[CSD]2007年9月23日《ヘッドライン》

[CSD]2007年9月23日《ヘッドライン》
 = 1面 ニュース=
★どうすれば自殺は防げるか?——自殺者3万人の日本
★身体で覚える防災訓練——教会に消防隊員招き訓練・講習を実施

 = 2 面 ニュース=
◎国を超え憲法9条守る協働を——「9条アジア宗教者会議」開催
★「杖と信仰と口があれば」——全盲のテノール歌手新垣勉さん招きTCC学園デー
★自衛隊の監視活動に抗議——東京地方バプテスト教会連合
★振り込めさぎにご注意——「主の導き」など言葉巧みに甘言
★<教界ニュース>ルーテル学院大学、チャイルド・ファンド・ジャパン
★<落ち穂>ユーモアと教会成長の関係は?

 = 3 面 =
★<戦争を知らないあなたへ>[5]海面を覆い尽くした米艦隊——大宮司 須磨子さん
◎アフガン拉致キリスト者解放後の課題を協議——WEA国際総主事が韓国を訪問
★米国:ジェームズ・ケネディ氏(コーラルリッジ教会牧師)死去
★<オピニオン>豊かな講解説教をめざして 記・古川 修二

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★取り去られても「感謝」——徳光 正子さん[下](料亭「花外楼」女将)
★<更正の手がかり>[4]優先順位は非常に大切 記・梅津 善一(公認会計士)

 = 5 面 情報 =
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★CD:「peaceful morning」アサナギ(アサナギ、2,500円税別)
★GOODS:「三浦綾子文学カレンダー2008」写真・松浦忠孝/監修・三浦光世(アド・ビューロー、1,470円)
★CD:「朝ごとに新しく」
★REVIEW:DVD「万物の起源」(日本語版:ゴフェルトゥリープロダクション、1,575円税込) 評・赤江弘之

 = 6・7 面 宿泊特集 =
★散策で新たな「秋」と出合う——自然とふれあうYMCA東山荘
★遊んで学んでインターナショナル——トーチベアラーズ山中湖20周年
★身体も心もリフレッシュ——静まり・祈る 日光オリーブの里

 = 8・9 面 特集/お茶の水クリスチャンセンター =
★福音宣教の拠点——館内の各団体を紹介

 = 10 面 教会学校 =
★教会を子どもたちの「居場所」に——子母口キリスト教会の手づくり教室
★<CS分級アイデア>友だちに手紙を出そう——たためば封筒になる便せん 記・石橋えり子

 = 11 面 クリスチャンライフ =
★抽象画に十字架込めて個展「記憶の痕跡」——鳥取の美術教師・古川勝之さん東京で開催
★スペース拡張、くつろぎ空間も演出——CLCお茶の水店が新装オープン
★<私の子育て失敗談>[34]子どもがうそをついたとき 記・斎藤 望

 = 12 面 教会 =
◎ゴスペルクワイアが結ぶ地域とのきずな——福島:日基教団・若松栄町教会



◎国を超え憲法9条守る協働を−−「9条アジア宗教者会議」開催=0709230201

 日本・アジアを中心に各国の宗教者が集い、日本国憲法第9条をテーマに平和への思いを語り合う「9条アジア宗教者会議」(同実行委員会主催)が、今秋開催されることになり、賛同者・賛同団体を広く募集している。
 同実行委員では、戦争の永久放棄を定める憲法9条は「アジア・太平洋戦争における加害とその反省の上にたった不戦の誓い」、「日本が二度と軍事侵略をしないことへの誓約」であり、「世界は日本に対して『憲法9条を厳守すること』を期待しています」として、世界における9条の重要性を訴える。
 ところが日本では現在、「戦争への加担、協力」のみならず「戦争をする国」へと変貌しようとしており、それは「米国の『世界的国防態勢の見直し』(米軍の再編)と直結している」、「安倍政権は、軍事化をさらに推進するために最大の障害となる憲法9条の無力化を狙い、憲法『改正』への道を歩みつつある。9条をもたない日本が、アジア・太平洋地域の平和と安全を脅かす存在になることは明らか」。9条が危機にある今、「私たち宗教者は、非暴力による平和の実現を確信し、さらに世界の人々と共に、平和憲法9条をいかし、守る協働の具体化をはかる緊急課題に取り組みます」として、広く参加を呼びかけている。
 【開催要項】テーマ:「憲法9条とアジアの平和」、日程:11月29日~12月1日、会場:在日本韓国YMCA(東京都千代田区猿楽町2ノ5ノ5)、事務局:日本キリスト教協議会Tel03・3203・0372、Fax03・3204・9495。

