[CSD]2008年7月20日号《ヘッドライン》

[CSD]2008年7月20日号《ヘッドライン》
 = 1面 ニュース=
★「聖書に励まされた30年」——横田早紀江さんを囲む拡大祈祷会
★「神との出会い」届け——ミクタムレコード創立30年
★イタリア:ロマ人全住民の指紋採取へ——人権団体は「明らかな差別」と反発

 = 2 面 ニュース =
★福音派の聖書翻訳事業の前進へ——新法人名称は「新日本聖書刊行会」
★四川大地震から2か月——復興活動進むも困難
★中国:北京五輪選手村で聖書頒布が可能に
★<教会の実情を知る:教会ルポ>[19]本音で語り合えない——教会協力の新たなあり方を模索
★<落ち穂>牧師は地域住民の霊的指導者であれ

 = 3 面 教界ニュース =
◎クリスチャントゥデイ疑惑問題:「異端である高度な可能性」——香港教界が調査報告
◎クリスチャントゥデイ疑惑問題:北京の三自愛教会がイエス青年会と絶縁
◎クリスチャントゥデイ疑惑問題:華人教界の重鎮ウォン氏も警戒を表明
◎クリスチャントゥデイ疑惑問題:張氏関連の異端疑惑をCCKが再調査へ
★宗教者ら死刑廃止を要請——「ハイペースの死刑執行」に憂慮
★アムネスティ日本:裁判員制度施行前に死刑廃止を政府に要請
★<オピニオン>自浄能力で問われる教会戒規の実質 記・根田 祥一

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★すべては「奉仕」の思いから——澤田 輝彦さん[上](日本ギデオン協会全国理事)
★<コミュニケーションのヒント>[10:最終回]「間」を繋ぎ「先」に繋げる 記・森宗秀敏

 = 5 面 牧会/神学/社会=
★「南京大虐殺」証言集の背景[上]博物館での3つの想いから 記・加藤 実
★<精神障害と教会>[31]苦労という宝——失敗も成功もみんなのもの  記・向谷地 生良

 = 6・7 面 全面広告=
☆第40回 日本伝道の幻を語る会 「実を結べ!! 一千万救霊」 8月25日~27日 市川サンシティ 問い合わせTEL.03-3804-1765

 = 8 面 全面広告=
☆いのちのことば社創立60周年記念事業 広報[2]

 = 9 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『自分自身のための祈り60』ストーミー・オマーティアン著(いのちのことば社、630円税込)
★BOOK:『新渡戸稲造の精神』佐藤 全弘著(教文館、2,835円税込)
★BOOK:『きょうも猫晴れ』広路 和夫著(フォレストブックス、1,155円税込)
★REVIEW:『日本人はなぜキリスト教を避けるのか』勝本 正實著(いのちのことば社、1,260円税込)評・岡山 英雄

 = 10 面 関西だより =
★主に選ばれた市議会候補に——時期の生駒市長選めざす山田耕三さん
★「生きろ!」希望のメッセージ随所に——第10回なにわゴスペルフェスティバル
★「魂の故郷に帰ろう」——第33回京都メンズ・サパー
★95歳サイクリスト語る——VIPクラブぶどうの木滋賀

 = 11 面 クリスチャンライフ =
★1千万冊目の聖書は「誕生する赤ちゃんに」——「新共同訳」頒布から20年
★この夏は軽井沢へ——やさしさと聖書に触れる旅に
★<弱い私の自慢ばなし>[7]わたしのカタチ発見 記・斎藤 望

 = 12 面 ひと=
★映像や絵を神様のために——許 丙燦さん(イラストレーター)

◎クリスチャントゥデイ疑惑問題:「異端である高度な可能性」−−香港教界が調査報告=080720030

 ウェブサイトでキリスト教関係情報を提供する株式会社クリスチャントゥデイ(高柳泉社長)の事実上の創設者とされる大韓イエス教長老会合同福音牧師・張在亨(ダビデ張)氏が、信奉者たちに自身を「来臨のキリスト」と信じ込ませている異端カルト疑惑(7月6日号既報)は、中国、韓国、北米などでも同様の疑惑がメディアをにぎわせている。
 発端は、香港の諸教会が張氏と関連団体の異端嫌疑を調査していた独立調査団が4月10日に発表した報告書。張氏が設立した中国語メディア「基督日報」(ゴスペルヘラルド)と学生宣教団体「イエス青年会」について、「異端である高度な可能性が排除できず、深刻な憂慮と関心を表明する」と発表した。報告書は・イエス青年会、ゴスペルへラルド、オリヴェット大学は、人材・設備・資源の共有において一体関係にあり、・中国イエス青年会において「キリストの初臨は失敗であり、牧師様(グループの指導者)が再臨のキリスト」とする統一協会に類した教えが組織的に行われているとしている。 調査報告を受け、各国のゴスペルへラルドの顧問牧師団が辞任。この問題を「時代論壇」「香港経済日報」「基督教新聞社」「基督教論壇報」など中国語メディアが報じ、各国の華人教会に関心が広がった。
 5月25日には香港で、新興宗教関注小組と短期宣教センターが共催して「異常な熱心さの背後にあるもの」と題したセミナーが開かれたことを「時代論壇」が報じた。同小組は06年からイエス青年会と基督日報などの「共同体的関係」に注目し、中国各地で証言者と連絡を取り、資料を収集してきたという。セミナーで同小組の楊子穎氏は、基督日報とイエス青年会が、クロスマップ、クリスチャントゥデイ(CT)、ジュビリーミッション、ブレスキャスト、オリヴェット大学、中国本土で三自愛国教会について報道している「福音時代」、家の教会について報道している「基督時代」などを包括するネットワークと機構をもつことを指摘した。
 こうしたCTをめぐるメディア、学生伝道団体、音楽伝道団体、ゴスペル情報サイト、神学校・大学などとの一体関係や、張氏を「来臨のキリスト」とする教えは、日本でこの疑惑を追及し現在CTから名誉毀損で民事訴訟を起こされている救世軍士官(牧師)山谷真氏の調査結果と符合する。

