アジアンアクセスジャパンがZoomウェビナー 教会の働きを「旅」のイメージで 第2回新型コロナウイルス対策セミナー

コロナ危機における教会のリーダーシップはどうなるか。このようなテーマでアジアンアクセスジャパンによる第2回目の新型コロナウイルス対策セミナーが6月9日、Zoomウェビナー(ウェブセミナーの略)方式で開催された。講師は東日本大震災を経験した、宮城県の永井信義(福音の群・東北中央教会牧師)、松田牧人(バプ同盟・オアシスチャペル利府キリスト教会牧師)の両氏。モデレーターは高澤健氏(アジアンアクセスインターナショナル副総裁)。
永井氏は、震災、コロナ禍を経て、教会の働きを「旅」のイメージでとらえるようになった。「牧師は旅のガイドをする役割。ゴールは分かっているが、その途中は荒野。旅には危機、困難が含まれる。固定し、根付いた、安心安全な場所とはならない」と話した。
東日本大震災では、「今までの経験や計画がふっとぶ」体験をした。「優先順位もその日によって変わる。コロナ禍もまさにそう。課題は恐れとの向き合い方。自分の恐れだけでなく、周りの人の恐れにどう対応するかが大事です」
松田氏は「リーダーは『何を、どうするか』ということだけでなく、『なぜ』を問うことが大事。なぜ自分がこれをするのか。なぜ恐れるのか」と話した。「コロナ禍で教会員の現状が見えにくい。見えない相手に向かって、自分の存在や働きをアピールをしなくてはと駆り立てられた」とも振り返った。「その自分の状態に気づかされた時、特に同労の牧師仲間に分かち合うことが大切だった。『話す』ことで『離す』。正直に話すと、仲間からも、『自分もそうだ』といった反応があり、祈り合い、神の恵みに立ち返れた。制約はあるが、Zoomなどを利用し、意図的に行うことが大切。教会共同体の中でも同じだと思っている」

Zoomウェビナーで。永井氏(写真左上)、松田氏(右上)、高澤氏

「荒野」をどう導くか。永井氏は、「モーセがモデルになる。神様は火の柱、雲の柱で導くが、現実には人々は他の物を見てしまう。しかし『旅』だからこそ、失敗が許されるのではないか。神様との関係を軸にして、試行錯誤が許される環境、雰囲気づくりをしたい」と話した。、、、、、、

2020年6月28日号掲載記事