[CSD]2005年8月14日《ヘッドライン》

[CSD]2005年8月14日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★平和の喜びを「態度に示す」——「幸せなら手をたたこう」誕生秘話

 = 2 面 ニュース=
◎女たちの戦争と平和資料館(wam)開館——「慰安婦」問題に鋭く光あてる——
★福音讃美歌協会が設立——会衆讃美歌集の編纂目指す
★小泉首相に靖国神社参拝中止を要請——婦人矯風会
★<教界ニュース>日本キリスト者医科連盟、日本カトリック司教団
★<落ち穂>魂とのふれあい旅

 = 3 面 ニュース=
★<宣教まっただ中>カナダ発[3]不思議な出会い 神の摂理 記・鈴木 教子
★ブラジル日系人教会に聖書贈呈——JBS渡部総主事が手渡す

 = 4 面 牧会=
★<異文化体験とキリスト教信仰>[4]国際化時代 教会どうする——一般化するカルチャーショック 記・具志堅 聖
★<牧師のつぼ>起きがけにズキン、寝違えには… 記・藤川 直孝
★<オピニオン>戦後60年——ドイツの首相演説に学ぶ 記・守部 喜雅
★<恵みのどんでん返し>新米セールスマン、しかられて… 記・本多 英一郎

 = 5 面 神学・社会=
★聖書が解き明かす「平和の契約」[2]イエスはパリサイ人を愛したか 記・ウィラード・スワートリー
★教皇が「教会のカテキズム綱要」を発表
★<書評>『旧約聖書概論』石原 潔著(日本ホーリネス教団出版局、3150円)評・石黒 則年

 = 6 面 特集/クリスチャン・ショップ・ガイド=
★店長こだわりの商品多彩——湘南にクリスチャングッズ「マスタードシーズ」
★天然酵母や玄米の無添加パンに定評——天恵 ぶどうの木
★クリスチャン用品総合サイト——いのちのことば社
★インターネットショッピングの注意事項

 = 7 面 全面広告=
☆信徒伝道者の養成を目指す——日本福音学校
2005年秋季学生募集——葛西校・代々木校・千葉校
Tel&Fax.03-3359-9539

 = 8・9 面 8・15特集=
★散華の世代として生きた父——『戦艦大和ノ最後』著者・吉田満氏を語る
★8・15関連集会情報
★教会こそ世の誤りを指摘すべき——「キリスト者『9条の会』大阪」発足
★生粋の軍人から「福音の戦士」へ——元真珠湾爆撃隊長の半生を放送予定
★8・15関連書籍情報

 = 10 面 ビジネスパーソン=
★成果主義にはこの確立が必要——柳下 公一さん[上](人事コンサルタント)
★<ミッションと起業>ウィリアム・メレル・ヴォーリズ[上] 記・芹野 与幸

 = 11 面 教会学校=
◎<教会学校教師のひろば>行列ができるアイスクリームパーティ——JECA・立川駅前キリスト教会
★<CS分級>羊と羊飼いさん——かわいいジオラマ作り 記・石橋 えり子

 = 12 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報、放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『原子野からの旅立ち』女子パウロ会編(2100円)
★EVENT:ビル・ウィルソン スペシャルセミナー

 = 13 面 今週の動き=
★<今日は何の日>8月14日—20日
★<日めくり元気の素>名著・聖書日課から一言メッセージ

 = 14 面 教会=
★<ちゃちゃチャーチ>国際色豊かな川越賛美フェスタ開催——同盟基督・霞ヶ関キリスト教会
★<もりべえのへぇ~>私は殺人も姦淫も犯しまし

 = 15 面 家庭・あかし=
★神を第一にプレーし、祈る3番打者——西武ライオンズのホセ・フェルナンデス選手
◎音楽文化を身近にするコンサート開催へ——NPO法人音楽工房のあ
★<巨いなる山の動く日来る>[9]裏切り者の代替 記・あんこや大塚

