[CSD]2010年7月11日号《ヘッドライン》

[CSD]2010年7月11日号《ヘッドライン》

 = 1面 ニュース=
★沖縄6・23慰霊の日 65年目の「戦後」いつまで
◎「ええ声」でB・グラハムの『今日の一言』をラジオ大阪から放送——関西F・グラハムフェスティバルが提供(毎週土曜朝6:30から)

 = 2 面 ニュース=
◎ハンガー・ゼロ・アフリカ目指す——一般財団法人7月スタート日本国際飢餓対策機構
★エジンバラ東京会議[7]人間関係優先の「和」が福音に妨げに——日本へのチャレンジ
★喫茶店で劇・賛美・講演 交わり通して福音伝える——東京・京橋「サロンITCN 大山」がキックオフ
★<落ち穂>終わることのできない支援

 = 3 面 =
★<竜馬をめぐる人々>[13]西郷隆盛の章:2 自殺未遂するほどの絶望 記・守部喜雅
★主事の待遇改善、務めの意識改革の体験語る——第3回アドミニストレータの集い
★<人事>飯島 信NCC総幹事辞任——輿石議長が代行を兼務
★<オピニオン>選挙の季節に願うこと 記・村田 充八

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★戸田 安土さん[上](金城学院名誉理事長)——御手により晩年まで導かれ
★<人生何とかなります>[9]礼拝が私たちを罪から守ってくれる 記・佐藤 敏

 = 5 面 情報 =
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★CD:「It's OK!!」ナイトdeライト(全3曲、1,200円税込、http://night-de-light.com)
★BOOK:『コスモスの花のように』原 剛一郎著(イーグレープ、1,260円税込)
★BOOK:『沈黙の静けさの中で』基督教共助会編(日本キリスト教団出版局、1,890円税込)
★REVIEW:『公共福祉という試み』稲垣久和著(中央法規、2,940円税込)評・小川巧訓

 = 6・7 面 特集/横浜歴散歩 =
★信仰の史跡を訪ねて:成仏寺——宣教師たちの宿にされたお寺
★信仰の史跡を訪ねて:横浜海岸教会——最初のプロテスタント教会
★信仰の史跡を訪ねて:横浜開港記念館——興味深いヘボン博士のコーナー
★信仰の史跡を訪ねて:ヘボン邸跡の碑——居留地内に開設された診療所
★信仰の史跡を訪ねて:横浜共立学園——最初の委員会訳新約聖書を展示
★信仰の史跡を訪ねて:横浜山手外国人墓地——キダー、ブラウンのお墓もある

 = 8・9 面 危機管理特集 =
◎大阪・兵庫など教会への連続消火器投げ込み事件の波紋——危機意識持って安全図る
★主の守りを祈りつつ 物損を保険でカバー
★教会襲撃事件が投げかけたこと——私たちの信仰が問われる 山口登久
★教会の危機管理を考える——危機に備え対応できる教会へ 小平牧生

 = 10 面 教会学校 =
★子ども伝道セミナー「何とかして、救うため」——次世代育成への鍵はスタッフの成長
★<CSもうひと味>ゲーム「ビームシュワッチ」——参加者の緊張ほぐす導入に


<教会学校の実情を探る>


 = 11 面 クリスチャンライフ =
★平和の実現を今と未来につなげ——沖縄戦65年目の合同祈祷会
★「わたしはある」って?——DVD「ヨハネの福音書」制作?裏話

 = 12 面 教会 =
★野球ミニストリーで地域とも仲良く——バプ連盟・札幌新生キリスト教会

 = ?—?面 保存版/世界宣教・国際協力2010 祈りと支援のガイド =
★激動の挑戦へ一人で渡る——日本で最初の海外宣教師・乗松雅休
★<国別>派遣宣教師・国際協力スタッフ一覧:アジア・アフリカ編
★<国別>派遣宣教師・国際協力スタッフ一覧:中東・オセアニア・ユーラシア・ヨーロッパ・北米・中南米編
★宣教師および国際協力連絡機関・団体一覧


