敗戦から67年目の8月15日朝7時から、東京・千代田区の千鳥ヶ淵戦没者墓苑で恒例の「8・15平和祈祷会」(同実行委員会主催)が開かれた。説教者に西原美香子氏(日本YWCA総幹事)が立ち、「『いのちを選ぶ』─つながっていきるといこと─」と題して語った。
 西原氏は「あなたは命を選び、あなたもあなたの子孫も命を得るようにし、あなたの神、主を愛し、御声を聞き、主につき従いなさい」(申命記30・19、20)を引用。「父は17歳の時、学徒動員として8月15日を迎えた。戦地に行かなかったが戦争の犠牲者の一人。私が今、自分の生き方といて憲法9条を選び、平和の集会に足を運ぶのも、父の姿が原点となっている」と証しした。その上で、「父が経験した悲しい時代を忘れず、ここにいる戦争の時代を生きた方々のストーリーをお聞きし、私よりも若い世代につなげていきたい」と語った。

写真=早朝から多くの人が集まり、平和のため祈った