◎アフガン拉致キリスト者解放後の課題を協議−−WEA国際総主事が韓国を訪問=0709230302

 世界福音同盟(WEA)のジェフ・タニクリフ国際総主事は、アフガニスタンでタリバンに拉致され人質となっていた韓国人クリスチャンボランティアの残り19人全員が解放されたというニュースに歓迎の意を現した。
 8月30日付の「19人の韓国人人質解放に関するWEAの声明」で同氏が言及した。
 タニクリフ氏は「私たちWEAは、6週間以上にわたって人質となっていた兄弟姉妹が解放された事実を喜んでいます。同時に、私たちは、2人の人質が犠牲となったことに深い悲しみを覚えています。彼らの家族の上に主の慰めがあるように祈っています」と語った。
 声明では、韓国教会のボランティアグループが、無料の医療活動を行っていたのはアフガニスタンだけではなく、また、福音宣教を目的としたものではないという同グループの立場にも触れている。
 「私たちは、今後の韓国の海外宣教の働きについて、現在行われている議論が複雑で困難なものとなっていることを認めざるを得ません。韓国政府が韓国のクリスチャンワーカーのアフガニスタンへの渡航禁止措置を行ったことについて、私は韓国の教会のリーダーたちと話し合うために訪問したいと思っています」とも語っている。
 タニクリフ氏は9月13日から17日に韓国を訪問。解放された人質たちとも面会する。

◎ゴスペルクワイアが結ぶ地域とのきずな−−福島:日基教団・若松栄町教会=0709231201

 113年の歴史をもち、黄熱病研究など日本の医学に大きく貢献した野口英世(幼名=清作)が受洗した教会としても知られる日本基督教団・若松栄町教会(片岡謁也牧師)。毎年秋に開催しているゴスペルライブ「One Voice Aizu」など、音楽を通して積極的に地域の人たちと交流・連帯を図っている。
 今年も9月24日に、財団法人会津若松文化振興財団・會津風雅堂で第7回目となる「One Voice Aizu」を開催する。今年のテーマは「歌う、つむぐ、生きる」。

野口英世が洗礼を受けた教会として
 1894年に日本基督教会宮城中会が伝道を開始したのが同教会の始まり。創立者で初代牧師となった藤生金六は貞夫人と共に一家屋を借りて英語塾を開いた。野口清作もその中におり、英語塾に通ううちに信仰をもち、18歳で受洗。
 『野口英世』(中山茂著)によると、「清作が当時、クリスマスの手伝いを熱心にしていたとか、日曜学校のカードを配っていたという話が伝わっている」。清作と山内よねとの恋愛の逸話は広く知られており、現在、よねの生家から若松栄町教会までが「野口英世青春通り」となっている。
 1905年から4代目主任牧師を務めた光晋牧師は、宣教師ランペ氏らと共に会堂建築の計画を進め、11年に現在の礼拝堂が完成した。
 64年に高橋力・真美牧師夫妻を招聘。「静かだった若松栄町教会が賑やかになった」。67年に会津で最初のゼロ歳から3歳までの乳幼児保育「栄町教会ベビーホーム」を開設。76年には会津で最初の障害児保育を始め、米カリフォルニアから専任教師を迎えて「会津若松イングリッシュ・アカデミー」も開設した。そのほかに海外の教会とも積極的に交流をもってきた。青年会がハワイ島ヒロの教会の150年祭に招かれたこともある。

次々に生まれたクワイア
 85年、同教会副牧師として就任した片岡さんが中心となってロックバンドを結成。「教会に来ていた中高生に楽器を教えるようになり、発表の場を提供してあげたいという思いでライブイベントを始めました。ライブが終われば来なくなるだろうと思っていると、次々に入れ代わり立ち代わり集まるようになったのです」
 練習場所だった礼拝堂の修復工事のために一時中断することになるが、川上盾氏(日本基督教団・東神戸教会牧師)が代表を務める神戸マスクワイアを招いて行ったコンサートがきっかけで、ロックバンドメンバーだった人たちの音楽への情熱に、再び火がついた。そこでAIZU Mass Choirが誕生した。
 片岡さんの妻・輝美さんは「また音楽をやってみようと日時を設定したところ、40人以上も集まったのです。これがゴスペルライブの始まりでした」と語る。1回目のゴスペルライブを見た子どもたちから「ぼくたちもやりたい」と声が上がり、01年に会津子どもクワイアを結成。「また、コンサート後のアンケートで、40代から60代の人たちから『楽しかった』という回答があったこともあり、昼間の時間に集まれる人たちのためのクワイア結成を呼びかけました。すると、40代から70代までの人たち20人ほどが集まったのです」。3つ目のクワイアの誕生だ。「神戸マスクワイアを招いたことがきっかけとなり、次々と新たなクワイアが生まれました」。ロックコンサートも活動を継続し、00年12月まで年2回総計28回のコンサートを開いた。
 今年も開催する第7回「One Voice Aizu」には、地元の子どもたちの有志ブラスバンドもゲストとして招く。この中には子どもクワイアの元メンバーも。「ほとんどのメンバーがクリスチャンではないですが、クワイアを通して一人ひとりが変えられていく姿を目の当たりにし、神の働きがそこにあり、神が真ん中に立たれていることを感じます」と輝美さんは語る。
 
 日本基督教団・若松栄町教会=〒965-0877会津若松市西栄町8ノ36。Tel0242・27・3944、Fax0242・27・3972。ホームページ=http://church.jp/aizu/