2000年7月30日号《ヘッドライン》

2000年7月30日号
《ヘッドライン》
 = 1面 =
★イエスを見上げたとき「将来と希望が」——スーパーミッション2000開幕
★アジア・キリスト協議会:財政難で大幅に機構改革
◎年内に新「靖国法案」提出か——西川重則氏が警告
★月刊「百万人の福音」:マンガで「有事法制下」を解説
★<いやしの時代>[14]小児科存続を支援する親の会代表 高橋ゆり子さん(上)
★<落穂抄>神様が私たちを通して働かれる
 = 2 面 =
★第4回日本伝道会議・沖縄宣言(第3章)
★全世界的宣教協力の時代が来た——世界宣教セミナーでチャレンジ
★神津島地震:オタア・ジュリアの墓も倒壊
★日の丸・君が代反対教師ネットワーク:強制が学校を崩壊させる
◎福岡にもVIPクラブ設立へ——8月に準備集会
★米国長老長教会:女性は教えるが説教は出来ない方針を採択
★米国:南部バプテスト教会が女性の牧師職廃止を可決
★<世界の出来事フラッシュ>米国、キューバ、セイシェル
★<論説>青少年犯罪の叫びに答える 記・岡村 又男
★<あかし文学・ろばの子の歌>[13]いのちの輝き 作・今村真子・和彦
 = 3 面 検証・沖縄に聞いた伝道会議=
★「和解の福音」どう生きるか——沖縄戦からの重い問い掛け
★国吉 守・沖縄地区委員長に聞く——平和実現へ教会が率先する発想を
★「集団死」の悲劇を乗り越えて——金城 重明氏の証言要旨
★「和解の実り」に感謝——韓国福音同盟・クム・ミュンヒュク総主事
 = 4 面 賛美特集=
★神の臨在体験促すコンサート——ドン・モーエン9月来日公演
★教会の外に「いのち」発信したい——新譜「HEAVENLY」を発表した岩渕まことさん
◎歌に込められた福音のメッセージを自然体で解説——小坂 忠さん千葉で一般向けゴスペル教室
★賛美バンドが応援し合える伝道の場——「GOCHAライブ」協力関係を拡大中
★賛美からビートルズまで——大倉めぐみさん「ネバーアローン」
 = 5 面 =
★苦難の中で福音は前進した——ビクター・チェンさん獄中体験語る
★「聖書が教える子育て」——岡野俊之牧師夫妻が指南書を出版
★台湾に帰るが、福音は残る——LOVE JAPAN2000
★<北から南から>大阪:真イエス・大阪教会——喜ばれた「水一杯」の宣教
★「クリスチャン生活百科」普及版で再登場=0007300505= ★「嫁と姑の和解の秘訣」を村上宣道さんが講演——日本福音教会合同婦人会で
★<召天>穐近 祐氏(イエス福音教団創立者)
 = 6面 =
★<聖書66巻>ホセア書 生き方で神の言葉を語る預言者 記・清野 隆二
★<書評>「説教——いかに備え、どう語るか」フレッド・B・クラドック著
★<新刊書紹介>「3日でわかる聖書」鹿嶋 春平太監修、中村 芳子著=
★<情報クリップ>催し情報ほか      
 

年内に新「靖国法案」提出か−−西川重則氏が警告

1969年に「靖国神社法案」が国会に提出されてから今年で31年。
「靖国神社国営化反対福音主義キリスト者の集い」(略称=「靖国の集い」、西川重則代表)は法案提出の6月30日を覚え、「靖国神社法案国会提出31年目・6月30日緊急集会」を東京・千代田区のお茶の水クリスチャンセンターで開いた。
西川氏は「有事法制下の靖国神社問題」と題して講演し、一連の今の国会の動きが「2000年のうちに靖国神社法案提出」という動きに向けられていると警告。
8月15日に向け「キリスト者は今こそ預言者的働きをすべきである」と強調した。
西川氏は99年の「新ガイドライン関連法」や「国旗・国歌法」、森喜朗首相の「神の国」発言などを例に、「日本は去年から有事法制下の国であることを、クリスチャン一人一人が認識できるかが重要だ」と語った。
「法で戦争の仕組みができ始めている。
国が戦争準備のため現場を強制し、国内法(戦争時に戦争に協力させる仕組み)で基本的人権を抑制してくるだろう」とも。
この夏、首相の靖国神社公式参拝が実現する可能性も示唆。
森発言の背後にあるものは戦前と同質だとして、「首相ほか組閣で選ばれた政治家の多くが、『日本は天皇を中心とした神の国』と思っている集団。
今年は20世紀最後の節目の年であり、公式参拝をさせる運動が起こる可能性は大きい」と警鐘を鳴らした。 マンガで「有事法制下」を解説 伝道雑誌「百万人の福音」では、8月号で「有事法制下」の仕組みを分かりやすく解説したマンガを掲載した。
取材兼作者はマンガ家のみなみななみさんで、西川さんが解説。
「マンガで解説するのは初めて。
とてもうれしいことです。
どんな形でもいいから、若い人にこの問題を知って欲しい」と西川さんは講演で、マンガの一読を薦めた。

