[CSD]2005年3月13日《ヘッドライン》

[CSD]2005年3月13日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★ゴスペル歌手・森 祐理さんタイで津波被災支援チャリティ——肉親失った経験で慰め伝える  = 2 面 ニュース=
◎若者に焦点あて記念事業——イムマヌエル綜合伝道団が創設60周年
◎海辺には戻りたくない——スマトラ沖地震・津波被災者
★<教界ニュース>「信教の自由」東海福音主義の会ほか
★<教界人事>ゲイリー・エドモンズ氏:世界福音同盟総主事を辞任
★バチカン:教皇庁立大学で「エクソシズム」コース開講
★ブラジル:アーンズ枢機卿が教皇に引退要求
★米国:米合同メソジストが会員増めざし2500万ドル広告
★<落ち穂>プロ野球の戦勝祈願セレモニー  = 3 面 宣教リポート=
★<宣教まっただ中>ミャンマー発[3]村々で「ジーザス」上映 記・本紙特約レポーター
★モンゴル語新約聖書改訂版を出帆——北村宣教師、翻訳後継者養成にも着手  = 4 面 牧会=
★<今、家族を考える>[2]共に苦しむ家族へと 記・堀 肇
★<牧師のつぼ>意外、痔に効くのは腕のつぼ 記・藤川 直孝
★<オピニオン>苦難の解決、「祈り」と「暮らし」の手応えから 記・村田 充八
★<恵みのどんでん返し>基地の町 あ¥わき出る笑い声 記・名嘉 博光  = 5 面 神学・社会=
★<ローザンヌ運動30歳>パートナーシップとコラボレーション 記・福田 崇
★米国:大統領選でキリスト教各派対極化
★<今月の神学書評>『日本の教会と「魂への配慮」』加藤常昭ほか共著(日本キリスト教団出版局、2730円)評・藤原 導夫  = 6・7 面 聖書特集=
★聖書の世界リアルに——東京・お茶の水 聖書考古学資料館
★羊皮紙に隠された文字解析——凸版印刷とヴァチカン教皇庁が共同研究
★視覚障がい者用システムを晴眼者に——取り扱い簡単な聖書朗読再生機
★なぜ新しい聖書翻訳なのか——新改訳聖書改定第3版出帆記念会
★書き写してみことばを深く味わう——写経聖書  = 8・9 面 法律・生活特集——法科大学院=
★他者へ貢献できる法曹を——明治学院大学法科大学院
★愛と奉仕の精神備えた法曹育成——関東学院大学法科大学院
★キリスト教主義大学法科大学院一覧  = 10 面 ビジネスパーソン=
★技術を収益にどう結びつけるか——唐津 治夢さん[中](SRIインターナショナル日本支社代表)
★<気持ちが伝わる話し方>[8]継続はどんな能力より勝る 記・中野 雄一郎  = 11 面 教会学校=
★データに見る生徒「増加」特色——教会学校に関するアンケート[2]
★<CS分級>聖書のお話 準備の基礎 記・安田 香代子  = 12 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報ほか
★DVD:「ステップ・イントゥ・リキッド」(発売:キングレコード、4200円)
★CD:「LIVE! GOSPEL PIANO」吉弘 知鶴子(Anima Music、2625円)  = 13 面 今週の動き=
★<今日は何の日>10月13日—19日
★<日めくり元気の素>名著・聖書日課から一言メッセージ  = 14 面 教会=
◎<ちゃちゃチャーチ>手作りのあたたかさを感じてほしい——JECA・千歳烏山光の子聖書教会
★<もりべえのへぇ~>本牧亭の寄席伝道会  = 15 面 教会生活=
★礼拝で落語を一席——大和カルバリーチャペル「宴会礼拝」
★<林檎の風にのせて>[22]みことばを心に蓄えること 記・正村 八重子  = 16 面 ひと=
★朱光朝さん(朱基徹牧師の四男)——神社参拝拒否し、殉教した父を語り継ぐ  

若者に焦点あて記念事業−−イムマヌエル綜合伝道団が創設60周年0503130201

 イムマヌエル綜合伝道団(IGM)が今秋、教団創立60周年を迎えるにあたり、3月10日から13日まで開催される年会・聖会からスタートして、年間を通して記念事業などを展開する。テーマに「ダイナミックな発展的継承」を掲げ、特に次世代を担う若者に焦点をあてた事業を計画、実行するという。記念事業委員会の竿代信和委員長に聞いた。
 「事業主体ではなく、『祈り』を強調し、中心にすえます。これからの世代を念頭におき、継承すべきことをただ継承するのではなく、そこから献身者や教会の中心メンバーになっていってほしい」と竿代委員長は語る。
 祈り中心の具体的なものとして、教団の諸課題を毎日共通に覚えて祈るための「祈りの手帖」(仮称)の作成がある。6月の発行を目指して準備中で、以後毎年発行する予定だ。
 事業の目玉としては、教団創設期に活躍した指導者の説教を収録したCD「群れを導いた説教者たち」を制作。初代総理蔦田二雄牧師や、第二代総理福田約翰牧師ら7人の牧師の肉声説教が聞ける。このCDは当初の予想を超えて注文が入り、急きょ追加制作しているという。「創設期を知らない世代にも聞いてほしい」と竿代委員長。
 若い世代に向けては、年会期間中の13日午後に、会場の青山学院講堂で「どっと青山」と銘打って宣教会を開催。IGM関係団体のワールド・ゴスペル・ミッションのヒューバート・ハリマン総理を招いて、メッセージを語ってもらい、若者にチャレンジを与える。また、来年の年会には北米ウエスレアン・チャーチのホールドレン総理を招き、説教をしてもらう予定だという。
 そのほか記念誌「21世紀にはばたくIGM」を発刊。「思い出話ではなく、歴史を若い世代に語り継ぐ内容にした」。また、ウェスレーの著作『キリスト者の完全』を解説をつけて新たに翻訳し、発行するなど。
 IGMは、1945年10月20日、蔦田二雄牧師が教友との祈りの中で、教団形成を決断。「自給自立、自育自展」をスローガンに掲げ、各都道府県に少なくとも一教会設立を目標に開拓伝道を進めた。日本福音同盟結成に貢献するなど、日本の福音派の代表的教団の1つ。 【藤川 義】