 = 16 面 ひと=
★木村 利人さん(早稲田大学名誉教授)——新しい天、新しい地を見続けるトップランナー

女たちの戦争と平和資料館(wam)開館−−「慰安婦」問題に鋭く光あてる−−0508140201

女性たちへの戦時性暴力(日本軍による「慰安婦」制度)の実態を、被害者自身の証言に光を当てて記録し、2度と過ちが繰り返されないようにするための女性たちの活動の拠点として、8月1日、東京・新宿区に「アクティブ・ミュージアム『女たちの戦争と平和資料館』」(wam=西野瑠美子館長)がオープンした。wamは慰安婦問題を民間の手で裁いた「女性国際戦犯法廷」の提案者で、VAWWーNETジャパン(「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク)代表だったジャーナリストの松井やよりさん(02年死去)の遺志を継いだもの。関係者にはキリスト者も含まれている。  
 「松井さんは亡くなる前に『2、3年で(資料館を)開かなければならない』と言っていた。戦後60年の年にオープンできたことは意味がある」と7月29日、オープンに先だって開かれた記者会見で西野館長は語った。  
 wamでは、?ジェンダー正義の視点で戦時性暴力に焦点をあてること?一人ひとりの被害と同時に、加害責任を明確にした資料の収集・展示を行うこと?平和と非暴力の未来を実現するための活動の拠点にすること?国家権力とは無縁の民衆運動としてつくること?国境を越えた連帯活動を進めること、を基本理念として掲げる。  
 これらの理念に基づき、第1回特別展「女性国際戦犯法廷のすべて―『慰安婦』の被害と加害責任」を開催中。「女性国際戦犯法廷の全容」「9か国の被害者と加害兵士の証言」「専門家証言と天皇・軍部・日本政府の責任」「『慰安所』マップ」「現代もくり返される紛争下の女性に対する暴力」などのテーマでさまざまな資料が展示されている。また、女性国際戦犯法廷を基に企画されたNHKテレビ番組の改変問題や、「慰安婦」の記述が消されていく教科書の現状などにもふれている。  
 「慰安婦」に関する書籍、雑誌、裁判や支援活動の記録などの資料閲覧コーナーや、「慰安婦」の女性たちの証言ビデオなどの映像が見られるビデオ・ブース、松井さんが生前使っていた机やいす、遺品、著作などを集めた「松井やよりコーナー」が常設されている。
 今後特別展では、「ハルモニたちのアートと写真展」「松井やより展」「南北コリア展」などを予定している。
 wam入口には、9か国143人の「慰安婦」のポートレートが並ぶ。女性たちの眼差しの前に立つとき、「慰安婦」の問題から目を背けてはならないと心引き締められる思いになる。      
wamは〒169-0051東京都新宿区西早稲田2ノ3ノ18 AVACOビル2階。開館は水・木=午前11時から午後6時、金=午前11時から午後9時、土・日=午前11時から午後5時、月・火、年末年始は休館。入場料は18歳以上500円、18歳未満300円、小学生以下は無料。TEL:03・3202・4633、FAX:03・3202・4634、Eメール=info@wam-peace.org、ホームページ=http://wam-peace.org/ 【藤川 義】

