[CSD]2005年8月28日《ヘッドライン》

[CSD]2005年8月28日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★「反日」の中で和解祈祷会——香港日本基督者教会と地元教会の100人

 = 2 面 ニュース=
◎戦後60年 各地で8・15——靖国参拝問題は憲法で解決を
◎戦後60年 各地で8・15——靖国から私たちの追悼を問う
★JECA平和祈祷会——戦争体験者の証言次世代に
★<教界ニュース>なにわゴスペルフェスタ、戦後60年 8・15声明ほか
★<落ち穂>戦後60年 靖国を行進する少年兵

 = 3 面 ニュース=
★<宣教まっただ中>アナスタシス号発[1]霊的、物質的必要に応え 記・川嶋 康裕
★イスラム宣教セミナー(上)原理主義台頭の理由は——キリスト教の平和とどう違うか

 = 4 面 牧会=
★<異文化体験とキリスト教信仰>[6]「当然」と教えられたもの——ある国の教会スタイルから見る 記・清野 勝男子
★<牧会ジャーナル>「私が説教に目覚めた時」 記・藤本 満
★<オピニオン>「ニート」は大人の、教会の問題ではないか 記・有北 いくこ
★<恵みのどんでん返し>両親に頭下げた春の日 記・渋沢 浩二

 = 5 面 神学・社会=
★聖書が解き明かす「平和の契約」[4]ローマの圧政を打ち砕く平和の神 記・ウィラード・スワートリー
★イタリア:コンスタンチヌス帝の石像——古代ローマ遺跡で発見
★米国:10代にはびこる魔法「ウィッカ」
★<書評>『終末論入門』G・ザウター著(教文館、3675円)評・岡山 英雄

 = 6 面 結婚特集=
★結婚カウンセリングのすすめ——客観的にお互いを見る好機
★カウンセリングと合わせて読みたい本

 = 7 面 8・15特集=
★教会はどっちつかずになるな——国のために祈る夕べ
★戦争責任は戦後責任——日本同盟基督教団・平和祈祷会

 = 8・9 面 特集/伝道アイテム=
★ホームページで教会の敷居を低く——制作代行業「e-church」
★ガラスアクセサリーで福音伝えたい——工房「Glass ぶどうの実」
★速水 優さん(前日銀総裁)の証しトラクトが好評
★CD付トラクト「きみは愛されるため生まれた」7万枚突破
★「いのちのありがとうの会」宣教テキスト——「四輪駆動車で走りたい」
★オアシス仙台店9月1日にリニューアルオープン

 = 10 面 ビジネスパーソン=
★絶対者の存在がこの確立に必要——柳下 公一さん[下](人事コンサルタント)
★<善久のちょっと気になる発想法>[3]音楽は発想の玉手箱 記・齋藤 善久

 = 11 面 教会学校=
★<「成長」攻略法>「イエスの弟子」として生きる 記・中台 孝雄
★<CS分級>紙でいろいろ作ってみよう——チェーン作り 記・石橋 えり子

 = 12 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報、放送伝道ハイライトほか
★CD:「GOD HE REIGNS」(ライフ・ミュージック、2310円)
★BOOK:『禁煙?いや、吸わないだけ』おんぞう著(新風舎、840円)
★BOOK:『なりたい自分になる教科書』石井希尚著(三笠書房、560円)

 = 13 面 今週の動き=
★<今日は何の日>8月28日—9月3日
★<日めくり元気の素>名著・聖書日課から一言メッセージ

 = 14 面 教会=
◎<ちゃちゃチャーチ>全員参加の手づくりフェスティバル——フォースクエア・秋津福音教会
★<奉仕する恵み>コミュニケーションこそ大切に 吉井 秀人さん

 = 15 面 家庭・あかし=
★福音を全身で伝えたい——米国からワーシップダンスミニストリー初来日
★9月に「井澤豊メモリアルコンサート」開催——急逝から1年、作品をアーティストら歌う
★あんこや大塚さんに聞く(上)命の大切さ白血病の女性から教えられ

