リバイバルを切望する ローザンヌ世界宣教会議からの共同の旅⑥
第四回ローザンヌ世界宣教会議日本関係参加者に聞く。
次世代とリーダーシップ
一場茉莉子さん(SBベタニヤ会衆派教会日本語部牧師/日本YLGen共同代表)は、2016年にインドネシアで開催された「若手リーダー大会」(YLG2016)からローザンヌ運動にかかわる。「ローザンヌ運動は福音派の宣教をけん引し、方向付け、その時々の課題に取り組んできたが、神様ご自身が誠実な方で、大宣教命令を進めてくださった。その召しに忠実に歩んだ数々の先輩たちの存在があり、私たちは、そのバトンを受けて、この時代に走らせてもらっている」と実感している。
今回の会議では、「リーダーシップ開発ネットワーク」の分科会に参加した。「謙遜と友情の上に築かれるリーダーシップがローザンヌ運動の土台。素晴らしいロールモデルと出会うことができた。日本でも3月に日本YLGが開かれ、素晴らしいメンターとも出会え、励まし合いのネットワークが広がっている」と期待する。
また「会議全体を通して、『何としても次の世代を建て上げよう』という真剣さが伝わって来た。自分たちの世代で終えきれないことを、次の世代に明け渡していく。抑圧的ではなく、次の世代を生かしながら、大宣教命令の完成をめざして、皆で大きな絵を見ていけた」と話す。
26年にブラジルで開かれる国際YLGの準備委員にもなった。「準備委員会自体がローザンヌ運動のリーダーシップを学ぶ機会となっている。今回の会議でも、前回のYLGのリーダーたちから働きを引き継ぎ、熱く祈ってもらった。27日の任命式では全参加者に祈っていただいた」と感謝する。
日本の教会に向けて、「大きなキリストのからだ、神様が世界で成しておられることを知る時に、主の宣教の働きの一部として、自分の持ち場で何ができるのか、を考えさせられる。この広い宣教協力の枠組みに励まされてほしい」と勧める。
§ §
武田考平さん(米国・フェイス・バイブル教会牧師)は、「リバイバル」に注目した。23日の主題講演の講演者の一人、サラ・ブリュエルさん(「リバイブ・ヨーロッパ」創設者)とは、YLG2016以来、親しい。「19年の東アジアYLG、今年3月の日本YLGのためにも熱心に祈ってくれた」と話す。サラさんの講演からは、「リバイバルを常に求めて、祈っている姿が印象に残った。ヨーロッパは『ポスト・キリスト教』(キリスト教〝後〟)ではなく、『プレ・リバイバル』(リバイバル〝前〟)なのだと、、、、、
(2024年12月08日号 07面掲載記事)