<教会学校教師のひろば>行列ができるアイスクリームパーティ−−JECA・立川駅前キリスト教会0508

東京・立川市にある日本福音キリスト教会連合立川駅前キリスト教会(高橋和義牧師)。「駅前」といっても、厳密には住宅街にある。
 7月16日、同教会を訪れると、「こんにちわー」。子どもたちが、出迎えるスタッフにあいさつしながら次から次へと教会へかけこんでいくのが見えた。この日は教会学校(CS)主催のアイスクリームパーティー。どうりで子どもたちが生き生きしている。
 当日は、毎年アメリカの大学が夏休みの間、同教会を手伝いにやって来る7人のアメリカ人「サマーワーカー」たちも手伝う。やってきた子どもたちにバルーン・アートを作ったり、大柄な学生が子どもを腕にぶら下げたり。
 会は手話つきの賛美でスタート。続くゲームの時間には、初めての「教会」に緊張していた様子の子どもたちにも笑顔がこぼれた。「借り物競走」は、6つに分かれたチームに1人ずつ入ったサマーワーカーが、英語で指定された「お題」をジェスチャーで各チームの子どもたちに説明。それを子どもたちが解釈して探しに行くというもの。「ヘルメット」と「帽子」を勘違いしそうになったり、「カップ」と「ペットボトル」を間違えたり。それぞれ先を争って「お題」探しに走る。 そんな元気いっぱいの子どもたちも、「聖書のお話」で「若い時に本当の神さまを知ってほしい」と高橋牧師が語りかけると、静かに耳を傾けていた。
 最後はいよいよお待ちかねのアイスクリーム。バニラやチョコ、ストロベリーなどのアイスを、スタッフやサマーワーカーが子どもたちのお皿に次々とよそい、トッピングする。子どもたちは満面の笑みで次々とスプーンを口に運び、またアイスの列へと並ぶ。中には「7杯食べた」という子も。
 今年で14回目を迎えるこのイベント。地域の小学校前でのチラシ配りや、去年来てくれた子どもたちに案内を出したりしたこともあって、27人の子どもたちが集まった。教会学校のスタッフの1人、砂田かおるさんは「教会に来ている子どもたちはクリスチャンの家庭の子が多いです。地域の、神さまを知らない子どもたちもイベントを通して神さまのことを知り、教会につながってくれれば」と期待を込めて語った。  【藤野多恵】

音楽文化を身近にするコンサート開催へ−−NPO法人音楽工房のあ0508141502

地域に根ざした公演を活動の原点として、コンサートホールや教会、福祉施設などでのコンサートの企画、演奏といった活動を続ける「音楽工房のあ」(長島潤代表理事)が、この5月東京都からの認証を受け特定非営利活動(NPO)法人として新たにスタートした。
 遠方のホールに足を運んだり、高額なチケットを買い求めなくても、近所の教会で生の演奏にふれてほしいとの願いをもって続ける「チャペルコンサート」と、クリスマスをモチーフにしたオペラ「アマールと夜の訪問者」の公演が活動の柱。演目の1つ「世界の名曲シリーズ」は「荒城の月」のような唱歌やヨーロッパ歌曲、「マイ・フェア・レディ」「オズの魔法使い」といったミュージカルなど、誰でも知っている名曲ばかりを演奏するというもの。出演は声楽家の長島さん夫妻を含め総勢15、16人の音楽家で、普段はオペラの舞台で活躍している人が大半だ。そのほかにも、これまでによせられたアンケートで「こんな近くですばらしい歌声を聞けるなんてとても幸せな気分です。歌はとてもすばらしくていいものですね。人を幸せな気持ちにさせてくれると思います」といった声もあった「カフェ・こんさーと」は、地域の喫茶店で定期的に開いているもので、小規模ながら、毎回好評だ。「回数を重ねながら、人づてでコンサートに来られる方や活動に賛同してくださる方が増えてきています」と長島さんは語る。
 立ち上げは1999年。当初はキリスト教界のみを視野に入れていたが、地域社会の核であるべき教会が孤立、閉鎖的になりがちな傾向を目の当たりにし、地域に対する教会の役割はほかにもあるのではないかと感じたという。「もっと目を外側に向けていく必要があるのではないかと思ったのです」。言葉よりもキリスト教精神から出た愛の行いが、ときに人の心を打つように「言葉よりも感覚から入る人が多いのが現代の特徴かもしれません」。そうした意味での音楽のもつ可能性を長島さんは強調する。「近所にある教会の存在は知りながら、一度も足を踏み入れたことがない人が、コンサートで初めて教会を訪れる。そんなこともあるんですよね」
 理事の1人で社会福祉法人キングスガーデン理事長の泉田昭さんは、「音楽工房のあは、音楽を通して社会と教会に仕えようとして、長島潤・実奈夫妻を中心に結成されました。この働きが豊かに実を結ぶために、多くの方が会員となってご協力くださいますように祈っています」と語る。
 この12月、地元練馬区教育委員会の依託事業として、子どものためのオペラワークショップを開催する。子どもたち自身で舞台の衣装、小道具を作り、歌とダンスの練習をしてオペラをつくり上げる。「子どもたちが思いきり自己表現する場になれば」と長島さんは願っている。
 問い合わせはNPO法人「音楽工房のあ」TEL&FAX:03・5241・1237、Eメール=artnoah@jt3.so-net.ne.jp 【正村献三】