東京基督教大学などで長く旧約学などを講じた西満(にし・みつる)氏が8月3日午前8時21分、千葉県白井市の自宅で心不全、肺機能低下により死去、80歳だった。告別式は同7日、同県印西市の東京基督教大学国際宣教センター館チャペルで、玉垣資牧師(同盟基督・白井聖書教会牧師)の司式により執り行われた。喪主は妻・操(みさお)さん。
 1931年、東京・小石川生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、聖書神学舎を卒業後、日本同盟基督教団補教師に任命され、多摩教会を設立。フルブライト留学生として米国トリニティ神学校に留学、米国聖地研究所(エルサレム)研究生として招聘され、後にヘブル大学および宗教学研究所(エルサレム)でも研究活動をした。
 新改訳聖書の翻訳に従事。東京基督教短期大学教授、東京基督教大学教授、お茶の水聖書学院講師などを務めた。
 日本同盟基督教団では泉福音教会牧師を69年から務め、90年に名誉牧師。白井聖書教会協力牧師も務めた。
 若い時から体が弱く、皆が学んでいる間も寝ていなければならないことが多かったこともあり、日頃から「学びが足りない。働きが足りない。にもかかわらず、神様が必要として今日まで生かして下さった」と、生かされていることの感謝を語っていた。
 著書に『あなたも旧約聖書が好きになる』(いのちのことば社)『わかりやすい旧約聖書の思想と概説 上・中・下巻』『天地創造の六日間』など。