[CSD]2003年3月23日《ヘッドライン》

[CSD]2003年3月23日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★教団総会で原爆投下を謝罪——アメリカ人監督が個人的に
★米国にイラク攻撃反対を表明——自由メドヂスト、カンバーランド長老
◎狭山市諸教会が中心になり韓国・大邱地下鉄火災事件犠牲者のために募金
★「人間の盾」として木村公一牧師イラクへ出発
★イラク大主教が緊急援助隊に「私たちの困難にも祈って」
★<恵みのどんでん返し>「どこから来たんや!?」忍者の里へ派遣 記・藤江士善
★<落穂抄>「生きる意味」をそっと伝える本

 = 2 面 =
★NCC第35回総会:「すべての暴力の克服」掲げ——非戦国のイメージを全世界に
◎米国:イラク戦争は倫理的に正当か——米教会専門からが神学的検討
★<提言>有事法制問題は非聖書的か 記・藤野 慶一郎
★<神のかたち>[35]女が祈りや預言をするとき、頭にかぶり物を・・・ 記・稲垣緋紗子
★<今週の本棚>『明治のキリスト教』高橋昌郎著(吉川弘文館、8500円) 評・小野静雄
★<今週の本棚>『宗教法人ハンドブック』実藤秀志著(税務経理協会、1800円)
★<今週の本棚>『神の収穫』I・D・E・トーマス著(アンカークロス出版、900円)
<情報クリップ>催し情報ほか

 = 3 面 聖書特集=
★御言葉と絵画の合作——『アートバイブル』3月発売(日本聖書協会、2,800円)
★新約聖書の座右に、故松木祐三教授の集大成——『新約聖書概論』(日本ホーリネス教団出版局、2,850円)
★聖書通読長続きのために——聖書通読ガイド『1日1問』河野亮平著(いのちのことば社、1,300円)
★難解? ギリシア語を楽しく——『楽しく学ぶ聖書ギリシア語』九能木信宏著(ピリポ聖書研究会、3,000円)
★鮮やかな色遣い印象的——『聖書物語——永遠の光』文=ロイス・ロック、絵=クリスティナ・バリ(ドン・ボスコ社、2,300円)
★すべてのろうあ者に福音を——手話訳聖書ビデオが100円に


 = 4 面 特集:帰国者クリスチャンを理解する=
★米国で信仰を持ったから見えるもの——新興住宅地で家族向け伝道
★海外で信仰を持った人をフォローするには 記・黒田 摂
☆PR:春の教会ガイド

 = 5 面 =
◎ノンクリスチャンのビジネスマンに聖書を紹介
★信仰は今も生き続ける——スペースシャトル爆発事故犠牲者のクリスチャン飛行士2人
★<召天>元映画界のトップスター 山田 彰牧師——生涯キリストの一証人として
★フィリピン:ダバオ空港爆破事件で米国人宣教師巻き添え
★<今月の試写室>「ボウリング・フォー・コロンバイン」世界に衝撃を与えた乱射事件 評・高梨 大
★ビル・ブライト氏の病状悪化
★<脱北—川向こうの基督>[10:最終回]「南北統一されたら、イエス様とすぐに行きます」 記・松本 望美
☆PR:春の教会ガイド

 = 6 面 教会学校教師のページ=
★小、中高生が献身的に奉仕——みどり野キリスト教会 MEBIG
★<先生☆キラッ>まず、自分が楽しむこと 西村 洋子さん
★聖書通読のアイデア提供——「ジュニアみことばの光」副読本
★<ゆっくり行こう!CS教師>[7]弱音を吐ける教師会 記・福井 誠
★新連載<オッフーのあすすめこの1冊>[1]『子どもが聴いてくれる話し方と子どもが話してくれる聴き方』アデル・フェイバ、エレイン・マズリッシュ共著(きこ書房、1300円) 記・藤田 桂子
★<CSでできること できないこと>[7]復活は教える側の生き様から 記・杉谷 乃百合


