[CSD]2005年9月18日《ヘッドライン》

[CSD]2005年9月18日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★地域教会支える次世代リーダー育成願って——長野・信徒のためのバイブルスクール

 = 2 面 ニュース=
★今こそ神と向き合う——ビル・ウィルソン氏来日セミナー
★「変えられた人生」が教会成長支える——米国サドルバック教会で心の健康取り戻すセミナー
◎米国南部のハリケーン被害にWEA祈りの要請
★<落ち穂>新たな展示場求める「東洋の十字架博物館」

 = 3 面 ニュース・ルポ=
★関東圏での青年宣教大会を——「すっとKANTO」12月開催へ
★<連載ルポ>本郷台キリスト教会の給食ミニストリー[2]10年間無事故 神様応援してくださった
★<教界ニュース>JMMSが来春名称変更へ
★<教界ニュース>バプ連なども米国ハリケーン救援活動開始
★教会のために祈ろう

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★信仰の確信によって新たなまちづくり——井崎 義治さん[下](千葉県流山市長)
★<善久のちょっと気になる発想法>[4]あなたは異能人をもっていますか 記・齋藤 善久

 = 5 面 牧会=
★<心の対話>「児童虐待」について考える[2] 記・山中 正雄
★<オピニオン>「スペシャルな人たち」と接するために 記・杉本 玲子
★<恵みのどんでん返し>水野源三ゆかりの教会で献堂 記・赤松 敬明

 = 6 面 関西だより=
◎クーデターきっかけにフィジーでリバイバル——人も自然もよみがえった
★<関西クリスチャンショップ巡り>[3]イタリア料理店「MAO OSTERIR」
★富山でゴスペルワークショップ開催

 = 7 面 世界=
★<宣教まっただ中>アナスタシス号発[4]あらゆる職種が必要 記・川嶋 康裕
★JOMAセミナー[下]「聞くこと」を構造的に——宣教師の「メンバーケア」
★<祈りのガイド>宣教のために祈ろう

 = 8—10 面 地域宣教特集/つくばエクスプレス沿線=
★新線開通で沿線の伝道も様変わり——埼玉・千葉・茨城
★新住民家族をターゲットに
★都心と直結するつくば研究学園都市

 = 11 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★MOVIE:「亀も空を飛ぶ」オフィスサンマルサン配給(9月17日、岩波ホールで公開)
★CD:「空を見上げながらあなたを想った」神山みさ(SENS ROOM、1000円)
★BOOK:『人生に効くサプリメント 聖書のことば240』(フォレストブックス、735円)
★BOOK:『Let there be light 光があれ』atsu.著(新風舎、840円)


 = 12 面 神学・社会=
★<講演>平和主義と教会の社会的責任[1]イエスはパリサイ人を愛したか 記・藤原淳賀
★<書評>『神学が牧会カウンセリングを形成する』ジョン・B・カブJr著(日本キリスト教団出版局、2520円)評・丸屋真也

 = 13 面 教会学校=
★<いまどき子ども事情>かかわり続けた周囲 切れなかった絆 記・西村 敬憲
★<CS分級>なまえクイズ 記・平田 和子

 = 14 面 教会=
★ブラックゴスペルを礼拝で歌う——ヴィンヤード・クリスチャンフェローシップ所沢
★<奉仕する恵み>「おいしい」という声に支えられ——北山達雄さん(高岡バプテスト教会)

 = 15 面 家庭・あかし=
◎韓国企業家の70%が信仰者——ビジネスは儒教的価値観
★不良牧師アーサー・ホーランドさん「福音のロック」伝える
★<お母さんのための絵本のたび>[2]ニートってなに?——『ペレのあたらしいふく』 記・澤谷 由美子