海辺には戻りたくない−−スマトラ沖地震・津波被災者0503130202

 スマトラ沖地震による津波被災者支援のため、インドネシアのバンダアチェに入っていた日本国際飢餓対策機構(JIFH)の2人のスタッフが帰国した。スタッフは現地で、緊急医療支援、給食サービス、子どもとその家族のケアなどの活動に当たった。また、JIFH支援者の紹介を通じて大幸薬品から提供された胃腸薬を、下痢を訴える患者らに配布した。
 給食サービスはメダンのキリスト教団「GKKI」所属の教会が始めたもので、JIFHは資金面で援助している。被災者が集まる教会やモスク5か所で、毎日300食以上提供している。  帰国した清家弘久スタッフは「多くの人はいまだに津波の恐怖におびえ、『海の近くに戻りたくない』と言っている。今後は塩害被害に対応できる水エンジニアらなどの派遣が求められている」と語る。  一方、日本福音ルーテル教会と日本福音ルーテル社団は、2月28日からタイの被災地に向けて8人のボランティアを派遣した。

<ちゃちゃチャーチ>手作りのあたたかさを感じてほしい−−JECA・千歳烏山光の子聖書教会050313

日本福音キリスト教会連合 千歳烏山光の子聖書教会
 東京・世田谷区にある千歳烏山光の子聖書教会(高田文彦牧師)の玄関の集会案内は、その手書きの文字と添えられた花が見た人の心を和ませてくれる。「玄関はちょうど道に面していますから、ふだんからいろいろな人が通るのですが、必ず見ていくんです。『手作りなんだな』と何かを感じるのでしょうか」とは牧師夫人の利花さん。これは毎月開いているトールペイント教室の参加者、6人の女性による作品だ。教室は今年で7年目。入れ替わりはあるものの、8、9人が参加している。クリスチャンではない人やほかの教会からの参加者が大半だ。作品は玄関だけでなく、教会のいろいろな部屋にも飾ってあり、それだけで室内が何となくあたたかみを感じさせる。   だれでもできるトールペイント
 トールペイントは木材に描くのが主流だが、それ以外にもブリキや布や陶器などにも描く。トールペイントはリサイクルとして、ブリキに文字や絵を描いて室内に飾ったことが始まりとも言われる。「トール(tole)」はフランス語で「ブリキ」「金属」の意味。「トールペイントのよさは、自分で作った作品を持ち帰ることができ、実用品としてすぐに使えるというところですね」とは講師の麦島いく子さん(日本福音キリスト教会連合キリスト教朝顔教会員)。トールペイントには、インテリアだけではなく表札やティッシュケース、Tシャツなど、実用的なものもある。
 トールペイントは下絵も配色もある程度決まっているので、基本的にはそこに色づけをしていく作業だ。絵心のない人でも気軽にできる。完成してみると、本当に自分で作ったのかと驚いてしまう人もいるくらいだ。上達してくるとそれに応用を加え、自分なりの作品を仕上げることもできる。  
手書き文字のあたたかさ
 印刷した文字と違い、トールペイントでみことばを描いてそこにちょっとした絵を加えると、見た人があたたかい気持ちになる。「教室を始めたころはあまり考えていなかったのですが、そういうよさもあるのかと気づかされています」と麦島さん。
 同教会と姉妹関係にあるキリスト教朝顔教会の玄関にもト—ルペイントのみことばが飾られている。教会に来てまだ間もないある人が、いろいろなことで悩んでいたという。あるとき教会のドアを開けて最初に目に入ってきたのが、その作品だった。「もし、あなたがたのうちのふたりが、どんな事でも、地上で心を1つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます」(マタイ18・19)。「ならばだれかに祈ってもらおう」と思い、教会に集う人たちに祈ってもらった。そして信仰をもつまでに導かれたという。その人の救いの証しの文章には、「教会の玄関に入って、みことばがすぐに目に入り」との1節があった。
教会に親しみを
 「直接みことばが語られるわけではないのですが、教室への参加を通してクリスチャンとの人格的な交わりをし、教会の雰囲気を感じ取ってくれればと思います」と高田牧師。住まいの近くに教会がありながらも、敷居が高いと思っている人は意外に多い。ト—ルペイント教室を通して、教会に興味と関心をもってほしい。それが宣教の入口の1つになればという。 「教会には、なかなか行きづらい、何をやっているか分からないという感覚が多くの人にはあると思うのです。トールペイント教室があることで、『なるほど、教会でもいろいろなことをやっているな』と、親しみをもってくれる。そのような意味でこの教会に与えられているすばらしい取り組みだと思っています」と高田牧師は語ってくれた。  
千歳烏山光の子聖書教会  東京都世田谷区南烏山5—9—11