狭山市諸教会が中心になり韓国・大邱地下鉄火災事件犠牲者のために募金0303230103

2月18日、韓国・大邱で死者百数十人を出した地下鉄火災大惨事の犠牲者家族に、主にある愛を表そうと、埼玉県狭山市の諸教会が募金をしている。市内で開拓伝道する韓国人、単立・のぞみ教会の河成海牧師が、韓国紙「国民日報」の報道で、この事故により最愛の娘(15)を失った金チュングク牧師(43)の嘆きを知って胸を打たれ、日本から主にある愛を分かち合いたいと、市内の牧師と共に諸教会に呼びかけたもの。
 金牧師は3度目の開拓伝道中で、会員はまだ10人もいない中で、小学生から中学生の4人の子どもを育てていた。経済的余裕がないため正規の教育を受けさせることができず、犠牲になった次女は、検定試験を受けて高校に進学させようとしていた矢先の事故だった。金牧師は、子どもに十分な教育を受けさせられなかったことに、やるせない気持ちだと報道は伝えていた。
 河牧師自身、日本に遣わされ兵庫県西宮市で開拓伝道をしていたとき阪神大震災に遭遇した経験がある。家財道具を失い困っていることをクリスチャン新聞の記事で知った日本人クリスチャンから献品があり、大きな励ましになったという。
 多くの犠牲者の中の1人ではあるが、金牧師の家庭と教会のために献金を送ることにより「悲しみの中にいる多くの韓国人に必ず愛が伝わると信じます」と河牧師らは協力を呼びかけている。
 【募金あて先】郵便振替00190-5-558793、河成海(「韓国地下鉄事故お見舞い献金」と明記)。募金期間は3月末まで。
 

米国:イラク戦争は倫理的に正当か−−米教会専門からが神学的検討0303230202

【ワシントン=EP・CJC】イラク戦争が倫理的に正当化できるか、米国の主流派・教会協議会(NCC)とプロテスタントでは最大教派の南部バプテスト連盟の倫理専門家は、それぞれ異なった結論に到達した。
 NCCは2月27日、議会関係者やジャーナリストなどと、戦争を宗教的な観点で討議した。ボブ・エドガー総幹事(メソジスト)は、戦争も手段の一つという考えにはくみしない、と語った。合同メソジスト教会の教会と社会委員会のジム・ウインクラー委員長は、キリスト者が戦争に参加するという意志と、神と平和の御子イエスへの信仰との間で選択を迫られている、と語った。「政府はイラクとの戦争が避けられないという仮定に立っている。キリスト者として、私はこのような意見を受け入れ難い」としてウインクラー氏は、サダム・フセインがどんなに悪いとしても、イラクの人々は米国に「新たな独裁者、総督」になってもらおうとは思っていない、と述べた。
 南部バプテストの倫理専門家は2月26日、サウスイーストバプテスト神学校での会議で、別の結論に到達した。同神学校の倫理学教授で義戦理論の権威ダニエル・ハイムバッハ氏ら4人のパネリストは、イラクとの戦争で米国は倫理的に正当だと結論づけた。
 ジョージ・ブッシュ元大統領当時の政権メンバーでもあったハイムバッハ氏はローマ13章などを引用し、戦争がある場合には聖書によって合法化され得ると語った。
 同派倫理と信教の自由委員長のリチャード・ランド氏は「聖書の基準は、どんな代償を払っても平和ということではない。聖書の基準は正義の平和である」と述べた。
 サウスイースト神学校倫理学助教授のマーク・リーダーバック氏は、イラク指導者の心を変えるよう祈ることがキリスト者の責任だ、と語った。
 パネリストは全員、平和主義がキリスト者にとって唯一の選択ではないという点で同意した。「悪が世界に存在しており、悪に対する最後の手段として戦わなければならないこともある」とハイムバッハ氏は語った。
 ランド氏は「破壊的な力に訴えることは、合法的な権威によって認められれば、人間が倫理的な世界に住むために払わなければならない負担である」と付け加えた。