[CSD]2001年2月25日号《ヘッドライン》

[CSD]2001年2月25日号
《ヘッドライン》
 = 1面 =
◎恵まれるだけでなく立ち上がれ——直接献身の招きに応えた140人の若者たち
★携帯メールで人に優しい牧会
★2・11信教の自由を守る日——教育の危機に注目
★トルコ:聖書を配布し冒涜罪で逮捕
★<講壇に立つ女性たち>[6]浦和シオンチャペル牧師 財前 尚江さん(下)
★<落穂抄>「イエス様はあなたを愛しています」
 = 2 面 =
★<21世紀教会は何を>[7]牧師にケアを期待する信徒像
★教会と「日の丸・君が代」焦点に——同盟基督が初の2・11集会
★因習の地でどう宣教?——堀越暢治氏が講演
★「皇民化教育の危険」に警鐘——金城重明氏迎えJECA関東地区ヤスクニ集会
★平和憲法めぐる半世紀の攻防——和田進氏迎え神戸2・11集会
★在日ハルモニらと共生の場「故郷の家」2個所目が完成
◎韓日サッカーW杯開催都市教会代表らが伝道へ協力協議
★堅信礼より旧東独時代の献身式が人気
★<世界の出来事フラッシュ>英国、ベトナム
★<論説>現代人に最も必要なもの 記・岡村又男
★<神の国の物語>[14]交わりの生活 記・谷口和男
 = 3 面 特集:ITを活用する=
★メールで「祈っているからね」——クリスチャン高校生がメールで励まし合い
★「調子はいかがですか」——体の弱い信徒を携帯メールでフォロー
★電子メールマガジン版「ルターによる日々のみことば」を提供——神戸ルーテル神学校
★ITで必要に応じたサービス提供——いのちのことば社e企画開発室
◎トラクト代わりに伝道用CD—ROM配布——VIPクラブ
★ITは人間性を取り戻してくれる道具——「IT革命にどう生きるか」の著者・杉山育英さん
★教会、信徒に便利なITソフトの新商品
 = 4 面 =
★マレーシア・ボルネオ宣教事情:山地の少数部族に進む伝道 記・太田裕作
★アジア・メンバーケア会議に参加して 記・永井敏夫
☆あかし文学賞公募締め切り迫る(2月末日締切)
 = 5 面 =
★墓場じゃない結婚がある——「この人と結婚していいの?」著者・石井希尚さん
★何があっても悔いはありまへん——「回心」著者・吉田芳幸さん(ミッション・バラバ)
★「第九を歌おう会」発足——VIP三重伊勢が呼び掛け
★アジアの子どもの性的搾取の実態を知るユース・スタディ・ツアー
★「神社当番やらん」をどう押し通したのか 堀越暢治氏の講演
★米国:死についてもっと家族と話し合おう
 = 6 面 =
★<聖書66巻>ローマ人への手紙[2]御霊の助けを受ける生活 記・伊藤 顯榮
★<書評>『信仰のバトンタッチ』CS成長センター編(1300円)
★<新刊書紹介>『十字架から復活の朝へ』小塩トシ子ほか共著(日本基督教団出版局、1800円
★<新刊書紹介>『解放のミニストリー』石原良人著(JCMN出版、1300円)
★<情報クリップ>催し情報ほか