◎「ええ声」でB・グラハムの『今日の一言』をラジオ大阪から放送−−関西F・グラハムフェスティバルが提

 関西F・Gフェスティバル提供のラジオ番組「ビリー・グラハム『今日の一言』」が、7月3日からラジオ大阪(1314khz)で始まった。企画・構成はミッション・ブロードバンド。毎週土曜日朝6時30分から5分間、B・グラハム氏のキラッと光ることばと、牧師による解説が聞ける。
10月22~24日の本番に向けて、ラジオを通して関西一円にフェスティバルをアピールし、同時に短時間でも濃密な内容で福音を届けたいと、実行委員会の若手牧師が中心となって実現した。番組内容は、まず「魂の朗読者」として定評のある庵原万喜子さんがB・グラハム氏の名言を朗読。解説を実行委員会の蔦田聡毅牧師、山下亘牧師、大橋謙一牧師が交代して担当する。CMでフェスティバルの告知を入れる。
 7月放送分の初収録が6月29日に行われ、第1回目のことば「怒りやすい頭と冷淡な心は何も解決しない」と、庵原さんが読み上げた。じっくりと心に染みいる庵原節に、スタジオからおおっという感嘆の声が。この日の解説は蔦田牧師。ワールドカップというタイムリーな話題からサッカーも人生も「ホットな心とクールな頭で」と、わかりやすく解説した。蔦田牧師の「ええ声」に、担当の奥田敏ディレクターも感嘆しきり。宣伝・広報委員会の内山忠信牧師のナイスなキャスティングを称賛していた。
 実行委員会発行では7月半ばに、F・グラハム氏の自叙伝『フランクリン・グラハム 逃避から希望へ』を出版する。問い合わせ・申し込みは事務局Tel.06・4706・8002、Email:office@fgraham-kansai.jp URL:http://fgraham-kansai.jp/ 9月11日にユース向けの集会を、翌12日には大阪女学院ヘール・チャペルで決起大会を予定している。

◎ハンガー・ゼロ・アフリカ目指す−−一般財団法人7月スタート日本国際飢餓対策機構=100711020

 7月1日から一般財団法人となった日本国際飢餓対策機構(JIFH、岩橋竜介理事長)は、アフリカの飢餓をなくすためのキャンペーン「ハンガー・ゼロ・アフリカ」を開始した。昨年、飢餓人口が過去最悪の10億人を突破した中、「非常事態の一歩手前」といわれる飢餓の危機が迫っている西アフリカに焦点を合わせ、ニジェール、スーダンなどで地元の支援組織と連携して問題解決に向けた取り組みをする。

 「サヘル地域」と呼ばれるサハラ砂漠南端の帯状の地域は、別名「飢餓ベルト」ともいわれ、今年も天候不順のため農作物や家畜が被害を受けている。国連機関は秋の収穫期までに最大1千万人が同地域で深刻な飢餓に陥る危険を警告している。
 ニジェールは国連の人間開発指標で連続して最下位を記録。干ばつ被害のため国民の半数以上にあたる700万人が食糧の入手が困難な状態だ。同国では05年にもイナゴの大発生と干ばつで300万人以上の犠牲者が出たが、今年はその規模を上回る可能性があるとJIFHでは警戒している。
 スーダン南部では20年以上続く内戦のため、生活に必要な最小限の設備が破壊され、水道、教育、保健などが困難に陥り、子どもたちを中心に深刻な栄養不良が続いている。
 隣国のチャドでも、スーダンからの難民が増加したために国内情勢が悪化。それに加え、昨年来の天候不順により国民の5分の1が食糧支援を必要としている状態だ。子どもの半数は栄養失調に陥っているという。
 JIFHではこれまでエチオピア、ウガンダ、ルワンダで継続的な支援をしてきたが、さらにスーダン、ニジェール、ガーナなどにも力を入れ、「子どもたちが食べていくことができるコミュニティの実現」にあたっていく計画だ。そのために毎月一口千円のサポーターを、1万人を目標に募集。それぞれの国で現地の教会や宣教団体関係のNGOと連携し、効率よく支援していく。
 国際飢餓対策機構の基本的な理念として、単に食べ物を与えるだけではなく、地域の教会とリーダーと家族が関わり合って、地域社会が物質的にも霊的にも豊かに発展していくことを目指す「共同体のビジョン」がある。そのため、世界的なネットワークをもつ国際飢餓対策機構連合(FHIF)を通して地元で評価できる活動をしている団体をパートナーとし、共同体が自立していくことを促す。
 現在、世界で1日に2万5千人が、飢餓やそれに関連する病気で命を落とす現実がある。そのうち1万4千人は5歳以下の子ども。乳幼児死亡率の多いトップ20は、ほとんどがアフリカ諸国だという。こうした数字を見ると途方に暮れそうになるが、「10億人であろうとそれは一人ひとりの集まり。私から始めて一人ずつ助けていくことはできる。私たちに与えられている豊かな食料と神様の愛を分かち合うなら、飢餓が終わる時は必ず来る」と岩橋理事長は強調する。清家弘久常務理事も、「神様が豊かに造られたこの世界が飢えに苦しんでいる様子を、神様は喜んでいるはずがない。小さなことからでも世界が変わっていくことを信じて活動していきたい」として、祈りと愛の協力を呼びかけている。
 「ハンガー・ゼロ・アフリカ」について詳細はURL:http://www.jifh.org/
 

