[CSD]2013年10月6日号ヘッドライン

[CSD]2013年10月6日号ヘッドライン
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□■■■ □■■■ ■■■□  ◇クリスチャン新聞ダイジェスト◇
■    ■    ■  ■    2013年10月6日号 #763信
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◎印の見出しは、「クリスチャン新聞ダイジェスト」(CSD)を発信した記事
です。(CSD3389~CSD3391)

**インターネット「クリスチャン新聞ダイジェスト」(CSD)**
URL=http://jpnews.org/


《ヘッドライン》
 = 1面 ニュース=
◎アジア学院40周年 農村リーダーが世界を変える——荒野の時代こえ未来を問うシンポジウム
★パキスタン教会で自爆テロ——礼拝帰り81人死亡 最悪の惨事

 = 2 面 ニュース=
◎あらゆる領域で宣教を——ビジネスリーダーら 聖書土台に仕事の意義語る
★「プロテスタントは御利益の臭い」——いのり☆フェスで宮台真司vs晴佐久神父が救いトーク
◎キリストの愛を伝えに北米のクリスチャンバンド来日——10月にエクストリーム・ツアー・ジャパン2013 被災地でも展開
★イラン:シリア反政府勢力がキリスト教を標的に攻撃
★<落ち穂>高校生たちに精神的居場所を提供

 = 3 面 =
★<フクシマの声を聴く>[20]母たちからの声?——「安全だ」という不安 記・中尾祐子
★「クリスチャンの信仰上従えない」——大阪「国家斉唱義務」条例の違憲性問い提訴
★<オピニオン>排外的言論の刷り込みを警戒する 記・根田祥一
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか

 = 4・5 面 シリーズ・対談=
★早川東助(ハヤカワカンパニー会長)vs. 中野雄一郎(伝道者)——教会も企業もトップが一番苦しい

 = 6 面 仕事と信仰=
★小松邦治さん(こひつじクリニック院長)[上]——旅行同行専業の診療所に挑戦 記・三浦三千春
★<サーバントリーダーシップ>[4]あなたは部下を癒していますか? 記・真田茂人

 = 7 面 伝道・牧会を考える=
★教会ルポ<ここも神の御国なれば>?[76]日本基督教団和気教会?——農村で4つの教会を牧会する
★<憲法が変わるってホント?>[23]日本が好きということ——この国を大切に、世界を大切に 記・坪井節子[2]

 = 8 面 インサイド・ニュース=
★イスラムの人々に福音を——SIM派遣宣教師 タンザニア宣教報告

◎アジア学院40周年 農村リーダーが世界を変える−−荒野の時代こえ未来を問うシンポジウム=13100


 「共に生きるために」というモットーを掲げ、キリストの愛を土台にしながら、草の根の民衆にターゲットを当て世界から農業研修生を受け入れるアジア学院が創立40周年を迎え、記念式典を9月16日に栃木県那須塩原市の同所で執り行った。同学院は世界56か国の地域社会に農村リーダーを送り出し、卒業生は千241人に上る。卒業生らで各地の現状とアジア学院の将来について話し合うシンポジウムも開催された。