 = 16 面 ひと=
★国分 友里恵さん(ゴスペルシンガー)——良い賛美歌を次世代に残したい

米国南部のハリケーン被害にWEA祈りの要請0509180203

 アメリカ南部のハリケーン被害で避難所では、子どもたちを中心に感染症が猛威をふるい、死者も出ている。このような中、世界福音同盟は、「世界への祈りの要請」を発表。「私たちは祈りの中で被災者の苦しみを覚え、支援するようにと、世界中のキリスト者に呼びかけます」と記し、祈りの課題を挙げている。
●洪水に巻き込まれた人々に勇気と慰めが与えられるように。
●被災者に癒しと回復が与えられるように。
●愛する者を失った人々、まだ愛する者の消息がわからないままの状況にある人々に、慰めが与えられるように。
●緊急援助支援物資(食料、水、医療品、カウンセリングなど)が迅速に手元に届くように。
●被災者を助ける医療関係者、生存者を捜索する人々、緊急援助のワーカー、悲しみの中にある人々を援助するカウンセラーに力と勇気と知恵が与えられるように。
●秩序を回復し、安全を守る警察や国家保安関係者の上に勇気が与えられるように。
●霊的必要に応えるため活動する牧師、教会指導者、信徒奉仕者に主の導きが与えられるように。
●暴力行為が止み、秩序を取り戻すことができるように。
●世界中のクリスチャン共同体が、被災者に対し寛大な心をもって応答することができるように。
●この悲惨な状況下にあって人々が主を求めることができるように。
●この被災下で活動するアメリカ福音同盟、関係諸団体のために。 JEAが援助開始  これらを受け、日本福音同盟(JEA)援助協力委員会では、アメリカ福音同盟の援助協力機関「ワールドリリーフ」を通して、援助活動の開始を決定し、募金を呼びかけている。郵便振替=00190・5・7790、振込先名義=(JEA)日本福音同盟援助協力委員会、通信欄に「米国ハリケーン被害救援募金」と明記。

クーデターきっかけにフィジーでリバイバル−−人も自然もよみがえった0509180601

 きっかけは2000年にフィジー国内で起こったクーデターだった。平和な観光の島が分裂と混乱に陥ったとき、解決をもたらすのは神以外にはないという確信を持った人々がこぞって教会に集まり、ゆるしを求め、助けを請い、祈りに祈ったのである。神の応答は、それまで交流のなかった各教会をひとつにまとめるという形で始まった。キリスト教界にキリストを中心とした和解がもたらされると、それを待っていたかのようにクーデターはおさまり、やがて土着の偶像礼拝から人々が解放され、呪術師や敵対していた部族の長、麻薬密売人、ヒンズー教徒らが新生していく。
 奇跡は自然界にも及んだ。死んでいた珊瑚礁が新しい命を生み、捕れなくなっていた魚が群れをなし、作物は豊かに実り、汚染された川がよみがえって生き物が戻ってきた。これらの奇跡を目のあたりにした人々がキリストを受け入れて、現在では大統領をはじめ52パーセントもの国民がクリスチャンになっているという。
 9月26日(月)から29日(木)までVIPアルパインローズ・ビレッジで開かれるトランスネット・ジャパン(代表・森章、中沢隆一、浜崎英一)主催の「2005トランスネット・カンファレンス」で、フィジーの国家的変革で中心的な役割を担ったヴニアニ・ナカウヤサ牧師と、牧師を支援し続けてきたオーストラリアのイアン・シェルトン牧師のチームが、フィジーほか近隣諸国で起こっているリバイバルの報告と祈りの集いを持つ。問い合わせ=大津バプテスト教会内トランスネット・カンファレンス事務局TEL:077・522・0492、FAX:077・522・5446、Eメール=obc@maia.eonet.ne.jp 。
 同チームは9月30日(金)の日本CBMC主催のCBMC特別集会でも講演する。場所はニューオーサカホテルで午後6時30分から(開場6時)。会費5千円。申し込みは日本CBMC大阪事務局TEL:06・6634・1595、FAX:06・6634・1598(9月20日までになるべくファクスで)。
 新生したフィジーを肌で感じてきた森章牧使(平キリスト福音教会)は「フィジーのリバイバルの特徴は、田舎で起こっているということ。村ぐるみで神に立ち返っているんです。これは日本の、特に地方の小さな町や村で伝道している牧師にとって大きな励ましになるでしょう。日本も、目には見えないかもしれませんが、深部で神の業が進められていることを、私自身田舎で活動していて、感じるものがあります。神は業を進めておられる。求める者はそれを得る。このことを体験し、日本のために祈ってくださっている方たちと共に祈り、つながりを持ってほしい」と、訪日チームの証しに期待している。
 驚異的なフィジーのリバイバルを記録したビデオとDVD「海は鳴りとどろけ」が各集会で販売される。ビデオは3千円。DVDは2千500円。会場に行けない人は平キリスト福音教会TEL:0246・23・5490、森牧使へ。        【藤原富子】

