2000年8月27日号《ヘッドライン》

2000年8月27日号
《ヘッドライン》
 = 1面 =
◎十字架が世界の傷をいやす——ルワンダ部族抗争と旧東ドイツからの証言
★スーパーミッション:十字架のメッセージで日ごとに参加者増
★靖国めぐる問題に危機意識——10閣僚、石原都知事が靖国参拝
★<いやしの時代>[17]日本中を巡回伝道している 山中知義さん(下)
★<落穂抄>在日外国人と宣教
 = 2 面 =
★8・15 新世紀に向けて歴史から何を学ぶか
★JECA南関東地区平和祈祷会:新靖国法案や朝鮮半島問題も祈る
★日基教団神奈川教区:知らない、関係ないで済むか?
★あの悲劇を繰り返さないために——8・15平和祈祷会
★青山学院大学:草の根による「戦責告白」——戦争体験を記録した第3集刊行
★キャンパス・クルセード:ビル・ブライト総裁が退任
★イスラエル:諸国民の祈りの大会に日本からも参加
★<論説>沖縄の苦しみを共有する 記・油井 義昭
 = 3 面 アニバーサリー=
☆教会のための印刷屋 プレイズ出版 10周年
 = 4 面 =
◎スーパーミッション:教会の働きに仕える40日間
★スーパーミッション:受けた愛をお返ししたい——田中政男氏が病押して奉仕
 = 5 面 =
★スーパーミッション:広い世代に届いた福音
★スーパーミッション:メッセージ抄録集
 = 6面 デジタル伝道特集=
◎地域宣教をネットで支援——あいちゴスペルネット始動
★伝道にもIT革命を——VIPマルチメディアクラブ
★地元の目で見る三浦文学の世界——旭川・松下真佐子さんのHP
★デジタル用語ひとくち解説
 = 7面 ザ・教会=
☆日基教団・高砂教会
 地道な教会成長と相俟つカリスマ的信仰
 = 8 面 全面広告=
☆東京キリスト教学園
 = 9 面 =
★殺された宣教師の息子とともにアウカ族長老が証し
★伝道の切り口に、常に「アンテナ」を
★体を張って成功させよう——映画「親分はイエス様」を成功させる会
★<北から南から>神奈川県:兄弟団・小田原教会新会堂起工式に幼稚園児も参加
★<召天>陶山節子氏(保守バプ・蔵王キリスト教会長老)
★米国:「創造者」表現は政教分離に反するか
 = 10 面 =
★<聖書66巻>オバデヤ書 公平と憐れみを発動する神 記・千代崎 秀雄
★<書評>「1ダースのもらいっ子」ヘレン・ドス著
★<新刊書紹介>「イエスと囲む食卓」平野 耕一著
★<新刊書紹介>「空の鳥野の花」森 稔著
★<情報クリップ>催し情報ほか    
 

