[CSD]2012年12月23・30日号《ヘッドライン》

[CSD]2012年12月23・30日号《ヘッドライン》

<クリスマス特別号>
 = 1面 ニュース=
★詩:信じる者だけが受け取る神様の高価な贈り物 作・Chikako Park
★那須高原の専門ショップ「Xmas town」のブラックツリー

 = 2 面 ニュース=
◎被災地に立ち続ける主イエス——「資金続く限り救援活動続けたい」
★「暴言・暴行」の主張平行線——藤本光悦・元牧師パワハラ裁判大詰め
◎救世軍:女川漁協に31隻目の漁船贈呈——必要に合った支援 漁業再開励ます
★日本基督教団:議長に石橋秀雄氏再選——新総幹事に長崎哲夫氏
★<落ち穂>人類の唯一の希望

 = 3 面 =
★<いのちへのまなざし>[39]老人とのコミュニケーション 記・柏木哲夫
★JEAフォーラム仙台 発題から<要約>——家の教会拠点に協力宣教
★<オピニオン>人口減・少子高齢社会に持続可能な教会形成 記・渡部 敬直
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか

 = 4・5 面 回顧と展望=
★長期化する心の震災復興
★震災を神学・原発悔い改め
★次期日本伝道会議へ向けて
★次の災害に備え「災害対応チャプレン」養成
★問われる包括的福音理解の実質
★新しい聖書翻訳が本格化
★「教会福音讃美歌」発刊
★異端・カルトめぐり混乱
★強まる憲法の危機
★「開かれた聖餐」で免職 法廷へ
★牧師強権の訴え続く

 = 6・7 面 写真で見る2012年 =
★東日本大震災から1年 各地で追悼行事ほか

 = 8 面 歴史/教育/社会 =
★<竜馬をめぐる人々>[86]坂本直寛の章:45——もう一つの幕末維新史 記・守部喜雅
★聖学院幼稚園 創立100年——創立者の孫ら来日 「祖父母が遺した功績を実感」
★家庭を破壊するエホバの証人——救出も予防も家族がカギ
★衆院選最中の「国会クリスマス」——不出馬の土肥隆一氏「私は引退しない」
★<逝去>丁 光訓氏(中国基督教三自愛国運動委員会元会長、97歳)

 = 9 面 仕事と信仰スペシャル=
★「サーバントハートが組織を強くする」——主役は社員、リーダーが支えに
★「ヤマトの精神 社員が現してくれた」——東日本大震災支援 宅急便1個につき10円寄付

 = 10 面 関西だより=
◎日本初「こどもホスピス」始動——淀川キリスト教病院に希望のホーム
★「平和のない人のこと考えて」——世界食料デー奈良大会でルワンダの牧師が呼び掛け
★「キリストを見よ」勇敢に福音伝えよう——JMC発会記念フェスタで激励
★熱々ピザでホットに伝道——日基教団・小阪教会にピザ窯完成

 = 11 面 伝道・牧会を考える=
★教会ルポ<ここも神の御国なれば>[35]単立ペンテコステ・ブンキョーゴスペルセンター?——「カフェと英語」が伝道の基本
★<神の宣教>神のことばを神の世界へ[12]—— クリストファー・ライト講演抄録

 = 12 面 ひと=
★ロジャー&アビ・ラウザー(宣教師・音楽家)——被災地でオーケストラ作りたい

<クリスマス特別号 第2部>
 = 13—15 面 特集/本多庸一と「弘前バンド」=
★津軽を愛した武士クリスチャン 本多庸一——青森リンゴはキリスト教由来?
★近代化に貢献——弘前バンド
★公に仕え 枠を超え続けた本多に学ぶ——日基教団・弘前教会
★未来にスピリットをつなぐ——本多が関わった弘前のキリスト教学校

 = 16・17 面 環境特集=
★海ごみ拾いで島の景観再生——山形県・飛島クリーンアップ作戦
★LED電球と太陽光発電でクリスマスイルミネーション——早稲田学生寮チームが発案
★放射能不安の県民に寄り添う——放射能から子どものいのちを守る会・会津
★大学全体でエコキャンパス推進——フェリス女学院大学

 = 18・19 面 クリスマス特集=
★東北被災地から世界の貧しい子どもたちへ——「オペレーション クリスマスチャイルド」
★喜び分かち合うクリスマスの味覚——青森のベーカリーレストラン「天恵ぶどうの木」
★毎日がクリスマス 那須高原「Xmas town」——「贈り物には驚きと感動が大切」
★楽しく視覚的に 物語の意味を——AVACO主催「クリスマス講習会」