韓国企業家の70%が信仰者−−ビジネスは儒教的価値観0509181501

 日本で活躍する韓国人企業家の約7割は、クリスチャンだという。昨年出版された『韓国人企業家―ニューカマーの起業過程とエスニック資源』(長崎出版、2千940円税込)に出てくる調査データだ。同書は従来の在日コリアン研究にはなかった、80年代以降に来日したニューカマーの企業家たちを取材調査した珍しい研究書だ。
 同調査で、韓国人企業家に関する様々な分析結果が明らかになった。特に興味深いのが韓国人企業家の起業過程に、教会が大きな役割をはたしていることだ。著者である韓国全南大学校世界韓商・文化研究団研究教授林永彦さん(39)=単立・綾瀬東部教会客員=は、「韓国人企業家たちは宣教の情熱をもち、資金面などで日本にある韓国人教会をバックアップしています。日本宣教のために彼らがもっと用いられるようになればと思い、書きました」と同書について語る。
     ◇
 「韓国人企業家の場合、70%以上がクリスチャンですが、企業の各種取引や運営の面では儒教的な価値観が根強く残っています。韓国人企業家は儒教の実用主義、官僚志向の高い教育熱、個人主義と、キリスト教倫理である節約や労働への献身、勤勉などを合わせた混合型が多いです」。林さんは同書で、韓国人企業家の文化資本(宗教倫理や職業的価値観)と企業業績を、こう分析している。
 「私はこの結果を残念に思いました。クリスチャンでも商売は儒教の影響を受けているのです。それは儒教の逆機能とも言える接待文化にも表れています。日本の韓国人企業は、資本をあまり必要としない飲食店などのサービス業が多いということも影響していると思います」
 同書のデータは、東京のエスニック無料情報誌に掲載された広告主、415人の企業家を取り上げ、個別に面接調査したもの。その中の103人から回答を導き出している。
 また、同書では企業家と教会との関係にも注目している。調査の中で、米国と同じように日本でも、韓国ではクリスチャンでなかったニューカマーが、移民後に教会に通うケースが多くみられたという。
 「日本でネットワークをもたないニューカマーにとって、教会は知り合いをつくるなど、コミュニティー参加のための重要な場を提供しています」。多くの韓国人企業家はビジネス情報を得るために教会に通う傾向があり、教会メンバーを通してビジネス・チャンスを発見したり、雇用者の確保、ビジネス情報を交換しているという。
 「日本にある韓国人教会のほとんどが宣教の情熱をもった企業家たちによって支えられています。彼らの目的は宣教で、そのために一生懸命ビジネスをしているのです」。現在、韓流ブームの中で様々な韓国文化が日本に輸入されているが、それは急に起こったものではなく、ニューカマーの企業家たちによって、約20年前から徐々に日本に浸透したものだという。「彼らのようなクリスチャン企業家が増えて、将来日本に教会をたくさん建てていくことが、政治的には膠着状態の日韓関係を文化や情緒的に近づけるとともに日本宣教の突破口にもなると思います」。林さんは今、オールドカマーの企業家の調査をしているという。 【藤岡竜志】