恵まれるだけでなく立ち上がれ−−直接献身の招きに応えた140人の若者たち0102250101

単に献身的というのではない。
24時間、フルタイムで、主の働き人として直接献身したいという人だけ立って下さい——それは厳しい招きだった。
講師の万代栄嗣氏(日本福音宣教会・松山福音センター牧師)のチャレンジに、約140人の若者がためらわず一斉に立ち上がり前に歩み出た。
2月12日、全国青年宣教大会・東京大会「J+PASSION TOKYO」が開催された会場の東京・新宿区、ウェスレアン・ホーリネス・淀橋教会は終日、20代を中心に700人を超す若者の熱気で包まれた。
多彩な教派の若手教職らが、青年クリスチャンに宣教のチャレンジを与えたいと夢を一つにし、イエス様に喜ばれるように生きたいという「あなたのPASSION(情熱)は具体化できる」と呼びかけた。
その大会テーマはこの日、若者たちの人生の中に具体化へ向けて大きく一歩を踏み出した。 全国青年宣教大会・東京大会 J+PASSION TOKYO 参加700人超 「全国青年宣教大会」と名乗る集会は昨年3月、大阪で開かれたのを皮切りにこの一年で名古屋、北海道でも開かれた。
いずれも、青年クリスチャンに具体的な宣教のチャレンジを与える集会が必要だという若手教職者たちのビジョンが草の根的な共感を呼び、各地域ごとに実行委員会が結成されて実現した。
実行委員は45歳以下という年齢制限をあえて設け、運営にも若いセンスを生かした。
この1年間に全国4か所で開かれた全国青年宣教大会で、直接献身を決断した人は、今回の東京大会で合わせて300人を超えた。
教会で青年層が停滞、神学校では入学者が伸び悩み、日本の教会は近い将来深刻な牧師不足に陥ることが予想される中で、厳しい決断を選択した献身者の存在は大きいといえよう。
最初に同大会を提案した関西では、ペンテコステ・カリスマの信仰に立つ教会の教職者が中心だったが、東京大会では、杉本智俊実行委員長らが「偏らないバランスのとれた、本当の超教派でぜひやりたい」と呼びかけ、バプテスト系、ホーリネス系、ペンテコステ系など多彩な背景の若手牧師・信徒らが一体となって準備を進めボランティア奉仕に当たるなど、まれに見る大会となった。
祝キリスト降誕2000年東京都実行委員会、ビジネスマン伝道のインターナショナルVIPクラブや、文書伝道、大学生伝道など諸団体が後援。
午前と午後、2回にわたる聖会に立てられた講師も佐藤彰氏(保守バプテスト・福島第一聖書バプテスト教会牧師)が43歳、万代栄嗣氏が41歳。
佐藤氏は25歳で牧会を始めた自身の経験から、「年を取ったらできると考えることは大きな間違い。
今できないことはいつまでたってもできない」ときっぱり。
若い人へのアドバイスとして、民数記24章から?足りないところを見るのではなく、神様の評価を浴びるほど聴いて天の祝福を受け止める信仰、?自分で選んだのではなく、神様が今この場所に置いて下さったのだという選びの信仰、?神様が私たちを造りかえて下さるという、天の訓練を受ける信仰、?水の上にパンを投げよとあるように、ベストを尽くして地上の生涯をやるところまでやる信仰をもって下さい、と迫った。
万代氏は、ルカ9章57節以下から、「神の愛を受けるのは一方的な恵みだが、主に従って行くことには厳しさが伴う」として、キリストの弟子となることの意味を厳しく問いかけた。
「クリスチャンはキリストのしもべです。
あなたは自分のことをキリストの弟子であるとはっきり告白することができますか。
あなたの人生の中に、ちゃんとイエス様が焼き付いていますか。
どこへ行けばうきうきして楽しめるか、いつの間にか恵みを与えられることばかりを安易に求めている。
それは本物のしもべの生き方ですか?」「いのちをかける方はイエス様だけです。
本格的なクリスチャンの歩みをしようではありませんか。
あなたが恵まれるための大会ではありません。
立ち上がるための大会です」——「この日本を救うために情熱をもとうではありませんか」。
呼びかけに応じて、献身を決断した若者たちがせきを切ったように立ち上がった。
たたみかけるチャレンジに、会場を埋め尽くした参加者らは身じろぎ一つせずに聴き入った。
「この日本を救うために情熱をもとうではありませんか」。
呼びかけに応じて、献身を決断した若者たちがせきを切ったように立ち上がった。

韓日サッカーW杯開催都市教会代表らが伝道へ協力協議0102250207

韓日共催で2002年に開かれるサッカーワールドカップ(W杯)を伝道の機会にと、韓国の「2002年ワールドカップ基督市民運動協議会」と日本の「ゴール2002全国委員会」(吉持章会長)が協力して発足した「韓日宣教文化交流協議会」の第2回の会合が2月5日から7日に東京・池袋サンシャイン・コンベンションセンターで開かれた。
両国のW杯サッカー・開催地教会の代表者や、協力団体の代表者約70人が集まり、活動状況を報告をし、これからの活動に向けて話しあった。
日本側は、スポーツアウトリーチジャパン、日本・キャンパス・クルセード・フォー・クライスト、日本福音同盟などが協力して「ゴール2002全国委員会」を組織し、諸団体や教会をまとめ、W杯開催を機会に韓国と日本の和解、交流、そして共に福音を伝えるために活動している。
協議会では、吉持氏が「今までも、韓国からいろんなことを教えて頂いて、感謝している」、稲垣博史氏(日本福音同盟総主事)は「W杯がよい伝道の機会となるように、一緒に頑張っていきたい」と語った。
韓国側からは、元首相の李英徳氏が「日韓の協力のもとで、W杯が開かれるのは偶然ではなく歴史を動かす神様の御心です。
日韓の間にある暗闇を越えて和解と協力の扉を開こう」とメッセージ。
W杯での伝道への意気込みを示した。
各教会の具体的な取り組みも報告され、韓国との歴史を学ぶ勉強会、ゲストを招いてのコンサートの計画、W杯に向けて、通訳などのボランティアを募っていることなどが話され、「W杯がイベントで終わらず、もっと深い友好関係を築けるように」という声も聞かれた。
日韓共同で作られた映画「親分はイエス様」の試写会もあり、観賞後、韓国人牧師が日本への献身の思いを会衆の前で発言するなど、日韓の協力、和解ムードが広がった。

トラクト代わりに伝道用CD−ROM配布−−VIPクラブ0102250305

インターナショナルVIPクラブ(VIP)は、伝道用カード型CD-ROM=写真右=を製作した。
製作者は(有)アークビレッジの堀井卓さん(単立・イエス・キリスト緑の牧場教会員)。
カード型CD-ROMの内容は、?VIPの案内と同メンバーの証し、ホームページ?ミッション・バラバのホームページ?大韓航空部長・金光石さんのパワーポイントを使ったメッセージ(スライドショー使用)?アフリカ・シエラレオネ出身のデビッドさんのゴスペルトラクト(音楽とメッセージ)、など。
名刺サイズのCD-ROMの中に、音声30分以上、画像が920枚、映像210秒、テキストが全角で1750万字の情報が盛り込まれている。
VIPでは、カード型CD-ROMを、伝道用としてトラクト代わりに配布している。
 堀井さんの話では、「CDを焼き付ける器械(CD-R)さえあれば、1枚200円でだれでも作ることができます。
ほかのツールに比べ格段にたくさんの情報を盛り込めるCD・ROMを、伝道のため多くの人に生かしてもらえれば」と語った。
カード型CD-ROMの問い合わせはTEL.03・3321・1707、(有)アークビレッジ・堀井まで。