[CSD]2011年7月10日号《ヘッドライン》

[CSD]2011年7月10日号《ヘッドライン》

 = 1面 ニュース=
◎風評被害の農家を支援——茨城・鉾田教会で教会間の野菜直販プロジェクト
★アルジェリア:教会に閉鎖命令

 = 2 面 ニュース=
★内村鑑三生誕150年の課題——文明に頼る現代への批判と回復策
◎韓流アーティストSamuelle 再出発ライブ——2ndアルバム「Belive in Love」で「みんなに元気を与えたい」
★陸前高田・大船渡で「大地の詩——留岡幸助物語」を7月下旬から上映——NPOトータルケアセンターが被災地復興支援で実施
★卞在昌氏が被害者・支援者ら相手取り名誉棄損で反訴
★尾山令仁氏ら名義で謎の卞氏無罪確定の感謝会招待状——尾山氏は感謝会との関与を否定
★<落ち穂>愛の反対語は無関心

 = 3 面 =
★<竜馬をめぐる人々>[51]坂本直寛の章:10——獄中で聖書の差し入れ切望 記・守部喜雅
◎26年目の国分寺・富士土地「聖書と人生」集会——幅広いクリスチャン講師に地域とも繋がる
★<オピニオン>原発事故が問いかけるもの 記・岡山 英雄

 = 4・5 面 特集/ジェネシスジャパン =
★大震災の猛威とノアの洪水——「巨大な大いなる水の源」とは何か
★コラム1:エベレスト山や富士山もノアの洪水に襲われたのでしょうか?
★コラム2:聖書に、「洪水で地を滅ぼさない」とあるのになぜ洪水が起こるのでしょう?
★第2回聖書&科学カンファレンス
 一般・中高・キッズ:8月16日(火)~18日(木)
 科学者・理系:8月16日(火)~19日(金)
 場所:国立立山青少年自然の家
ホームページ http://genesisjapan.com/

 = 6 面 ビジネスパーソン =
★竹下 力さん[上]([株]HMCにこまるツアー企画部マネージャー)——旅行を通じ笑顔描いて
★<『もしドラ』教会編>[8]イノベーション?——品質に焦点当てれば量的成長ついてくる 記・千葉雄志

 = 7 面 クリスチャンライフ =
★自己責任論を越える真の絆——NPO北九州ホームレス支援機構 つながり続けた足跡が本に
★痛み、傷…。それでも人の中にある希望——被災者・生活困窮者・路上生活者支援講演会
★<また行きたい! 教会の魅力>[20]キーワード「ヴィジョン」?——スタイル固めず「もっとよいものを」

 = 8 面 ひと =
★I.Aryさん(ゴスペルシンガー)——お母さんへの思い メロディーに


◎風評被害の農家を支援−−茨城・鉾田教会で教会間の野菜直販プロジェクト=1107100101

 日本ホーリネス教団の首都圏各地の教会で、日曜日の礼拝後に産地直送野菜が販売されている。直販元は茨城県鉾田市の同教団鉾田キリスト教会(登内規夫牧師)。鉾田市や隣の行方市一帯は野菜畑と水田が広がる農業地帯だが、福島第一原発事故による風評被害で野菜の価格が低迷。経済的に困窮している農家の信徒たちを支援しようと、同教会の登内洋子牧師が中心となり、同教団奉仕局(内藤達朗局長)が支援して野菜直販プロジェクトを始めた。各教会で安くて新鮮な野菜が好評だ。教会員らが購入するほか、教会の昼食のメニューに生かすなど、口コミで協力の輪が広がっている。
 鉾田キリスト教会では06年11月に新築した教会堂には被害は少なかったが、教会員の自宅は全壊や半壊、液状化などの被害を受けた。原発事故後、茨城県産のほうれん草から食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質が検出されたと政府が発表したのは3月19日。葉物野菜は軒並み出荷自粛となり、原発災害とは関係ない昨年秋に収穫したサツマイモまで返品された。その後の検査では3週連続で基準を下回り、特に原発から百キロ以上離れた県央以南の鉾田、行方両市では多くの品目が不検出。だが4月中旬に出荷が解除されても風評被害は収まらず、暴落した価格はなかなか戻らない。この時期、例年なら一束50円台の値がつく水菜が20円、中には箱代に80円かかる葉物野菜が1円に下がり、これではやっていけないと出荷をあきらめた農家もある。出稼ぎに行くしかないと話していたところ「ちょっと待って」と、洋子牧師が直販プロジェクトに立ち上がった。
 手始めに「エルサレム農園」を経営する教会員の成島良幸さん一家が無農薬有機農法によるハウス?天然栽培?で作った水菜を、埼玉県の狭山シャローム教会(内藤達朗牧師)に送ったところ大好評。農家支援の一助になればという内藤牧師の呼びかけで首都近郊の諸教会から注文が来た。夏場は水菜が虫害に弱いため、今は露地物のエシャレットを送っている。作物は季節により変わる。鉾田キリスト教会の農家は成島さんや登内牧師夫妻を中心に野菜直販会議を開き、各農家の作物をパックにした鉾田セットを計画中だ。
 成島さんは、「茨城は日本の食料庫。みんなが健康になってほしい、日本の農家が作ったもので日本が食べられるようにと農業に使命感を持ってやってきたが、このまま安値が続けば後継者のいない高齢化した農家はやめるところが増えてくる。日本の農業を支える上でも、早く原発問題が解決してほしい」と危機感を募らせる。その意味でも教会同士が連帯しての農家支援はありがたいといい、「みんなで何とかがんばっぺよ」と励まし合っている。
 ▽農家支援プロジェクトの連絡先は、Email: ywtbt877@ybb.net.jp 、Tel:0291・32・2093(担当・登内洋子)。