福岡にもVIPクラブ設立へ−−8月に準備集会

聖書を軸に専門職同士の交流の輪を通してビジネスマン伝道の可能性を大きく広げている会員制クラブ、「インターナショナルVIPクラブ」を福岡にも設立しようと、有志らが動いている。
その準備と呼びかけを兼ねた「講演&お食事の夕べ」が8月24日午後6時30分から、福岡市中央区の西鉄グランドホテルで開かれる。
元カネボウ薬品?社長・会長で現鐘紡?顧問の三谷康人氏(VIPお茶の水セントラル会長)が「逆転の信仰経営」の題で講演、VIP大阪からゲストとして湯川紘末氏(湯川胃腸病院理事長)、梅津善一氏(公認会計士)も駆け付ける。
VIPクラブ福岡設立を目指しているのは、聖地旅行などを企画しているナオミ・コミュニケーション代表で日本バプテスト連盟福岡・小郡キリスト教会牧師の下川省三氏ら、福岡近隣の数人の牧師・信徒ら。
企業のリストラや厳しい経営など激動の情勢の中で「VIPの交わりを通して、聖書に基づいた確かな価値観が養われることで信仰が成長し、地域の教会に還元されることを期待しています」と、下川氏らはクリスチャンビジネスマンらの参加を呼びかけている。
「講演&お食事の夕べ」会費は4500円。
申し込みは8月17日までにTel.0942—72—0909かFax.0942—72—7587、またはE-mail:naomicom@ma.neweb.ne.jp(ナオミ・コミュニケーションへ)。

歌に込められた福音のメッセージを自然体で解説−−小坂 忠さん千葉で一般向けゴスペル教室

「ゴスペルブーム」と言われているが、一体何が起きているのだろうか。
「ゴスペル」とは福音を意味し、神様を賛美することだが、今や一般のカルチャーセンターやテレビ、ラジオでゴスペルは歌われ、ゴスペルを歌うのはクリスチャンだけではない。
シンガーソングライター、ワーシップリーダーとして活躍している伝道者、小坂忠さん(秋津福音教会牧師、ミクタムミュージックミニストリーズ代表)は「朝日カルチャーセンター千葉」でゴスペルコーラスの講師をしている。
小坂さんのコンサートを見たカルチャーセンターの丸島明美さんが、「営利主義ではなく、本物のゴスペルを歌う小坂先生にぜひ、講師を」という思いを持った。
「ただの歌教室ではなく、参加者の心も癒されるようにと願って依頼しました」という。
丸島さんはクリスチャンではないが、ミッションスクールに通っていた経験から小坂さんを知り、この講座を企画した。
受講者はクリスチャンではない人がほとんど。
ゴスペルの意味も知らないままに参加し、純粋に歌を歌うことを楽しんでいる。
 小坂さんは「みんな失敗してもいいから大きな声で。
そして歌詞を感じながら歌おう」と言う。
「アメイジンググレイス」を歌いながら、アメイジンググレイスが作られた場面を再現する。
「アメイジンググレイスというのは『びっくらこいた神様の恵み』という意味なんだ」。
奴隷船の船長だった人間が神様の愛に触れ、救われた話である。
「神様はどんな人でも見捨てないんだ」としめくくる。
とってつけたような話ではなく、音楽のように自然にメッセージが語られる。
参加者は真剣に耳を傾ける。
歌に思いを込めるためにか、自分自身の飢え渇きを満たすためにだろうか。
受講者たちは、はじめは教室の後ろの方にいるが、だんだん前の方に集まりはじめる。
テレビや映画でゴスペルを知り、歌好きな人たちが集まってきたが、今では歌に込められているメッセージを無意識に感じ取っているように見える。
「ゴスペルが一般の人との接点になればいい」という小坂さん。
ゴスペルブームということで、ラジオ、TOKYO FMの「ウエーティングバー」という番組にゲストとして出演した。
ミュージシャンで、牧師と紹介された小坂さんは、クリスチャンになったきっかけや、ゴスペルの本当の意味を語る。
「ゴスペルはジャンルではなく、そこにどんなメッセージが込められているかなんだ」と語った。
このほどミクタムレコードから出したCD「ミクタムプレイズ&ワーシップ」新シリーズ第三弾「アメイジング」では、ラジオの中でも紹介された「Jesus Loves Me」も含め、一般の人にも聞きやすいゴスペルクワイヤーアレンジの曲を収録。
聖歌もゴスペル風にアレンジし、伝統賛美歌と現代賛美歌がバランス良く融合されている。
楽譜、カラオケ版も同時発売され、奏楽者のいない教会でも簡単に賛美できるように作られている。
ミクタムレコードから発売中。
CD3000円(税込)、ソングブック400円(同)、カラオケCD1800円(同)。