チャペルが癒しの場に 福岡県 ライトハウスコーヒー

福岡県福岡市の西鉄大橋駅東口から徒歩4分、九州大学大橋キャンパス正門前にカフェ「ライトハウスコーヒー」がある。店を切り盛りするのは堀江浩さん。ライトハウスチャーチ福岡の牧師だ。この場所は、月曜日から土曜日まではカフェ、日曜日は教会になる。「始めて6年になります。間接的ではあるけれど、伝道も兼ねてしています」と堀江さんは話す。
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ライトハウスコーヒーは、大橋駅周辺では名の知れたカフェだ。営業時間は午前10時半から午後7時まで。「最も忙しい時間はライチタイムの午後2時半頃までです」と言う。
「ライトハウスコーヒー」で検索すると、すぐヒットする。書き込み欄には、こんなコメントが載っていた。「自動ドアが開くと…かなり賑やかな話し声。テーブル席はほとんど満席。もちろん女性客ばっかり! 店主さん? が奥から出てきて、『いらっしゃいませー』と気さくにご挨拶。ゴージャスすぎず、チープすぎず…手作り感あるお店構え。内装も手作り感あってとても良い雰囲気。ガパオライス+コーヒーを注文。ガパオライスは、辛いかなと思いきや、全くもって辛味はない。味付けも優しい感じで、ヘルシー。うん。とても美味しい。メニューもスイーツ、ドリンク、いろいろ充実していて、なかなかレベルの高いカフェで大満足!」
ライトハウスコーヒーは、大学の目の前にあるので、大学生がよく来店するのかなと思いきや、実際は子育て中の女性たちがほとんどだ。「ここの売りは、アットホームな雰囲気。落ち着いた空間の中で、食事や飲み物をいただきながら、おしゃべりできる。座卓スペースで長時間おしゃべりする子育て中の女性たちもいる。みな、癒しを求めて来られます」と堀江さんは言う。
食事やドリンクのメニューも20種類以上と豊富だ。季節によって、ランチやドリンクメニューも変わる。数量限定のメニューもある。記者が訪れた時のランチメニューはガパオライス。鳥ひき肉に玉ねぎパプリカ、バジルを加え、ナンプラーで炒めたタイ料理だ。値段も700円(すべて税込価格)とリーズナブル。「当店の人気ナンバーワン」だと言う。ドリンクはサツマイモ風味たっぷりのコグマラテ(ホット450円、アイス480円)、17種類の雑穀粉末が風味豊かにブレンドされたラテに香ばしい麦のポン菓子が載ったポンポンラテ(500円)。コグマラテのアイスを飲んでみたが、さつまいもの素材の甘さがよく出ていて、とってもまろやか。身体にも良さそうだ。その他、ルイボスティー、五穀ソイラテなど、コーヒー、紅茶以外にも様々なドリンクが味わえる。
2013年に韓国の宣教師とカフェを始めた。ソウル市内にあるおしゃれなカフェのイメージで、「韓国に行ったことのある人は『韓国みたい』だと。韓国好きの日本人がよく来てくれます」。宣教師が帰国後は、堀江さんとアルバイトで切り盛りする。日曜日はこの場所で礼拝をする。礼拝にはカフェの常連客などが集っているという。
また、この場所では、子育てカフェ、アロマやハーバリウムのワークショップ、ミニライブなどが行われている。「福岡の教会でのライブの合間に、ライトハウスコーヒーで歌ってくださるアーティストもいます。ナイトdeライト、サルーキー=と神山みさのコンサートをここで行いました。福岡県で活動するアーティストも使ってくださっています」
また、キリスト者学生会(KGK)九州地区の学生が集会のために使ったり、福岡にある他教会が2か月に1回、いきなり教会の敷居をまたぐことが難しい人たちのために、ここで伝道イベントを開いている。「場所と料理とドリンクは提供するので、地域のいろんな教会が、この場所を伝道のために用いていただければ」と願っている。
【ライトハウスコーヒー】〒815- 0032福岡県福岡市南区塩原4ノ13ノ15、Tel092・555・8133。URL https://www.facebook.com/CAFE.LightHouseinJapan/【中田 朗】