◎大阪・兵庫など教会への連続消火器投げ込み事件の波紋−−危機意識持って安全図る=1007110801


 現場の後始末苦慮
 防犯用ガラス等対策
 プロテスタント教会のみを狙った前代未聞の消火器投げ込み事件は、近畿圏の教会に大きな衝撃をもたらした。各府県警は捜査を続けており、マスメディアも注目して新聞やテレビで報道された。
 犯行は概ね深夜から早朝の時間帯に行われており、教会の窓ガラス、掲示板のガラス、付属保育園の窓ガラスが壊されている。車のガラスを割られた教会もある。石やビール瓶を使ったケースもあるが、大半がガラスを割って栓を抜いた消火器を投げ込むというものだ。
 昨年の11月に被害を受けた保育園併設の教会は、道路に面した礼拝堂のガラスを割られて、消火器を投げ込まれた。ガラスとピンク色の消火剤が散乱していた。
 牧師は「壊れたガラスの処理はそれほどではないけれど、消火剤の処理が大変でした。2階の母子室まで舞い上がっていました。マスクをしないと喉や鼻を傷めますし、掃除機は目が詰まるので使えない。気を付けて、ほうきを使って手作業で処理しました」と話していた。
 昨年2月と4月の2回被害を受けた教会でも、消火剤が吹き抜けの4階まで舞い上がっていたほど。2回目の被害の後、割られた玄関のガラスを防犯用のガラスに替え、防犯カメラとセンサーで感知して音の出るライトを設置した。
 
 防犯カメラ一つ
 でも抑止力
 セキュリティーのプロは「防犯カメラはかなり抑止力になる」と、提案している。
 自主防犯システムの開発と普及を進める大阪府堺市のアルパネット関西中央、上野義一さんは「防犯というのはどうしても対岸の火事で、隣が被害に遭っても、うちは大丈夫という意識なんですね。やはり備えあれば憂いなしです。そんなにお金をかけなくても、工夫次第で防犯システムのプランは作れます」と語る。
 今はインターネットを使って、パソコンやケータイで遠隔地からでも操作や確認が可能な防犯システムがある。「自己防衛の時代です。必要最小限の防犯システムを取り付けて、各々が管理して被害を未然に防ぐことが大切です。安全にお金がかかる時代ですが、もし地域の5、6教会が一緒にシステムを導入すれば、コストを落とすことができます」と、話している。教会協力が防犯対策でも生かされる。
 現在は器物損壊で済んでいるが、けが人が出てからでは遅いと、プロは忠告する。「最悪の事態を想定しながら対応していかないと」と、危機意識を持って対処していくよう勧めている。