[CSD]2001年8月5日号《ヘッドライン》

[CSD]2001年8月5日号
《ヘッドライン》
 = 1面 =
★仕事は霊的な事柄か——「信徒の神学」バンクス氏が講演
◎日本バプテスト連盟:教科書問題に対応し平和特別教案
★8・15覚えて集会——「国のために祈る夕べ」も
★韓国・大韓イエス教長老会(統合):歴史歪曲ただす100万聖徒署名へ
★新連載<ハンセン病療養所を訪ねて>鹿児島星塚敬愛園2:故郷から「青い海も待っています」
★<落穂抄>ものを欲しいこころ
 = 2 面 =
★日本イエス:発祥の地神戸で50周年記念大会
★アンテオケ宣教会が25周年——宣教証し次代の心動かす
★聖書教会世界連盟:共通ラオス語旧新約聖書が完成
★NCC:「京都議定書生かす責任」——政府代表団に声明送る
◎JEAが緊急支援トレーニングセミナー
★ベトナム:政府が聖書2万5000冊の印刷を許可
★スーガン:米国牧師ら1人33ドル支払い奴隷4000人を解放
★米国:ホームページで伝道者殺害リスト掲載
★ジンバブエ:教会による選挙教育を禁止へ
★<論説>教誨師の後継者が急務
★<あかし文学>神様いのちをありがとう[15] 作・山口かおる
 = 3 面 キリスト者と葬儀=
★みことばが語られる墓——命と愛を刻み込む
★未信者の葬儀への配慮は——普段の信頼関係が問われる 記・岡村 又男
★キリスト教葬儀Q&A——今さら聞けない基本マナー 記・山口 昇
★高齢化が進む——ハンセン病療養所の葬儀
 = 4 面 関西だより=
★人の心動かすゴスペル——JJCリーダー・徳永 廉さん
★随時入学のユニークな高校——教会が母体のサポート校・大阪希望学園高等部
◎グレース宣教会がクリスチャン倫理のテキスト発行——現代社会の諸問題に解決への道筋を
★アライアンス学園:知的障害者対象のホームヘルパー養成講座を開講
★初期の伝道資金はピーナツバターで——ソーントン師開拓の丹波柏原教会80周年
 = 5 面 =
★学校に適応できない子のくつろぎの場に——北海道七飯町に芝罘自由学園開校
★路上生活者も「安くて助かっている」——山谷で弁当供給「まりや食堂」
★日本にいて証人になりたい——日本生まれの日本育ちルツ・マイケルセンさん
★実録ビデオや宣教トラクトなど映画「親分はイエス様」関連商品発売
★軽井沢恵みシャレー:教職者家族対象に「教職者向けリフレッシュパック」
 = 6 面 =
★<聖書66巻>ヨハネの黙示録[1]勝利を得る者への約束 記・岡山 英雄
★<書評>『恵みの支配』スティーブ・マクベイ著(ファミリーネットワーク、1334円)
★<新刊書紹介>『中世の牧会者たち』C・マラー編(日本基督教団出版局、2400円)
★<新刊書紹介>『愛 いのち 平和』小暮 修也著(いのちのことば社、600円)
★<情報クリップ>催し情報ほか

日本バプテスト連盟:教科書問題に対応し平和特別教案0108050102

日本バプテスト連盟は教科書問題に触発され、教案誌『聖書教育』の平和特別教案を発行した。
「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史・公民教科書の歴史観、平和観と、一人ひとりのいのちを神に造られたかけがえのないものとする聖書の価値観が大きく食い違っていることが製作の動機。
教育勅語を全文掲載し、天皇のために命を棄てることを美化し、神話を使ってまで強調する天皇賛美と戦争肯定論に驚いたという。
何よりも違うのは、「罪を認め、悔い改めるところから、新しく生まれ変わることができるというわたしたちの信仰の原点との違い」。
教科書問題は「この日本に…信仰をいただいて生きるわたしたちが、どう聖書を読み、応えるかを問われている」事柄の一つだとして、「信仰の立場から歴史にどう聞き、どう応えるのか、誠実に向き合っていきたい」という。
  特別教案は8月の4週にわたって教会学校で学べるように、?主告白に生きる—政教分離の意味するところ?歴史に向き合って生きる—韓国侵略の歴史に学ぶ?悔い改めて生きる—中国戦略の歴史に学ぶ?和解に生きる—アジアの中で、の4課からなる。
対応する聖書個所と解説、話し合いのポイント、子どもメッセージの実例と小学科展開例を記している。
資料として、慰安所マップ、今年5月の全国教会学校研修会出席者一同による同教科書に反対する決意表明、参考文献も記載。
  平和特別教案は同連盟の全国の教会・伝道所、関係のミッションスクールなどに送ったほか、希望者には送料共1部200円で頒布する。
TEL048・883・1091。