十字架が世界の傷をいやす−−ルワンダ部族抗争と旧東ドイツからの証言

民族間の対立と殺りく、イデオロギーの闘争と憎しみ——現代の世界に刻まれた深い傷を癒すのは、キリストの十字架以外にない——部族間抗争で100万人が虐殺されたルワンダ、冷戦の中で教会が圧迫されてきた旧東ドイツから、赦しと和解の証しが、十字架のメッセージにこそ力があるとの確信を強めさせた。
7月29日から8月6日までオランダ・アムステルダムで開催された「アムステルダム2000世界伝道者会議」では、伝道や伝道者のあり方の諸講演と併せて、伝道者たちがどのように、実際社会の危機の中でキリストの福音を生きたかが実証された。 父を殺した人々を赦さねばならないのですか ルワンダ・ツチ族のアントン・ルタイサー牧師(写真右)は、5歳の時、目の前でフツ族の隣人に父親を殺された。
友達の多くも殺され、心に深い傷を負った。
12歳でカトリックの学校に入学し、パウロの手紙を読み、キリストの十字架による救いをはっきりと信じた。
「その時、一番手放すことができなかったのは、家族を殺した人々への憎しみでした。
目の前で父親を殺した人々を赦さなければならないのですか、と神様に問いました」。
悶々とした祈りを経て、イエスはこの人々のためにも十字架で死なれたことが分かった。
赦せない人々の名前をリストに書き、「この理由でこの人を憎んでいます」と一人ひとりの名前を挙げ、「イエス・キリストのゆえに赦します」と祈った。
「主の前に泣きながらくず折れて祈りました。
泣き疲れて寝てしまい、起きて家族を殺した人々の名前を思い出したら、彼らのために祈ることにしました」その後、一九九四年の大量虐殺が起こった。
「クリスチャンになった後の私にとって大きな挑戦でした。
けれども主は『あなたにあげた十字架を保ちなさい』と示して下さいました」同年伝道者になったルタイサーさんは、刑務所に収容された8000人の虐殺犯たちを訪ね、十字架と罪の赦しを伝えている。
囚人たちは真剣に尋ねる、「イエスの血は本当に罪を洗い流すのですか」。
虐殺犯たちは、殺した相手の名前を挙げて罪を告白するという。
「ルワンダの国民は非常に傷ついていますが、痛みを負っているのはルワンダだけでなく、形を変えて世界中にあり、多くの人々が傷つき、罪のために対立、分離、分裂があります。
十字架はそうした傷ついた人間のためのものです」大量虐殺で自分のルーツも何もかも失ったルワンダの人々に、「私はイエスにあって自分は何者かを発見しました。
あなたはツチ族ではない、神の子である——。
キリストが答えです。
私たちはこのキリストを宣べ伝えなければなりません」とルタイサーさんは言う。 旧東独崩壊:教会敵視した元東独議長を自宅牧師館に受け入れ 1990年2月、旧東ドイツの共産主義政権が崩壊し、最高指導者であったホーネッカー元議長夫妻は看視の下に置かれた後、どこにも行き場がなかった。
教会に収容してほしいと要請があったとき、ルーテル教会の指導者らは論議の末、「拒む理由はない」と受け入れを決めた。
しかし、具体的に元議長夫妻を収容する施設が見つからない。
民衆を抑圧した元議長夫妻への風当たりは強く、収容すれば攻撃される恐れもあった。
ウーエ・ホルマー牧師は、社会奉仕者として病気の人、困っている人を受け入れるのは当然と、信仰をもって自宅に元議長夫妻を受け入れた。
「赦しを語るならば、それを行わなければならないと思いました」というホルマー牧師だが、ホーネッカー元議長は、子どもたちがインターナショナルを歌わないために高校入学を拒んだ張本人だった。
元議長のゆえにホルマー牧師自身が投獄されそうになったこともある。
旧体制下では、神学校ですらマルクス・レーニン主義に基づいた教育がされていた。
「社会主義は地上に天国を築くものであり、それが実現したら他の天国は必要ないので教会は消えていくであろう」と。
それでも受け入れを決断したのは、19歳の時に回心を経験していたからだという。
「毎日神の赦しに生きている時、他者を赦すことができるのです」元議長夫妻と池のほとりを散歩しながら、ホルマー牧師は政治ではなく神のご計画を語った。
「1949年にドイツが2つの国に分かれ、40年後にもう一度一つになったことは、神のご計画がある。
人間は罪人であり、それを認めない社会主義は間違っている」と。
ホーネッカー議長が晩年病院に移った時、「私の生涯はもう終わりだ」と言った。
ホルマー牧師は「いのちは地上で終わりではない」と話した。
「イエス・キリストの十字架による赦しと和解のメッセージが、今こそ必要な時です」

スーパーミッション:教会の働きに仕える40日間

7月18日から8月26日まで、東京都内の5つの会場で開かれている、超教派の伝道大会「スーパーミッション2000東京」は、全日程の4分の3以上を終えて、日ごとに参加人数が増え、イエス・キリストを救い主として受け入れる決心をする人も連日生まれている。 ニーズに合わせて選べる多彩な内容 この大会の大きな特色は、日本伝道史上初の40日間連続という長期日程もさることながら、その内容の多彩なことが挙げられるだろう。
特に午前から昼にかけて行われたプログラムは、ホテルでの昼食と共に伝道メッセージと特別賛美を聞く「ジョイフルランチョン」、女性、子ども、親子、中高生、ビジネスマンなどに伝道対象を分けた伝道集会など、毎日違う内容の集会が開かれてきた。
福音を語るメッセンジャーも総勢41人と多彩な顔ぶれなら、特別賛美のため国内外から集まったアーティスト陣も、ロック、フォーク、シャンソン、ジャズ、ブラックゴスペルなど音楽ジャンルはさまざま。
全国各地の教会で結成されたアマチュアの賛美バンドが集まってオリジナルの賛美を紹介する時間もあった。
大会前、主催者の全日本リバイバルミッション主幹の滝元明氏は「東京の教会が、自分の教会で伝道集会をするというつもりで活用してほしい。
求道者を連れてきて、救われたら自分の教会にお連れすればよい」と話していた。
今大会の多彩なプログラムも、各個教会の伝道の働きに仕え、多様なニーズにこたえるという姿勢の一環と言える。 日ごとに参加者が増加 一昨年、日本武道館で10日間開かれた「東京リバイバルミッション」のように連日満員に近い参加者で盛り上がるという雰囲気ではないが、これも、長い日程と多彩な内容の中から、参加者が都合の良い日時、関心のあるジャンルの集会を選んで来ているからだろうか。
聖書キリスト教会(750席)、日本教育会館一ツ橋ホール(880席)、EBIS303(1200席)、東京厚生年金会館(2000席)と会場は終盤に向かうほど収容人数の多いところへ移るが、参加者数も日を追って増加している。
同じ会場に2度取材に行くと、前回より人が入っているなと記者にもすぐわかった。 12月には大阪で 大会は8月21日から、JR有楽町駅前の東京国際フォーラム(5000席)で最後の6日間を迎える。
12月7日から10日には、大阪市北区中之島の大阪国際会議場メインホールで「スーパーミッション2000大阪」が行われる。