 会場を埋め尽くす多様な人種の人々。アジア学院卒業生だけでも世界から58人が集い、国内外の関係者約280人が集った。ボンゴ、ギター、ピアノのリズミカルな伴奏に合わせて、賛美歌「御手の中で」が日英両語で歌われ、記念式典が始まった。
 同学院の大津健一校長は挨拶で「40年間苦しみも喜びもたくさんあったが、最も大きな苦しみは、2011年3月11日の東日本大震災でした」と告白。「建物の被害に加え、東京電力福島第一原子力発電所事故の放射能汚染の問題があった。当時を職員たちは『苦しみの経験』として記憶に残しています」
 だが、国内のみならず、世界中の卒業生たち、支援団体からの経済的、実際的支援があり、復旧に至った。11年は5月から7月まで東京・町田市の農村伝道神学校で研修を続けた。除染や放射能測定など対策を続け、昨年日本キリスト教協議会(NCC)エキュメニカル震災対策室からの支援で那須セミナーハウスに「アジア学院ベクレルセンター」を開設、一般向け食品放射能計測サービスをする。集会・礼拝で使用するコイノニア棟など各施設を修復、新改築し、今年度から同学院での授業が全面再開した。
「神は喜びも苦しみも与える。旧約聖書で神はイスラエルの民の40年間の荒野の旅を雲の柱を立てて導いた。同様に私たちも導く。時代の中で担うべき神の業を、謙虚な思いで担っていきたい」
 卒業生を代表して、第1期の卒業生でバングラデシュ出身のジェローム・サダール氏が挨拶。卒業生たちが、同学院で学んだ技術を使い、NGOで開発事業を進めていることを報告した。海外からの支援団体代表として、米国合同メソジスト教会のメリッサ・クラッチフィールド氏は、「震災支援の中で、つながりを確認できた。今後もパートナーとしてともに前進したい」と語った。
 地域からはロータリー米山記念奨学会理事長の板橋敏雄氏、栃木県知事の福田富一氏が、同学院は栃木県と世界をつなぐ架け橋となっていると祝辞を述べた。
 同学院は毎年アジア、アフリカなどの開発途上国から約30人の学生を招き、持続可能な有機農業、サーバントリーダーシップ、コミュニティーづくりなど、9か月間の研修プログラムを実施。共同生活を通して国籍、宗教、民族、習慣、価値観などの違いを認めつつ、公正で平和な社会実現のために、実践的な学びをする。
 前身の農村伝道神学校内東南アジア農村指導者養成所は、日本のアジアでの戦争責任の告白と、アジアの戦後復興支援を目的とした。日本人を派遣する支援だけではなく、各国で活躍する農村ワーカーを受け入れ研修し、活動を支援するという開発援助哲学を導いた。
 同日午後と17日には、「草の根の変革」と題した卒業生発表によるシンポジウムが開かれた。
 88年卒のインドのトーマス・マシュー氏は、母国でNGO、SEEDS-Indiaを創設。貧困者のために給食、教育、就労支援をする。同学院の広島研修をきっかけに、平和運動にも関わり、国際自由宗教連盟総裁を務めた。
 同学院を振り返り、「実践から学ぶことが特徴。友人、先生、特に高見敏弘先生から、異なった考えや知識を交換する中で学ぶプロセスを学んだ。人生の浮き沈みの中でリーダーシップ研修が冷静に対処する力を与えてくれました」と話す。
 01年卒のザンビアのジュディス・ダカ氏はキリスト教NGO、Ecumenical Development Foundationで有機農業や養鶏技術を指導する。同学院で学んだ共助組合も「村銀行」としてコミュニティー支援に生かした。
 パネルディスカッションではマレーシア、韓国、カメルーンの卒業生が発題。ほかに環境、ジェンダー、若者、平和、宗教、コミュニティー主体の変革などテーマごとの議論があった。
 10月12、13日には収穫祭が開催され、多国籍料理、各国の音楽、ダンスなどが披露される。アジア学院では日本人の研修、ボランティアも受け入れている。http://www.ari-edu.org/

◎あらゆる領域で宣教を−−ビジネスリーダーら 聖書土台に仕事の意義語る=1310060201


 ビジネスマンを対象に聖書から仕事の意義を探すYoung Professionals event「WORK MATTERS 働く事と仕事の意義」(7MEDIA主催)が9月16日、東京・港区海岸の汐留ビル3階会議室で開催。ゲストスピーカーに秋山隆英(RedBridge Groupパートナー、Kyocei Consulting Partners代表)、カン・ソヨン(Awaken Groupカタリスト、創設者&CEO)、遠藤明(ディー・エイチ・エル・ジャパン取締役人事部長)の各氏が立った。当日は台風18号上陸にもかかわらず、80人もの参加者が集った。