 = 20・21 面 ANRC2012特集=
★帰国者が故郷で仕える——つながり継続が励みに
★帰国後に落ち込みを経験——励まし・サポートが必要
★受けるだけでなく応答を 記・三橋恵理哉
★地域間で助け合う 記・中村千尋
★内外の教会間で情報共有を——分科会から
★教会に部外者はいない——全体集会説教
★24日全体集会レポート 記・永井敏夫
★「キリスト教やばい」——工藤篤子ワーシップコンサート

 = 22 面 特集/歴史を拓いた女性たち=
★キリストを模範に自立を養う——一柳満喜子(近江兄弟社学園創立者)
★熱意が動かした札幌初の女学校——サラ・C・スミス(北星学園創立者)

 = 23・24 面 読書特集=
★87人の人生を支えた聖句と証しを出版——『希望のみなもと わたしを支えた聖書の言葉』(燦葉出版社、1,890円税込)
★詩で聖書の世界表す——日本キリスト教詩人会 創立20周年
★BOOK:『聖書起源のイディアム42章』デイヴッド・クリスタル著(慶応大学出版会、3,990円税込) 評・大塚寿郎
★BOOK:『王道 21世紀中国の教会と市民社会のための神学』王艾明著(新教出版社、2,415円税込)

 = 24 面 特集=
★BOOK:『聖なる夜 キリストの伝説』セルマ・ラーゲルレーヴ著(キリスト教視聴覚センター、1,050円税込)
★BOOK:『クリスマスうたものがたり』中井俊己著(ドン・ボスコ社、987円税込)
★BOOK:『つくってたのしい クリスマスこうさくえほん』著(いのちのことば社、473円税込)
★BOOK:『てんしとこひつじ』ソフィー・パイパー文、クリスティーナ・ステファンソン絵(女子パウロ会、2,260円税込)
★BOOK:『警告』畠山栄治郎著(文芸社、1,680円税込)
★BOOK:『ホンモノノマチ』スター・ミード著(いのちのことば社、1,365円税込)
★BOOK:『バイブル・ストーリー・ブック 旧約聖書編・新約聖書編』内田みずえ著(いのちのことば社、各1,470円税込)
★BOOK:『いのちより大切なもの』星野富弘著(フォレストブックス、1,260円税込)
★CD:「OBOE MY SOUL」姫野 徹(ミクタムレコード、全17曲、2,500円税込)
★CD:「Christmas Carol 2」5組によるオムニバス(ライフ・クリエイション、全5曲、1,365円税込)




◎被災地に立ち続ける主イエス−−「資金続く限り救援活動続けたい」=1212230201

 東日本大震災の被災地救援活動が中長期を展望する段階に移行する中、日本基督教団東日本大震災救援対策本部(本部長・石橋秀雄教団議長、救援対策室長・長崎哲夫教団総幹事、飯島信担当幹事)は12月3日、「被災地に立ち続ける主イエス・キリスト」と題するメッセージを発表した。被災地域の復興の見通しははるか遠く、5年、10年の長期にわたることは確実と見て、救援活動の幕を閉じるボランティア団体もある中で「資金が続く限り活動を継続したい」
と願いを表明している。
 特に、原発地域で生起している放射能問題に加え、津波に襲われた地域での仮設住宅に住む人の問題は切実だとして、失われた仕事の問題、心身に負った深い悲しみに対する癒しや生きる希望を見いだすことなど、いくつもの困難な課題が横たわる中で、「私たちは、そのような方々に寄り添いつつ、キリスト者として神様から与えられた使命を祈りをもって果たしたいと願っています」としている。
 現在、同対策本部が取り組んでいる活動は、?エマオ仙台(宮城県仙台市)とエマオ石巻(宮城県石巻市)で、被災地の田畑の復旧、被災家屋の修理、住居跡地の草取り、仮設住宅住民に対する傾聴及び「お茶っこ」(ティータイムの場)の提供、慰安プログラム(短期旅行やお祭りなど)の実施、子どもたちに対する学習教室など。?ハートフル遠野で岩手県釜石市内4か所の仮設住宅住民に対する「お茶っこ」の提供。?こひつじキャンプ(福島県内親子短期保養プログラム)。これまでに?のボランティア登録者数は3,028人、?の仮設住宅住民参加者数は延べ2,402人、?の実施回数6回で親子参加者数は177人。
 同救援対策室では、これらの活動を2013年度も継続するために祈りと献金が必要、と協力を訴えている。
     ◇
 ▽献金送り先=ゆうちょ銀行【振替口座】記号番号00110・6・639331、日本基督教団東日本大震災救援募金。

