2000年11月5日号《ヘッドライン》

2000年11月5日号
《ヘッドライン》
 = 1面 =
◎独ハノーバー万博「希望のパビリオン」に87万人——ドイツ福音派が橋梁伝道
★関西で「海外宣教聖会」——京都・宣教宣教会議のビジョンを継承
★ユーゴ:セルビア正教会が新大統領を支持
★英国・救世軍バンドが平安神宮前で演奏
★<いやしの時代>[26]福音をライフメッセージにして語る 広崎 仁一さん(上)
★<落穂抄>自分の日を正しく数える  = 2 面 =
★新連載<突然の災害>[1]鳥取県西部地震:余震続くなかで礼拝
◎来春へ向け「日の丸・君が代」強制反対へ——教師・生徒・市民ネットが行動指針
★喜びは全信徒のもの聖が世界を変える——聖化大会でW・デュウエル氏語る
★初の一般公開クリスマス見本市——日キ販が都内で企画
★教会は被害者と加害者が歩み寄るため貢献を——独・韓・日キリスト者が和解と平和模索
★カンバーランド長老:石原都知事に抗議
★<世界の出来事フラッシュ>ロシア、インド
★新連載<神の国の物語>[1]父のことから 記・谷口和男
★<論説>世代交代のために祈ろう 記・小助川次男  = 3 面 日本宣教のパイオニア=
★蔦田 二雄(イムマヌエル綜合伝道団創始者)——リバイバルと弾圧の中で示されたビジョン  = 4 面 =
★独ハノーバー万博で「希望のパビリオン」奉仕して 記・石田みちよ  = 5 面 伝道団体特集=
★一枚のトラクトから伝道者に(木村詔子さん)
★信仰の「親」だったKGK(大石理絵さん)
★刺激受けた超教派の交流(阿部真・文さん夫妻)
★Q&A「あなたの身近にある超教派の働き  = 6面 全面広告=
☆本多定雄牧師の胡弓の調べ  = 7面 全面広告=
☆カレンダー・ダイヤリーガイド  = 8 面 関西だより=
★関西で「海外宣教聖会」——世界宣教は地域教会を活発にする
★救世軍が御堂筋をマーチ——チョークファームバンド来日
★スーパーミッション大阪:本大会まで1か月——総決起大会盛況
★文脈化研究会:葬儀宣教の可能性——結婚式並に一般社会に浸透すれば
★関西聖書学院:40周年に向けて拡大セミナー
★会堂お披露目バザー(神戸キリスト栄光教会)
★加古川・伊藤さん10回目の「童謡ふれあいコンサート」
★神戸神学館:韓国教会の弱点も指摘
★ラニー・ラッカーと上原令子ジョイント  = 9 面 =
★すべてを献げて伝道奉仕した100歳の婦人宣教師に市域の「感謝する会」が1万ドル贈呈
◎クリスチャンプロサーファー来日伝道
★東京・埼玉で2000年に福音を伝えるメサイア
★みんなで歌った「友よ歌おう」——山内修一さんがコンサート
★米国:カトリックとユダヤ教偏見なくすプログラム
★<召天>小池章三氏(台湾ホーリネス教会の先駆者)  = 10 面 =
★<聖書66巻>マタイ福音書 約束を違わず成就される神 記・伊藤 明生
★<書評>「セクシャル・カオス」ティム・スタフォード著
★<新刊書紹介>「キリストをたたえよ」ロン・ケノーリ、ディック・バーナル共著
★<新刊書紹介>「チェレンジ」デビッド・ホランド著