 = 16 面 ひと=
★庄野 久男さん(アマチュア無線家)——非戦の告白 守る方法ただ一つ


戦後60年 各地で8・15−−靖国から私たちの追悼を問う0508280202

東京・新宿区のルーテル市ヶ谷センターで、第32回靖国国営化阻止8・15東京集会が開かれた。「『慰霊・追悼』とアジア」というテーマで、一橋大学教授の鵜飼哲氏を講師に約110人が集まった。また、並行して行われた子ども8・15集会では15人の子どもが参加し、靖国神社境内見学ツアーを行った。
 鵜飼氏は「『慰霊・追悼』と『国民統合』」と題して講演。靖国神社創設の経緯や当時と現在の位置づけの相違をもとに、「私たち(民衆)」が慰霊・追悼することの意味や必要性、可能性について、また「政府の平和」と「私たちの平和」の違いなど、「政府・国家」と「私たち」という視点から問いかけた。
 鵜飼氏は04年3月にスペイン・マドリードで起こった爆破事件後のデモ行動でのスローガン「あれはあなた方の戦争だ、これは私たちの死者だ」という言葉から、スペインの様子やアメリカ同時多発テロ犠牲者たちの「英雄」化と「大東亜戦争賛美史観」につながる「ヤスクニ思想」とを比較した。  「『あなた方(戦争する政府)』と『私たち(民衆)』を峻別することができるかどうかということが、現在の反テロ戦争に反対する私たちにとって必要。しかし、その2つを分けることを不可能にしているのが靖国神社である。『あなた方=私たち(民衆)』として国民を統合することによって、2つを区別できなくするために、現在のヤスクニ問題があるのではないか」と述べた。
 また最後に、遺族の希望による合祀の取り下げや「追悼」という概念にも触れ、日本には欧米ほど思想や立場を超える民間の追悼碑がないことをあげ、「『追悼』ということそのものが、日本では限定して考えられているのではないか」と述べた。そして、「『私たちの平和』を考えるときに、『私たち』の『公的』な死者の追悼は可能なのか、また必要なのか。さまざまな可能性を考え続けていかなくてはならない」と締めくくった。

戦後60年 各地で8・15−−靖国参拝問題は憲法で解決を0508280201

敗戦から60年を迎えた8月15日。同日とその前後に、教会関係者らは今年も各地で平和や戦争の歴史を考える集会や祈祷会を開催した。この日、小泉純一郎首相の靖国参拝が注目されたが、中国、韓国などアジア諸国との関係や衆議院選挙への影響に配慮したのか、今年は見送った。自衛隊のイラク派遣、憲法改正など再び日本が戦争への道を突き進む動きがくすぶる中、多くの人々が不戦の決意を新たにし、平和を願う祈りをささげた。              【藤野多恵、美登かんな】  東京・千代田区の日本教育会館では、「小泉首相は靖国参拝の中止を―アジアの平和と和解・共生をめざそう!」をテーマに平和遺族会全国連絡会が平和集会を開いた。
 集会の基調報告では、同連絡会代表の西川重則氏が「今こそ靖国神社問題の根本的解決を」と題して語った。西川氏は「靖国神社参拝問題はあくまで憲法問題であり、憲法によって解決すべきである」とし、「宗教施設としての『慰霊』顕彰施設である靖国神社へ首相が参拝することは、政教分離の原則を定めた憲法第20条第3項に反しており、許されることではない。宗教団体靖国神社も同様に、『いかなる宗教団体も、国から特権を受け』てはならないのであって(第20条第1項下段)、首相の参拝を黙認・要望・勧誘することのいずれの場合も憲法に抵触する」と語った。また第20条について、「政教分離原則は、戦前、戦中の天皇制・国家神道体制下の諸弊害を除去し、再びアジアに対して侵略・加害の歴史を繰り返すことのない新しい日本の決意の表明としての歴史的・今日的意味をもつ」として、憲法第9条に並ぶ重要性を指摘。「憲法20条の会」を作る必要性すらあると訴えた。
 続いて、「戦後60年と日本外交のゆくえ―東アジア共同体を構想する」と題して進藤榮一氏(江戸川大学教授)が講演。アメリカに追従し、アジアから孤立しているかのような日本の外交姿勢を問題視し、どのようにアメリカから離れた日本を造っていくべきかとして、東アジア共同体に期待を寄せた。また進藤氏は、日本の現状を「60年前を『第一の敗戦』とするならば、現在は対米マネー戦争における『第二の敗戦』」とし、「第二の戦後復興は東アジアの犠牲の上ではなく、共生の上に図るべきである」と語った。また歴史問題をめぐってアジア各国で展開される反日運動については、「解決のためには通らざるをえないプロセス。こういった動きがないと、日本人には現状がわからない」と述べた。
 集会後は、参加者が手に手に「靖国神社は戦争を美化するな」などと書いたプラカードを持ち、小泉首相の靖国神社参拝中止を求めて靖国神社周辺の平和行進を行った。