地域宣教をネットで支援−−あいちゴスペルネット始動

地域の教会、伝道団体、クリスチャンの企業が、個別に伝道活動をするだけでなく、お互いの情報を共有・交換し、インターネットなどを通してノンクリスチャンに向けて提供していく試みが、愛知県で始動した。
教派を超えた教会間、教会と伝道団体間の協力関係を充実させ、地域伝道に役立つニュースやデータを発信するデジタル・ネットワーク「あいちゴスペルネット」は、昨年から数人のクリスチャン有志によって準備が進められ、今夏には、同ネットの目的・活動内容を知らせるホームページも開設された。
同ネットは、県内の約300の教会、約50の超教派団体、約100のクリスチャン関連企業から、教派を超えた地域伝道に役立つ情報を収集。
ノンクリスチャンを視野に入れた教会ガイド、超教派の集会の案内などを発信することを目的とするネットワーク。
会員になった人には、メールマガジンやファクスで定期的にニュースレターを送信する。
当面はインターネットとファクスによる情報提供サービス、県内の教会にコンピューター活用の利点をアピールするためのセミナーを実施していく。
第1回のセミナーは9月19日に名古屋市東区の日本基督教団・名古屋中央教会で、聖書研究ソフト「J—ばいぶる」開発者の能城一郎氏を講師に、「牧会に活かすパソコン・インターネット」のテーマで開かれる。
将来的にはフルタイムのスタッフを置き、データベースの充実を図りたいとのこと。
同ネットでは入会者と、月3時間以上奉仕できるボランティアスタッフを募集中。
問い合わせは事務局(Tel.052・362・6537、ノア・デジタル内)へ。
テスト運用中のホームページで同ネットの概要を閲覧できる。
アドレスはhttp://www.aichigospel.net
VIPマルチメディアクラブ:携帯電話メールにも注目 近年パソコンの普及により、会社に限らず個人でもEメールやホームページなどインターネット上で情報交換、収集することが日常化してきている。
最近ではNTTドコモの携帯電話によるインターネット接続サービス「iモード」の契約数が、8月8日現在1000万を突破。
移動中に情報の送受信が行えるモバイル・インターネットに人々の注目が集まる。
この情報手段の急速な変化の中で、インターナショナルVIPクラブの有志は「時代の必要に応じたマルチメディア伝道」を模索するため、昨年の11月、VIPマルチメディアクラブを結成した。
会合は毎月第1土曜日、東京・千代田区神田美土代町の東京YMCAで行われている。
発起人は弁護士の佐々木満男さん(単立・東京ユニオンチャーチ客員)で、今年四月からはシステムエンジニアの堀井卓さん(単立・イエス・キリスト緑の牧場教会員)が会長を務めている。
VIPマルチメディアクラブでは「福音宣教におけるマルチメディア伝道の可能性」を広く知ってもらおうと、十月に講師を招いてIT活用セミナーを計画している。
定例会の参加も自由で、マルチメディア伝道に関心のあるクリスチャンならばだれでも大歓迎とのこと。
問い合わせはTel.03・3321・1707(堀井卓)まで。 地元の目で見る三浦文学の世界——旭川・松下真佐子さんのHP 昨年亡くなったクリスチャン作家・三浦綾子さんやその作品にまつわる情報を、三浦さんが生涯を過ごし、多くの作品の舞台となった地元・北海道旭川市の視点から紹介するホームページ(HP)「三浦綾子と旭川inソンシアの家」が昨年6月に開設され、これまでに2万件を超えるアクセスがある。
このHPを開いたのは、旭川市内の三浦綾子記念文学館でボランティアスタッフを務める松下真佐子さん(ナザレン・旭川教会客員)。
一昨年旭川に転居してきた松下さんは、同年6月にオープンした記念文学館のボランティアに応募。
洗礼を受けた高校時代に三浦さんの作品に出会った松下さんは、「信仰についてまだ何もわからなかった私に、三浦さんの本はわかりやすい言葉でいろいろなことを教えてくれました」という。
反響は全国のファンから寄せられており、記念文学館にも「HPを見て来た」という来館者がクリスチャンであるなしを問わずたびたびあるという。