独ハノーバー万博「希望のパビリオン」に87万人−−ドイツ福音派が橋梁伝道

独ハノーバーでの万博に開設されたクリスチャン・パビリオンで、日本からの青年たちも奉仕に参加した。その一人、石田みちよさん(OMFザ・チャペル・オブ・アドレーション会員)に、奉仕者の目から見たレポートを寄せてもらった。  会場の南門を入るとすぐポップなドラムのきいた重低音が響き渡っている。右手の湖岸にあるガラス張りのクジラ型パビリオンからだ。そのイベントの様子は遠くからでも、ステージのすぐ上にある巨大スクリーンからうかがえるが、ステージは地下になっていてなかなか見えない。多くの訪問者は、見たさがゆえ、知らず知らずのうちに誘われて、円形演技場ステージ前の階段にあふれている観客の一人になる。クジラの開かれた口が館内入り口になっており、その前のステージで、世界中からやってくるアマチュア・アーティストたちが、訪問客にパフォーマンスを披露する。
 ライブ演奏が終わると、「希望のパビリオン」の紹介とともに、コンピューター・アニメ
ーション映画「ザ・チョイス」が始まる時間を知らせる。百人以上のカナダ人アーティストが二年間かかわってできたその二十五分のフィルムは、聖書の放蕩息子の話を現代的にアレンジして描写したものだ。ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語、ロシア語、日本語の六か国語で聞くことができる。
 エクスポ2000の会場内に、完結した映画を上映しているパビリオンはほとんどない。
訪問客の興味をひく。入り口でボランティア・スタッフは、観客にイヤホンを配る。その一人ひとりに、神様がこの映画を通して何かを語って欲しいと切実に願いながら。
 座席は二百八十席。雨の日は屋根に入れるせいか多くなる。時間になるとボランティア・
スタッフも観客と共に映画館の中に入る。この瞬間、また祈る。「主よ、どうかあなたがこ
の一人ひとりの上に働かれますように」
 映画が終わって出てくる観客に、オリジナルのトラクトと「希望の祈り」を六か国語で書いたものを渡す。この「希望の祈り」は、次に進む「ルーム・オブ・ホープ」で読まれる祈りだ。罪の告白と神様を救い主として受け入れる祈りが書かれている。
 エスカレーターを上がると目の前にある「ルーム・オブ・ホープ」の入り口には、映画と聖書の関連性を分かりやすく説明した小冊子が置いてあり、訪問者が足を止める。映画の説明をみことばを通してした後、「希望の祈り」を読む。この後、個人的にもっと話しを
したい場合、そこにいるボランティア・スタッフや解説者との個人的な話が始まる。そのまま帰っていく訪問者が多い中、時に二時間以上も、自分の人生を振り返り、話し、救われて帰る人もいる。
 エキシビション・エリヤでは、若者の近未来をテーマにした展示のブースを回る。その先の「ウィンドウズ・オブ・ホープ(望みの窓)」と呼ばれる、スタッフと訪問客のコミュ
ニケーションを図る形の展示フロアーでは、五十以上の「望みのプロジェクト」が展示された。アフリカやアジア諸国の青年のための開発事業を中心としたものだ。その中には、身よりのないモンゴルの小さい子どもが、厳しい冬の間をマンホールで乗り越えることをイメージさせる目的で、マンホールの一部の展示や、未来に願いを込める「ツリー・オブ・
ホープ(望みの木)」がある。
 この「ツリー」の葉は、訪問者らが願い事を書いた緑の葉っぱ形の紙をつなぎ合わせてできている。未来への希望がふくらめば、この「望みの木」も育っていくという趣向。ここで、ボランティア・スタッフと人生について、神について数時間話し込んで帰る訪問客もいる。
 このように「希望のパビリオン」にはいろいろな部分がある。各国から集まったボランティア・スタッフはだからこそ、「キリストのからだ」の一部として働く意味を思う。
 ボランティア・スタッフ一同の祈りは、訪問客がどんな形であれ神様に触れられて、何かを持ち帰って欲しいというものだった。
  <若者に福音を、と祈り一致>
 「希望のパビリオン」には様々なドラマがあった。九二年セビリア万博の関係者が、ドイツの万博関係者に「若者向けのパビリオンを設けるべきだった」と反省点をもらした。それが、エクスポ2000からドイツYMCAに声がかかるきっかけとなった。
 一方で、八六年バンクーバー、八九年ブリスベン、九二年セビリア万博で開設されたキリスト教館で上映された映画のプロデューサーが九七年に来独し、キリスト教館を建てる必要を訴えた。これらを機に、後の「希望のパビリオン」のカギになる人々が泊まり込んで、熱意を語り合った。
 祈りの課題として挙げられた?YMCA、福音同盟、ワールド・ビジョンの協力体制?当時の見積額千二百万独マルクの半額が数週間以内に寄付でまかなわれること?エクスポ2000側がより伝道的な環境を受け入れること、の各条件が整い、実現に至った。