<ちゃちゃチャーチ>全員参加の手づくりフェスティバル−−フォースクエア・秋津福音教会05082814

フォースクエア・秋津福音教会(小坂忠主任牧師 小坂叡華牧師)は8月13日、所沢市民文化センターMUSEキューブホールでゴスペルフェスティバルを開いた。教会のメンバーを中心に、それぞれの賜物が活かせる場となるように、出演だけではなく舞台裏の仕事も自分たちでやってみようとの思いを込めた手作りのイベントとなった。
 ゴスペルのプログラム以外にも、ホールの外では写真など、教会メンバーの得意な趣味を生かした展示ギャラリーやフリーマーケット、包装にもこだわった手作りのピアスやペンダント、CDの店もオープンした。  当日は、教会のメンバーも含めて約260人が訪れ、終始にぎやかな雰囲気となった。
若者から高齢者まで大活躍
 ステージでは、若者たちのバンドによる力強い賛美、シルバーコーラスグループによるタンバリン、手話による賛美があった。続いて登場したのが、40代男性グループ「40thエクソダスクワイア」だ。アロハシャツを着た男性たちが「ハレルヤ私はクリスチャン」などの曲を、ウクレレの演奏に合わせて歌った。前半最後は、同教会千葉チャペルのメンバー6人による息がぴったりの朗読劇、最後は新たに4人のメンバーが加わって10人が振り付きで「きみは愛されるため生まれた」を歌った。
ステージと聴衆が一体に
 休憩をはさんで後半は、絵本『たいせつなきみ』をベースにしたミュージカルでスタート、迫力ある歌とダンスに聴衆は圧倒された。ミュージカル中盤では話題のマツケンサンバを披露、会場は笑いに包まれた。作品に込められた「わたしの目にはあなたは高価で尊い」という聖書のメッセージは、聴衆の多くに励ましと感動を与えたようだ。
 終盤、同教会と同教会の千葉チャペルの合同ゴスペルクワイア=写真右=が歌った「Oh,happy day」「My Life is In Your Hands」は、主任牧師の小坂忠さんによるリードで聴衆もともに歌い、ホール全体が賛美に包まれた。  
テーマは「和合」
 まるで「モザイク模様」のように、子どもから大人までそれぞれが大切な存在として、必要な役割をはたし、つくりあげたものを感じさせたフェスティバル。統括プロデューサーで同教会牧師の小坂叡華さんは「聖書にあるように、表に立つ人も裏方の人も、神さまの目からは同じ価値、美しさであり、互いが必要なのです」とパンフレットに記す。
 今回のフェスティバルのテーマは「和合」。「見よ、兄弟が和合して共におるのはいかに麗しく楽しいことであろう」(詩篇133・1、口語訳)という聖書のことばからきているという。教会員ではない参加者からは「テーマの『和合』がよくわかりました。老若男女が仲よく和合している教会の交わりのあたたかさが伝わりました」といった声もあった。
 小坂忠さんは、プログラム最後のメッセージで、「現代は人と人が仲よくなれない時代、和合はすべての人にとってのテーマ。私たち一人ひとりに向けられている神の愛こそが、多くの相違を超えて私たちの和合を実現させてくれるのではないでしょうか」と結んだ。  
日本フォースクエア福音教団秋津福音教会 埼玉県所沢市上安松96