「張氏が再臨主」
元メンバーの証言
山谷氏調査と一致

 「時代論壇」はまた、中国各地の証人(元イエス青年会メンバーら)が独立調査団に提供した証拠の一覧を公表した。それによると、▽イエスの初臨は失敗▽指導者の牧師が再臨主▽目的のためにうそをつくことは知恵であり、聖書に適う▽イエス青年会の福音は他の福音よりレベルが高い▽イエス青年会に完全に没入しなければならない、などの教義や、イエス青年会の脱会者が脅迫を受けている実態などが、おおかたの証言で確認された。これら諸点も山谷氏の調査結果と一致する。
 「ダビデ張が再臨主である」と認めた直接の証言は半数にとどまるが、これはこの教えが奥義とされ、メンバーの中でも「再臨のキリストはすでに来ている」と信じた幹事にだけ明かされるという、日本国内の複数の脱会者証言とも一致する。
 セミナー会場では元イエス青年会メンバーが証言した際、数人の「基督日報」「イエス青年会」関係者が講壇前に立ち、「偽の証言だ」「話が通じない」「あなたの言っていることは全部作り事だ」などと大声で叫び、発言を妨害した、と「時代論壇」は伝えた。

◎クリスチャントゥデイ疑惑問題:北京の三自愛教会がイエス青年会と絶縁=0807200302

北京の三自愛教会が
イエス青年会と絶縁

 香港独立調査団の調査結果公表を受け、三自愛(公認教会)の北京市基督教海淀堂がイエス青年会についての声明を発表、同教会のサイトに提示した。声明の中で同教会は、▽イエス青年会の会員が海淀堂大学伝道部から出て行くことを求める▽イエス青年会の会員が礼拝に出席することを拒否するものではない▽しかし、イエス青年会の会員に今後洗礼を授けない▽すでにイエス青年会の会員に洗礼を授けてしまっている場合には、その会員がイエス青年会のクレジットを上げるために海淀堂会員を名乗ることを許さない▽海淀堂はイエス青年会の関連メディア「福音時代」との一切の関係を断ち、その取材を拒否するなどの行動指針を打ち出した。

◎クリスチャントゥデイ疑惑問題:華人教界の重鎮ウォン氏も警戒を表明=0807200303

華人教界の重鎮
ウォン氏も警戒

 世界の華人教界の重鎮とされる王永信(トーマス・ウォン)牧師は、「基督日報」の顧問に就任していたことがあるが、その後、問題があると分かり是正を要求した。同氏は06年、これら団体の問題の深刻性を認識し、「教界牧師たちは警戒心を高め、これらから被害を受けることがないようにする責任がある」と香港教会指導者に要請した。韓国教界紙「荒野の声」6月16日付が伝えた。

◎クリスチャントゥデイ疑惑問題:張氏関連の異端疑惑をCCKが再調査へ=0807200304

CCKが張氏関連の
異端疑惑を再調査へ

 香港独立調査団の調査結果について、韓国および北米韓国系の教界メディアも大きな関心を寄せている。そうした中で、64のキリスト教メディアが加盟する韓国基督教言論協会は、5月24日記者会見を開き、「統一教前歴のある張在亨牧師が設立したイエス教長老会合同福音とクリスチャントゥデイ(CT)、中国のイエス青年会はどのような関係にあるのか、その異端疑惑について韓国基督教総連合会(韓基総=CCK)が再調査し明確にするよう要請した。イエス教長老会合同福音は韓基総に加盟しているが、韓基総は張氏の疑惑発覚後の05年、「張在亨牧師は97年以降において統一教と関係をもった形跡がないことが確認された」と発表していた。
 7月7日付「荒野の声」紙は、韓基総異端似非対策委員3人が7月8日に香港を訪れ、張在亨異端疑惑を提起した関係者と面会することが分かったと報じた。香港の関係者から資料提供を受け、異端疑惑に関する証人20人に会う予定だという。