◎韓流アーティストSamuelle 再出発ライブ−−2ndアルバム「Belive in Love」で

 今年3月にセカンドアルバムCD「Believe in Love」をリリースし、6月4日には東京・中野区中野のいのちのことば社で「CD発売記念&東日本大震災チャリティーコンサート」(いのちのことば社主催)を開催した、韓国で生まれ日本で育った韓流アーティストSamuelle。今回のCD発売を「再出発」と位置づけるSamuelleに話を聞いた。
 「デビュー当時は何も知らず、与えられていた環境にも感謝できず、一人よがりでした。しかし、活動を続ける中でもっとみんなのために何かできないか、というふうに変わってきました」
 今回のCD制作では、「みんなに元気を分け与えたいという気持ちで、目標をもって始められた」。昨年、結婚。今CDの発売を機に、Samuelleのファンクラブ「Samuelle Offcial Supporterz(S.O.S)」も立ち上がり、これからは自分でなくみんなのため、チームで、という思いが強い。「新たなスタート地点に立たせていただいた。そういういう意味でも再出発です」と語る。
 被災地にも出かけた。「やはりニュースで見るのと現場とは全く違う。実際、自分の言うことが全部きれい事というか偽善的な感じがしてあまり話せなかった。ただ、歌を歌ったらとても喜んでくれて、元気を与えるつもりが逆に被災地の人たちから元気をもらいました」
 同CD発売記念コンサートは、今年3月に開く予定だった。だが東日本大震災発生のため延期となり、このほどチャリティーも兼ねて、改めてCD発売記念コンサートを開催。同じく韓流アーティストのI.Aryがゲスト出演し、賛美した(8面)。Samuelleはアルバムの中から5曲を披露。オリジナル曲「Hope」を賛美する前、このCDには「将来と希望」というテーマがあることを明かし、こう語った。「今、目の前が暗くても必ず将来があると信じ、希望を持ち続けてほしい。僕もこれから活動していく中で、皆さんと一緒に何かすばらしい夢を見られたら、と願っています」
 S.O.SではSamuelleの活動を支え育てるサポートメンバーを募集中。年会費3千円(初年度千円)。問い合わせは、Tel:03・5341・6927、ライフ・クリエイション原島まで。公式ファンサイト http://www.facebook.com/samuellefan

◎26年目の国分寺・富士土地「聖書と人生」集会−−幅広いクリスチャン講師に地域とも繋がる=11071

 東京西部の国分寺駅南口徒歩2分の冨士ビル3階ホールで隔月の第4水曜日午後1時半から、「聖書と人生」集会が開かれている。当地で不動産・建築・リフォーム業を営み教会建築にも実績のある冨士土地株式会社の先代社長、故・冨士野勉さん(単立・久遠キリスト教会員)が、難しいと思われがちな聖書を人生と結びつけて分かりやすく学んでほしいと85年に始め、99年に冨士野さんが亡くなった後も続けられてきた。CBMC(基督実業人会)の役員を務めていた冨士野さんが韓国を訪れた際に「伝道は最高の愛」と聞き、地域の人々の救いのために役立ちたいと思い立った。講師は著名な牧師伝道者のほか教育・福祉・芸術・伝道団体・ビジネスなど各界から招く。毎回案内チラシを約3万枚配り、30050人が集まる。常連も多い。5月25日、218回(26年)目の「聖書と人生」では地元ジーザス・コミュニティー(カルバリー・チャペル国分寺)の牧師桜井知主夫さんが、同教会の大震災救援活動「東北リリーフ」について話した。
     ◇
 東北リリーフでは震災の翌週から毎週、宮城県の気仙沼・石巻方面にチームを送り込んでいる。桜井さんは「現地の方と知り合いになりイエス・キリストを信じたいという方も起こされている。今までになく心が柔らかくされている。心が開かれると家族を失った気持ちなどを話してくれる。昔教会に行っていたとか祈りたい、聖書がほしいという人がいる」と報告、被災者の必要に応えるとは、について話した。
 救援活動をとおして桜井さんは「信仰の冒険」をしているという。東北リリーフはジーザス・コミュニティーが始め、米国カルバリー・チャペルから送られてくる支援金やボランティアと連動しているが、他の教会からも参加者が加わり、続けられている。「被災地の人々との関係が立て上げられていったことをとおして、キリストを伝えることにつながっている。リリーフ(救援)は次第に霊的なものへ移っていった」という。
 信仰による救済支援活動をどのように始め、続けるのか。他の人道支援とどう違うのか。「信仰がなければ神が導いていくところには歩めない。いろんな所に神がドアを開いてくださった」と桜井さんは強調する。必要な物資や人も備えられた。訪れた所で「ここよりもっと大変なのはあそこ」と聞かされ、救援が手薄だった地域に導かれた。以来、継続して同じ地域にチームを送り続けている。5月の連休に押し寄せたボランティアの波が引いた後も行き続ける。被災地の人々と知り合いになり信用されると、「物がほしい」から意識が変わったという。
 「最初は物が必要、今はドロかきも必要だが、賞味期限がある。心のケアは10年かかるかもしれない。でも霊的なものを提供するのは永遠。人間関係を無視していきなりトラクト渡してもだめ。信頼関係ができ、お茶に呼ばれたりする中でイエス・キリストを伝える。信仰で動くと人に出会う扉が開かれるのです」
 次回「聖書と人生」は
7月27日、講師は料理教室を開く大竹登巳子さんで、食卓を囲む大切さ。Tel:042・324・2201。