「第196回横田早紀江さんを囲む祈り会」が6月18日、東京・中野区中野のいのちのことば社チャペルで開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3か月休んだ後の祈り会で、早紀江さんの夫、滋さんが6月5日に亡くなった後の最初の祈り会でもあった。証し者の早紀江さんはじめ登壇者は、フェイスシールドをして語った。
 早紀江さんは、滋さんの最期の様子についてこう話した。「『お父さん、天国に行くんだよ。忘れないでね。天国で待っててね。』と大きな声で話しかけると、片目を開けて、涙がにじんでいた。そして静かに眠るように逝った。ああ、天国に行ったんだと実感した。本当にめぐみのことで、ものすごく残酷な仕打ちを受けてきたけれど、主が死に至るまですべてを整え、導き続けてくださることを改めて感じた。『神のなさることは、すべて時にかなって美しい』(伝道者の書3・11)という御言葉を思い巡らしました」
 「今は写真を見て『お父さん、おはよう。みんな元気でいます』と語りかけ、朝の祈りをする日々。心が不思議なくらい満たされている。これからも力を合わせ、みんなが帰ってこられるように頑張っていきます」と語った。
 報告者の西岡力氏(「救う会」会長)は、「滋さんは鳩のように素直な方、こんな目に遭っても人を信じるような方だった」と回想する。「だが、DNA鑑定でめぐみさんのものとされていたお骨がそうではなかったと知った時、あの滋さんが『人のいのちをこんなに扱っていいのか』と怒っていた。そのような素直な心を踏みにじるようなことを北朝鮮はずっとしてきた」
「北朝鮮は最終段階に入っている。何が起こるか分からない。御心がなるように祈らなければいけない」とも語った。
 説教は工藤輝雄氏(日本ホーリネス教団牧師)が取り次いだ。