[CSD]2011年8月28日号《ヘッドライン》

[CSD]2011年8月28日号《ヘッドライン》

 = 1面 ニュース=
◎被災地の痛みに届く伝道文書——EHCが100万部トラクト配布「ラブ・ジャパン」計画
★イスラエルの子どもたちから愛の贈り物——500枚の絵 東日本大震災の被災地へ

 = 2 面 ニュース =
◎66年目の8・15 平和脅かす原発に焦点——弱者いじめ沖縄基地問題と同じ
★広島で体験した放射能被害を証言——東京・北千住でキリスト者平和講演会
★震災の中で教会は平和作りを——同盟基督・平和祈祷会
★とりなしの祈りの動機問う——国のために祈る夕べ
★さあ、共に生きようテーマに——千鳥ヶ淵戦没者墓苑 平和祈祷会
★<落ち穂>教会が地域の人の心に寄り添うとは

 = 3 面 教界ニュース =
★<竜馬をめぐる人々>[57]坂本直寛の章:16——憲法発布の大赦令で釈放 記・守部喜雅
★9月東京で第8回国際平和アシュラム開催——「リマ文書」の神学者・宋泉盛氏が講演
★ドイツ:カトリックからの離脱者が増加
★<オピニオン>リーダーに必要な「向き合う」力 記・佐藤義孝

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★萩原 達夫さん[上](CVSリーダーシップインスティテュート インストラクチャー)——大学生対象にビジネスセミナー
★<『もしドラ』教会編>[10]イノベーション?——リーダーの世代交代 記・千葉雄志

 = 5 面 牧会/神学/社会=
★教会が世に発信する平和のことば——バプ連盟・堺キリスト教会 2011年平和セミナー宣言文
★「説教」の伝達と変革 主題に——福音主義神学会全国研究会議(10月31日~)
<精神障害と教会>[103:最終回]つながりの回復——苦痛を感じる世界を知る姿勢  記・向谷地 生良

 = 6 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『はりねずみのピックとニック』さかもと ふぁみ著(フォレストブックス、1,155円税込)
★BOOK:『聖書におけるスピリチュアリティ・スピリチュアルケア』大柴譲治・賀来周一著(キリスト新聞社、1,785円税込)
★BOOK:『古代末期に生きた最初の現代人——アウグスティヌスに聴く』茂泉照男著(日本キリスト教団出版局、1,260円税込)
★REVIEW:『あなたが燃え尽きてしまう前に』ウェイン・コデイロ著(ニューホープ東京リソース、2,100円税込)評・太田和功一

 = 7 面 クリスチャンライフ=
◎CD「希望のうたごえ」を宮城県内の小中学校に贈りたい——「きみは愛されるため…」「ビリーブ」など収録
★会堂流出より苦しかった牧師の責任——「すべてを益に」励まされ
★強力な防波堤よりヨブの信仰を——聖協団・小名浜教会 伝道の復興へ

 = 8 面 ひと=
★宋 徳煥さん(イスタンブールJCF牧師)——韓国人牧師トルコで日本人礼拝



◎被災地の痛みに届く伝道文書−−EHCが100万部トラクト配布「ラブ・ジャパン」計画=1108280

 いのちのことば社のトラクト部門、全国家庭文書伝道協会(略称=EHC、東京都中野区2ノ1ノ5)では、東日本大震災および福島第一原発の事故による被災地に福音を届けるために、100万部の無料トラクトを提供・配布する「ラブ・ジャパン」計画を本格始動した。このほど、そのための新作「闇に輝く光」(佐藤彰著)、「私たちはいつも覚えられている」(横田早紀江著)が、東日本大震災復興支援トラクトと銘打って発行された。自らが喪失の痛みと苦悩を経験した著者たちが、被災で傷を負った人々の心の痛みに寄り添う言葉で、人知の及ばないことも神の手の中にあること、聖書の神は痛みを知る神であることを伝える。

