチャリティーイベントを開いている。
初日夜の聖会で講壇に立ったテオ氏は「今晩は祈りの一致に力があるということを語りたい」と、口火を切った。通訳は岐阜純福音教会の小山大三牧師が務めた。
「祈りにおいて大事なことは、一致して祈り、アーメンと言うこと。この地において、一つの民がどのような価値があるかを語りたいと思います。私たちは一致するとき、一つの民となれるのです」
マタイ18章19、20節を開いて「このみことばで教えられるのは、ただ求めるのではなく、一つ心になって祈ることです。もし二人が心一つにして祈るなら、この世でも天上でも、何かが起こるのです。私たちの求め方のゆえに、神様は聞いてくださる。霊の一致のあるところに、神の御霊が注がれる。地上で心一つに合わせるとき、天の御国がこの地上に下ってくる。地上においてアーメンと心合わせるとき、かつて罪によって引き裂かれた天と地が一つになるのです」と、力強く語りかけた。
「祈りなくして神の御国は来ません。同じ町にいて教会が背き合っていたら、神様はその町に来られない。アーメンのスピリットには力があります。私たちが手を取り合ってアーメンと言うとき、イエス様は共に働いてくださいます。手を取り合って、日本のためにいっしょに祈りましょう」という呼びかけに応えて、参加者は互いに手をつないで祈り合った。
司会者から「大嘗祭を控えた日本が間違った神に目を向けている状況を打ち破れるように祈ろう」という促しがあった。さらに、全世界に出て行って福音を伝えられるように、全教会が祈りを共にできるようにという要請もあり、会場は熱い祈りに包まれた。
そのほか講師陣は、大田裕作(関西聖書学院院長)、富田慎悟(新宿シャローム教会牧師)、万代栄嗣(福音センターグループ主任牧師)、山川哲平(ハレルヤチャーチ高松牧師)の各氏。
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大規模なデモが続いている香港で、教会はどう対応しているのか、テオ氏に聞いた。
「ぜひ、香港の教会の一致のために祈ってほしい。デモに関してはクリスチャンにも様々な意見がありますが、私たちが第一に考えなければならないのは政治的な問題ではなく、イエス・キリストです。香港の教会は世の光、地の塩としての働きがしたいと願っています。今香港は病気になっている。教会は社会の問題に対して、薬のような存在でなければならないと思います。香港の教会は、現状に対して政治的な発信をするよりも福音で答えたい。イエス様こそ唯一の答えです」
【藤原とみこ】