◎救世軍:女川漁協に31隻目の漁船贈呈−−必要に合った支援 漁業再開励ます=1212230203

 救世軍は11月27日、宮城県牡鹿郡女川町にある宮城県漁連女川支部に属する離島、出島に配置される漁業監視船(兼)救急搬送船を寄贈した。贈られた船は1・7トン、全長約17メートル、幅約4メートルで、船首には500メートル先をも明るく照らす漁場監視業務のための探照灯(サーチライト)を備える。
 同島は、アワビ、ウニなどの豊かな天然資源に囲まれ、昼夜を問わず密漁監視を行う必要がある。
また24時間稼働可能な状態にあるため、離島における病人など救急搬送のためにも供される。このため、担架がそのまま入る広い出入り口とゆったりした客室も備えられている。
 同漁協に対してはすでに30隻の作業船(1・7トン、10人乗り)を寄贈しており、この船は31隻目の支援。総工費約5千300万円は、イギリス、カナダ、オーストラリア東部の3地域で救世軍に託された資金によってまかなわれ、被災した三陸地方の業者に発注した。
 27日午前、強風が吹きすさぶ中、出島の港と仮設の番屋(作業小屋)で行われた引き渡し式には漁協支所長、運営委員長ら漁業関係者とその家族約100人が参集。救世軍から伝道事業部長の樋口和光少佐が挨拶し、引き渡しの祈りをささげた。
 漁協の漁師の代表である運営委員長は、「救世軍が震災直後から炊き出しを行い、最も早く漁協に支援を申し出、見返りを求めない迅速な支援を行ってくれた。『もうだめかな』と思っていたところに次々なされた、私たちの必要に合った支援により、何より私たちは漁業再開に向けた気持ちを持つことができました」と感謝の意を表した。
 救世軍では、国際的な資金も限られてきている中ではあるが、復興支援、精神的・スピリチュアルケアのためのプロジェクトなどを今後も続けてゆく計画という。
 

◎日本初「こどもホスピス」始動−−淀川キリスト教病院に希望のホーム=1212231001

 大阪市東淀川区の淀川キリスト教病院(椋棒正昌総長)に、日本初の子どものためのホスピス「ホスピス・こどもホスピス病院」(鍋谷まこと院長)が開院した。11月1日に同院で内覧会と開院感謝礼拝が開かれた。
 1984年に国内で2番目となるホスピスを開設した同院では、世界で初めて子どものホスピスを創設したイギリスのシスター・フランシス・ドミニカの3年前の訪問を機に、障害や重度疾患の子どもやその両親のためのホスピスの準備を進めてきた。今年7月の本院移転後の旧分院建物を全面改装して、大人向けのホスピス(15床)と、こどもホスピス(12床)を開院した。
 感謝礼拝で同院チャプレンの白井進牧師がメッセージした。「ここはキリスト教信仰に基づき、体と精神の癒しと魂の救いをめざしています。スタッフはチームワークで、子どもたちや家族が病気と死を受け止めつつ、平安に生きられる、良き交わりのあるホームにしようと力を尽くしていきます。ここが温かい神の愛の家、希望の家、祈りの家となることを願ってやみません」
 椋棒総長が経過報告と共にビジョンを語った。
「大きなチャレンジが驚くべき神の御計画によって実現しました。同院のキーワードは?家族と仲間と共に生きる癒しと希望の病院?です。これから日本における子どもホスピスのパイオニアとして種をまかせていただき、全国でこの小さな種が大きな実りをもたらすことを望みます。どうかよきホスピスとなるように祈ってください。日本のホスピスが発展して、子どもたちに光が広がって行くよう願っています」
 記者会見では椋棒総長、鍋谷院長、この日のために駆けつけたシスター・フランシスと、日英の障害児や若者の交流を進めている福祉グループ「もみじ」の創設者で、日本での「こどもホスピス」開院に尽力した喜谷昌代氏が列席した。
 シスター・フランシスは「子どもたちと共に家族へのケアが重要。同院がその役割を果たすことを期待している」、喜谷氏は「日本人に合ったホスピスを広げていくことが大切」と、西欧の医療や死生観とのギャップをどう考えていくかが課題と述べた。
 鍋谷院長は「これは淀川キリスト教病院に与えられた使命であると確信しています。神さまにすべておまかせして、何事もみんなで心を一つにして乗り切っていきたい」と意欲を見せた。
 院内は明るく美しい。「おそと」と呼ばれるプレイルームや、ゆっくりお茶を飲めるミニカフェ、プラネタリウムのあるシアタールームなど、くつろぎと交わりの空間が充実している。
 ▽ホスピス・こどもホスピス病院=大阪市東淀川区東中島6ノ9ノ3、Tel:0120・364・489。