 7MEDIAは、伝道プログラム「アルファ・コース」を日本に紹介し普及に努めてきたアンディ・ゲーム氏の発案で2年前にスタート。領域を限定しないミニストリーがコンセプトで、?アーツ/エンターテイメンツ、?ビジネス/ワークプレイス?コミュニケーション、?ディスアドバンテージ(傷ついた人たちのためのプログラム)、?教育、?家族、?政府/リーダーシップ の7分野に及ぶ。Young Professionalsはビジネスマンなどを対象にした?の領域のイベントだ。
 秋山氏は信仰をもった時を起点にBC、ADに分け、こう語った。「BC時代は?何?を達成するかが焦点だった。物事を決断する時に状況により考えも変り、人の意見も気になった。だがAD時代は?なぜ?に焦点が当たるようになり、モチベーションとゴルデンルール(黄金律)をベースに仕事をするようになった」。離婚を経験し、再婚した妻を通じてキリスト教に触れ信仰をもったことも明かした。「神様を知らない時は仕事中心だったが、聖書に出合い結婚の意味を知った。私にとってセカンドあチャンスだった」と語った。
 カン氏は4年前、経営者の自己改革、変革を目指す会社を起業。だが当時、ある有名なIT企業から誘いを受けていた。今まで働いて来た会社を辞めることを決心し、「これで素敵な車に乗れ、リッチな生活ができる」と喜んでいた。だが、「祈っている時、神様から『私のために起業しなさい』との声を聞いた」。御心と信じてIT企業の誘いも断ったが、何をすればいいか分からない。だが教会の牧師から「人を育てる仕事をしてみないか」と言われたのを機に、会社を立ち上げた。カン氏はマタイ6・33を引用し「自己中心の野心ではダメだが、神の国と神の義に基づいた野心はいいものです」と語った。
 スイスユニオン銀行、GEコンシューマーファイナンス、リーマンブラザーズなどのトップ企業で人事関連部門の要職を歴任してきた遠藤氏は「人生の優先順位を決めることが大事」と強調。遠藤氏の場合は?神、?家族、?自分の興味、友達、?仕事。「優先順位を変える、正すのは大変だが、神様はそれを喜んでくださる。ぜひ、神様との時間を十分に取ってほしい」と勧めた。
 パネルQ&Aでは、「真の繁栄について」の質問があり、3氏は「自分の方法によるのでなく、神様の目から見た繁栄を求めているかを考えないといけない」(秋山氏)、「あまり繁栄、成功のことを考えない。むしろこの4年間、多くの失敗をし、多くのことを学んだ」(カン氏)、「失敗し、職を失っても、金が問題でない。誰かが理解してくれるだけで十分。要は自分が何に怖れているか、考えることが大切だ」(遠藤氏)と答えた。
 Young Professionalsでは継続プログラムとして朝食会を行っている。詳細は、http://youngprofessionals.jp/ 

◎キリストの愛を伝えに北米のクリスチャンバンド来日−−10月にエクストリーム・ツアー・ジャパン201

 毎年、クリスチャン・ミュージシャンやアスリートらがチームを組んで北米各地のキャンプ場、ライブハウスなどで伝道しているThe Extreme Tour(エクストリーム・ツアー)が10月に来日する。3組のクリスチャンバンドが日本のクリスチャンバンドIMARi ToNESと協働して約3週間の日程で、横浜地域と東日本大震災で大きな被害を受けた福島県いわき市、宮城県石巻市などで伝道ツアーエクストリーム・ツアー・ジャパン2013を展開する。
 IMARi ToNESは3年ほど前から北米でのエクストリーム・ツアーに参加し、4組から5組のバンドやアスリートたちがチームを組んで、ライブ演奏やスポーツイベントなどでキリストの愛と福音を伝える活動に心動かされていた。IMARi ToNESのリーダー中峰 崇裕さんは、この活動を日本にも紹介して展開したいという願いを米国の団体に伝えて、正式なジャパンツアーとして初めて実現した。エクストリーム・ツアーは、1994年にテッド・ブラウンが、教会の手の届かない若者たちへの伝道として始めたエクストリーム・ユース・ミッショナリーが発展したもので、この伝道ツアーからステージアップしてメジャーデビューしたクリスチャンバンドも輩出している。
 今回来日するバンドは、The Lacks(アメリカ)、The Burn Ins (カナダ)、C.J.Lassiter(アメリカ)の3組。彼らとIMARi ToNESの4組を中心にチームを組み、クリスチャンアーティストらをゲストに迎える。
 主な日程は、10月4日(金)に横浜のライブハウス音小屋でゲストに栄光号を迎えてツアーをスタートし、14日(月)までは横浜地域、18日(金)から21日(月)は、いわき市、石巻市などでグローバルミッションなどの協力を得て、ライブとミニスケートボード大会なども開催する。
 今回のツアーを企画した中峰さんは、「アメリカと日本では教会やライブ会場などの状況が大きく異なります。この伝道ツアー活動にご理解いただき、移動や宿泊など諸教会・クリスチャンの祈りとサポートを得られればうれしい」という。
 詳しい内容と日程は、https://www.facebook.com/TourJapan?ref=hl