市内のキリスト教書店「ライフセンター旭川書店」にも、クリスチャンではないが、HPを見て奈良県から記念文学館を訪れたという人が立ち寄っている。 [クリスチャン ホームページ ガイド]
デジタル伝道特集にご協力いただいたスポンサー(教会・団体)のホームページを以下に紹介します。 ベイクハウス ぶどうの木 代表 藤田 美智子。
夫が召されやむなく経理をしなければならず、所属の会計事務のすすめでコンピューターを入れました。
経理だけではもったいないことと、老化防止にはじめたワードやエクセルへの挑戦が、ホームページに進展、商売に役立つことを祈りつつ。
http://www.hi-net.ne.jp/budonoki
アガペーインターネット宣教会 超教派クリスチャン総合プロバイダ。
代表 松本 信介 有害情報をフィルターするギデオン・パソコン:インターネットは有用ですが、ポルノ、オカルト等の家庭への悪影響を考えると心配です。
そこで有害情報を排除できるギデオン・パソコン(全国165都市無料インターネット1年分付)を用意しました。
Windows98搭載で箱から出して直ぐに使える等家族に優しい設計です。
21世紀ファミリーネット
『燈台』アフガン難民救援協力会 『燈台』は、パキスタンのクエッタ市で1300人の子供の教育と、アフガニスタンのカブール市で風土病のラシュモニアとマラリア治療を「キリストの愛」をもって、支援しています。
内戦が21年間続き、アフガン難民数は今も世界最大です。
燈 台
十条キリスト教会 牧師 細井  眞。
東京都北区、JR十条駅すぐそばにあります。
賛美礼拝、賛美集会など賛美に特色をもち、毎月第4日曜日には特別福音集会を開催しています。
初めての方、以前教会に行かれていた方、歓迎致します。
十条キリスト教会へようこそ!
中通りコミュニティ・チャーチ 代表 増田 泰司。
礼拝メッセージ、週替わりのショートエッセイ、Q&Aなど。
よくメールで相談や、キリスト教に関する質問などを受けたりしてます。
先日もメールのやりとりをした方から受洗の報告をいただき、感激しました。
中通りコミュニティ・チャーチのホームページ
姫路福音ルーテル教会 代表 廣野 善彰。
ルーテル教会・幼稚園が「どんなところ」で、「どんなことをしているのか」写真入りで紹介しています。
また、日曜礼拝のメッセージや日毎の霊的な糧となるように「今日のみことば」なども掲載しています。
【毎日更新に挑戦中】http://www04.u-page.so-net.ne.jp/wa2/yoshia-h/LC-home.html
単立 大阪キリストチャペル 牧師 松田 高夫。
開設して半年で、神の恵みによりアクセスも400を超えました。
感謝なことは、掲示板やアンケート等で、信者・未信者を問わずメールでの信仰相談ができたことです。
是非皆様も辛口のメッセージと下手な賛美を聴いてやって下さい。
大阪キリストチャペルのホームページへようこそ!
日本キャンパス・クルセード・フォー・クライスト 代表 栗原 一芳。
21世紀型伝道ツールの開発に取り組んでいきたいと思っています。
安価で、しかも充実した内容のトラクトCDやインターネットとリンクできる伝道用CD-ROM、映画「JESUS」DVDなど、提供させて頂きたく思っております。
http://www.JapanCCC.org
財団法人 登戸学寮 代表 大島 智夫。
内村鑑三の教えを受けた黒崎幸吉が、東京近郊に学ぶ男子学生のために、1958年に開設された男子学生寮です。
鉄筋コンクリート4階建(全室南向)。
寮内は禁酒禁煙です。
入寮を随時受け付けています。
http://www2.ocn.ne.jp/~nbrtgkr/
(有)ブレインヒルズコンピュータ 代表 沼田 雅義。
電子聖書NB21は聖書研究のための強力なツールです。
口語訳・新共同訳・英語KJ・英語TEVの他に、縦書機能、電子マーカーペンによる書込、付箋紙やメモ書きによる聖句整理・聖書アルバム2冊など、詳しくはHPをご覧下さい。
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