 先行して5月に発行された「こころの傷を通して…」(森祐理著)は、すでに13万1千部(8月16現在)が被災地の教会・個人からの注文によって用いられている。阪神大震災で弟を亡くした歌手の森祐理さんの言葉が、被災地の人々の心に届くと好評だ。
新作の「闇に輝く光」では、原発事故によって牧会する福島第一聖書バプテスト教会のある福島県双葉郡大熊町から強制避難を余儀なくされた佐藤彰牧師が、信徒や求道者約60人と共に流浪の旅に出ることとなった経験を語りながら、同じ痛みの中にある被災地の人々に、「神を信じ、力を合わせて、何としてもこの難局を乗り越えましょう」と呼びかけている。
 また、「私たちはいつも覚えられている」では、北朝鮮による拉致によって愛娘のめぐみさんが消えてからの苦しみ、悲しみを振り返って、横田早紀江さんが「周囲の方々のさりげない支えと、自分のことを見ていてくださる方がいるのだということを知るだけでも大きな慰めであった」ことをあかしする。そして、「だれも見ていないように思える時にも、神はあなたを心にかけておられるのです」と優しく語りかけている。
     ◇
 この計画は、EHC国際本部(アメリカ・コロラド州)から3月11日の大震災後まもなく、日本の震災被災地の人々の救霊に役立ててほしいと日本EHCに多額の献金がささげられたことがきっかけとなった。100万部のトラクトの製作費すべてはこの献金によって賄われている。EHCによれば、ラブ・ジャパン計画は3年間で100万部の配布を達成することをめざして、被災地の教会や、被災地に重荷を持つ教会とクリスチャンたちと連携しながら進めていく。
 現在、発行されたトラクトは上記3点だが、順次新作を制作し、秋にあと2点、最終的には10点を用意する予定という。利用者はそのどれでも注文することができる。この無料トラクトを配布する地域は、東日本の被災地区を原則とする。他の地域の教会・個人が自分の住む地域で用いたい場合は、100部千50円でキリスト教書店で購入できる。
 ▽無料トラクトの注文先=〒164-0001東京都中野区中野2ノ1ノ5、いのちのことば社EHC Tel.03・5341・6930、Fax.03・5341・6932 Email: ehc@wlpm.or.jp

◎66年目の8・15 平和脅かす原発に焦点−−弱者いじめ沖縄基地問題と同じ=1108280201

 敗戦から66年目の8月15日前後、平和を祈り考える集会が今年も各地で開かれた。今年は東日本大震災を受け、テーマに原子力発電所問題を取り上げるところが多かった。

 「震災原発と沖縄米軍基地問題の根にあるもの」に焦点を当てた集会が11日夜、横浜市神奈川区の日キ教会・横浜長老教会で開かれた。福島第一原発から50キロ圏の福島県いわき市にある同盟基督・勿来キリスト福音教会牧師でいわきキリスト教連合震災復興支援ネットワーク代表の住吉英治氏と、沖縄県宜野湾市にある日キ教会・宜野湾告白教会牧師で普天間海兵隊基地爆音訴訟団団長の島田善次氏を囲み、「私たちにどうかかわるか」を意見交換した。
 住吉氏は、沖縄初の芥川賞作家・大城立裕氏が7月7日付朝日新聞に述べた見解を引用し、「原発のことにはほとんど無頓着だったが今回の事故で学び、原発と沖縄は弱者に負担が押しつけられるという点で根底は同じだと気がついた」という。「どちらも強い者が弱い者いじめをして造っていく。恩恵を受けるのは地元ではなく、東京であり本土。そこに日本の体質が表れている。もっと神学的に見極めていかなければならない」
 原発に頼らない福島の再生に向け、住吉氏は教会が起業することも視野に置く。
 島田氏は、普天間基地移転問題が膠着している背景にある日本政府の対応を批判。「海兵隊は抑止力になっていると日本政府はずっと繰り返してきたが、抑止力は方便であることが分かった。沖縄を苦しめているのは日本政府であり、後押ししているのは無関心。戦争の後始末を全部沖縄が負わされている」
 そしてやはり「原発もそう。自分たちでは暮らしていけない過疎地に交付金を与え誘致させる。原発も基地問題も根っこは同じ」と指摘した。