JEAが緊急支援トレーニングセミナー0108050205

地震など災害時の緊急対策を日ごろから教会が身につけようと、日本福音同盟(JEA)援助協力委員会は9月13日から15日、東京・市ヶ谷のルーテル市ヶ谷センターで「緊急支援トレーニングセミナー」を開催する。
緊急災害時の支援を指導する米国のキリスト教団体「グローバルネットワーク」から担当者を招き、指導を受ける。
 99年の台湾大震災の前には台湾の教会指導者らがこのセミナーを受けていたために、震災時に迅速で的確な対応ができた。
JEAでは95年の阪神大震災後、緊急災害に備えようと緊急時のガイドライン作りなどに取り組んできたが、このセミナーにおいて地震災害緊急対策の基本を学び、今後の実際の支援活動に適用してほしいと、参加を呼びかけている。
 参加費は1万円、宿泊費は7500円。
全期間の参加が必要。
申し込みは、登録費5000円と共に8月20日までにJEAへ。
 〒101-0062千代田区神田駿河台2—1、OCCビル、日本福音同盟。
TEL03・3295・1765、FAX03・3295・1933。
郵便振替00290・5・7790、(JEA)日本福音同盟援助協力委員会。

グレース宣教会がクリスチャン倫理のテキスト発行−−現代社会の諸問題に解決への道筋を010805040

大阪府八尾市のグレース宣教会(堀内顕代表牧師)が、アメリカ、フィリピン、国内の協力教会とネットワークを結んで推進する世界宣教の働き『GMIP(グレース・ミッション・インターナショナル・パートナーシップ)』(米国宗教法人)の一環として、今秋クリスチャン倫理の本を出版する。
 『Right from Wrong(正と悪)』と題する本の著者は、アメリカのキャンパス・クルセードの巡回協力伝道者ジョシュ・マクドウェル氏。
同書は全米の教会で教材として用いられ、大きな反響を呼んでいる。
日本でも用いられないかという声がかかり、日本語に翻訳して出版することになった。
 『Right from Wrong』は、アメリカの青少年問題を取り上げる。
豊富な実例と、綿密な調査により出された数字で、ショッキングな現実を突き付けてくる。
多くの犯罪や乱れた社会現象が、クリスチャンの若者やクリスチャンホームの中でも起こっていること、その原因と解決への道筋を、調査分析していく。
単なるハウツーものではなく、共感とともに自省を促し、明快な答えを与えてくれるドキュメンタリーだ。
 「これは今の日本に必要だと確信しました」と、グレース宣教会のスタッフ (14人の牧会者)は語る。
「日本の教会も世俗化が進んでいます。
クリスチャンホームの思春期の子供を持つ親にとって、また教会の牧師にとって、この本の内容は他人事ではないはず。
親や牧師が気付いていないところを気付かせる、あるいは見ようとしなかったものを直視させてくれるものであると思います」  本書のためのワークブックもある。
年代別に5種類に分かれ、教会学校や教会での学習会に使えるように、リーダーガイドブックも用意されている。
 「今、何がright(正しいこと)なのかということを見つめなおす必要があると思います。
聖書の価値観で悪いものの中から良いものを選び取るために、手遅れにならないうちに学び、行動を起こさなければならないのです」  『Right from Wrong』のパイロット版が3月に作成されている。
問い合わせはグレース宣教会TEL0729・97・4838、FAX0729・96・4951、e-mail= grace@gmi.or.jp