来春へ向け「日の丸・君が代」強制反対へ−−教師・生徒・市民ネットが行動指針

国旗・国歌法の制定に対応して昨年から結成された「『日の丸・君が代』の強制に反対す
るキリスト者教師・生徒・市民のネットワーク」では、来年の卒業式・入学式に向けて新たな活動方針を打ち出し、動き始めている。
 今春までは、キリスト者教師らが市民らと共にどのような取り組みをしていくかが中心だった。その後、地域レベルでの取り組みを模索してきたが、法制定後二年目へ向けてさらに、教会は何ができるのかに焦点を合わせた。
 十月十九日、東京都新宿区の日基教団・信濃町教会で開催された同ネットワークの市民集会では、教会にできることとして、▽信仰を内面のことのみでとらえることなく語り▽様々な場面で祈り▽聖書から、歴史から、憲法・教育基本法・子どもの権利条約から、学習会などを開いて学び▽家庭・教会で体験を語り伝え▽教会・教派・地域・大会などで考えを表明する、など行動の指針を示した。
 具体的には、年に一、二回ほど地域の各ネットワークで集会を行うとともに合同の集会を開催すること、地域の学校に働きかけの可能性を探り「申し入れ」などの行動をすること、マスコミを通して情報を提供すること、などが提案された。
 同集会では東京都公立学校教職員組合国立支部長の小川清さんを招き、今年八月に東京都国立市立第二小学校の教員十七人が「日の丸・君が代」強制に抗議したことで「戒告処分」を受けた現状について学んだ。
 国立市は従来、市民と教職員の連携で日の丸・君が代の実施を阻止してきた実績があるが、国旗・国歌法制定後の今年は、そうした国立市の現状に対し特に、文部省・教育委員会からの圧力が強まっていた。
 小川氏は、三月二十四日に執行された二小の卒業式の全ぼうや、都教組に対しての「センセーショナルな見出しとともに出された産経新聞の記事」をはじめとした、右翼と思われる勢力からの攻撃について話した。東京都から「戒告処分」を受けた教員は不服申し立てをし、今後公開審議されることを報告した。
 参加者の中には「自分の住む千葉地域では(市民意識が高い国立市とは違い)反対の声は小さく、自分は教員でもなく、具体的にどのように行動すればいいのかわからない」といった声もあった。
 ネットワークの世話人らは、それぞれの地域の事例を情報交換することによって、互いに励まし合いながら取り組みを進めて行きたいと願っている。

クリスチャンプロサーファー来日伝道

風が吹くと海岸に集まるサーファーたち。風を受け、神様の造った自然をいつも感じている。しかし今の日本で、教会とサーファーとの接点はなかなか見えない。お互いが壁を感じているのかもしれない。そんな現状の中、何人かのクリスチャンサーファーが立ち上がり、日本のサーファーにの伝道している。
 十月十五日、神奈川県、茅ヶ崎市で開かれた、「クリスチャン・サーファーズ(CSJ)」主催のサーフィン大会。サーフィンに適さない波だったため、大会自体はゲーム大会となったが、クリスチャンサーファーと日本のサーファーとの出会いの場、交わりの時となった。  米国のプロが証し  今回は、この大会と日本伝道ツアーのために、アメリカからプロサーファーのブライアン・ジェニングスさん、スキップ・フライさん、ミッチ・アブシャイヤーさんら、伝道チーム八人が来日。日本人スタッフとともに、愛知県や関東各地をまわった。
 大会の後は、同市・海岸青少年会館に場所をかえて、ブライアンさん、スキップさんら自身の証しを含む、クリスチャンサーファーのビデオ「CHANGES」(チェンジス)の
上映会、サイン会を行った。  口コミで集まる  事前にサーフショップなどに配布したポスターを見て、また口コミでサーファーたちが集まり、日に焼けた若者たちが会場をうめた。
 日本のサーファーたちにもよく知られている三人。特にスキップ・フライさんは世界的なトップロングボーダー、シェーパー(サーフィンのボードを作る人)。「スキップさんに会いにきた」という参加者もいた。  名声より愛を伝
 えることが幸せ  ビデオ上映会の中では、スキップさん自身も証しをし、「僕は今、五十九歳。自分のもらった愛をみんなに伝えることができる、そんな今が一番幸せだ」と語る。サーフィンの世界で名声も名誉も得て、何不自由なく生きているかに見えるスキップさんが、今が一番幸せだというのはなぜなのか。  孤独感を通して  スキップさんは人生で二回の大きな恐れを感じたという。麻薬づけの生活から、クリスチャンとなり、回心したはずが、すぐに同じ生活に戻ってしまう弱さを覚え、「自分で『神様の守り』というバリアをとってしまったのではないか」という恐れに近い孤独感を味わった。しかしその二回の恐怖から、「神様は人間の弱さを知ったうえで、人生すべてにかかわって下さる方なのだ」と気付くことができたと話す。 どこででも  今回の伝道ツアーは、約二週間。チームで教会や、ミッションスクールなどを訪れた。証しの場は、集会場所だけにとどまらず、空港、移動中の電車、日本のサーフ雑誌の取材中、集会後の学生との何気ないおしゃべり中などでも同じ。出会う人がすべて神様のご計画の中で出会ったのだと理解する。
 チームのリーダー的役割のブライアンさんは語る。「この世にあるものでは、心を満たすことはできない。命がけで僕らを愛している方がいる。彼によってしか、僕たちには救いはない。手をのばして神様の(救いの)プレゼントを受けないか」。ほとんどノンクリスチャンという集会、学校、町中、あらゆる所でその呼びかけに応じる人は意外にも多かった
という。
 「イエス様がサーファーに福音を伝えたいと思ったら、海に行くだろう。彼らはそれをしたんだよ」。今回ツアー中の通訳を務めた木村基一さん(姫路福音教会・伝道師)は語った。
 プロサーファーの証しビデオ「Changes」定価二〇〇〇円。ビ・ブレイブ Tel.03・5315・5236。