◎CD「希望のうたごえ」を宮城県内の小中学校に贈りたい−−「きみは愛されるため…」「ビリーブ」など収

 04年、長崎で子どもを対象にした凶悪事件が相次いだ時、県内の子どもや大人たちに「歌で生きる力と希望を伝えたい」と制作されたCD「長崎から贈る希望のうたごえ0悲しみが喜びにかわるとき0」(以下・CD「希望のうたごえ」)。このCDに慰め、励ましを受けた宮城県在住の被災者が「ぜひ宮城県内の被災地の小中学校に贈ることはできないか」との一通の手紙を実行委員会に送ったことから、「CD『希望のうたごえ』を被災地 宮城県の子どもたちへ届けよう」プロジェクトが始動した。

 収録曲は、韓国生まれのゴスペルソングですべての人間が愛されるべき存在であることを歌った「きみは愛されるため生まれた」(イ・ミンソプ作詞・作曲)、各地の小中学校で愛唱され未来への希望を歌った「ビリーブ」(杉本竜一作詞・作曲)。ミュージカル俳優の井上芳雄さんとゴスペルシンガーの本田路津子さんが参加し、この2曲をソロで、また長崎市内の小、中、高校生ら約70人と一緒に合唱で、歌っている。またパイプオルガンやピアノ演奏も収録する。このCDは、長崎県下すべての小、中、高校に配布、さらに要請を受けて幼稚園や養護施設などへ千500枚が配布された。
 このCDに東日本大震災後、励まされてきたのが仙台市太白区の栗和田久美子さんだ。栗和田さんは05年、ネットでCD「希望のうたごえ」のことを知り、趣旨に賛同しCDを購入していた。
 栗和田さんは、手紙の中でこう綴っている。「震災からの数週間、私が繰り返し、繰り返し聴き、不安と悲しみを和らげてくれたのは『希望のうたごえ』でした。井上さんと本田さん、そして子どもたちの美しく清らかな歌声は、心の奥底まで染み入り、傷をいやしてくれるように感じられました。後で分かったことですが、市内周辺に住む友人たち数人も、そして被災地の外の友人たちも、このCDを一番聴きたいと思い、心慰められてきたそうです」
 その上で、「私はキリスト教徒ではございませんが、このCDの歌声は万人の心をいやし、希望を与えてくれる力があると確信している」とし、「CD『希望のうたごえ』を複製して、宮城県内の小中学校に贈りたい。作成費用と送料は友人たちに呼びかけて募りたい」と依頼している。
 その依頼を受け、同プロジェクト発起人の友納靖史さん(バプ連盟・長崎バプテスト教会牧師)が井上さん、本田さんはじめ制作にかかわったすべての人々に再発行を呼びかけたところ全員、快く承諾。宮城県内でも、栗和田さんと地元の人々が「希望の歌声 宮城実行委員会」を立ち上げた。
 同プロジェクトの目的は、東日本大震災により心に痛みを覚えている宮城県内の子どもたちに「希望の歌声」を届けること。活動内容は、長崎で作成されたCDを「希望の歌声 宮城実行委員会」を通して、8月末の新学期から県内にある公立、私立の小学校454校、中学校224校すべてに配布する。
     ◇
 同プロジェクトでは、このための募金を募っている。募集期間は2011年8月011月末まで。募集要項は募金方法を選び、郵便番号、住所、電話番号を明記の上、郵便口座に一口2千500円を振り込む。?1枚は被災した宮城県の学校へ、もう1枚は募金した人へ。?2枚とも被災した学校へプレゼント。【振替口座】01720・9・93028(「長崎から希望の歌声を」実行委員会、通信欄に?か?かのどちらかを記入)
 ▽希望の歌声 宮城実行委員会ではCD発送ボランティアを募集している。募集期間と活動日は8月末から9月上旬の週末の1、2日(各半日程度)。募集人数は408人。対象は宮城県内在住の人。問い合わせはEmail: kibonoutagoe@goo.jp 、http://kibounoutagoe.web.fc2.com/index.html
 長崎から希望の歌声を実行委員会の連絡先は、Email: hopenagasaki@gmail.com Tel&Fax.095・879・2131(事務局・田沢)。