[CSD]2008年8月17日号《ヘッドライン》

[CSD]2008年8月17日号《ヘッドライン》
 = 1面 ニュース=
★「禁教国」ネパール様変わり——国教・王制廃止で宣教自由に
★北京五輪:「共存の実例示す機会に」——ローマ教皇が中国にメッセージ

 = 2 面 ニュース =
◎EARC2008:緊張感こそキリスト者の証——東アジア14か国の学生伝道団体が参加
★ホーリネス教団:戦責告白に生きる祈祷文を提案
★<教会の実情を知る:ルポ>[21]人口の社会減が進む地域——社会に対応できない教会
★<落ち穂>フェルメールの魅力は?

 = 3 面 教界ニュース =
★新感覚の伝道を満喫——フィール・ザ・スピリット ハワイアン&ゴスペル2008
◎クリスチャントゥデイ問題:北米真相究明委が異端嫌疑の調査に着手
◎クリスチャントゥデイ問題:T・ウォン氏が会見——「異端」気づいた経緯
★米国:銃乱射の背景に自由信仰への憎悪
★<オピニオン>神の国にある豊な資源の共有を 記・藤山 勝彦

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★競売物件が祈りで与えられた——広瀬 全宏さん[中](JIPテクノサイエンス[株]グループマネージャー)
★<つながりのデザイン>[6]時代のエンジンとしての個人 記・小川 巧記

 = 5 面 牧会/神学/社会=
★「南京大虐殺」証言集の背景[下] 慰めに満ちた宣教師らの奉仕 記・加藤 実
★聖公会ランベス会議:同性愛、女性主教めぐり波乱——一致ほど遠く
★<精神障害と教会>[33]誤作動体質が孤立感募らす  記・向谷地 生良

 = 6・7 面 全面広告=
☆サンデー・アデジャラ聖会——国を動かす教会
9月18日(木)—21日(日) 会場:川口総合センター・リリア
ホームページ http://www.tokyo-revival.org
 = 8 面 全面広告=
☆いのちのことば社創立60周年記念事業 広報[3]

 = 9 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★CD:「偲ぶ」ユーオーディ・アンサンブルほか(ミクタム、2,500円税込)
★BOOK:『デリー』牧野由紀子著(てらいんく、1,575円税込)
★DVD:「性、その嘘と真実」(ファミリー・フォーカス・ジャパン、1,575円税込)
★REVIEW:『戦争を知らないあなたへ』クリスチャン新聞編(いのちのことば社、1,050円税込)評・鈴木重正

 = 10 面 関西だより =
★信仰の夏 フェス燃えた——若者のリバイバル確信 J-ship大和
★<提言>脱・閉塞感[1] 重荷を下ろし、キリストのいのちを体験する 榎本 恵氏
★銀色に光る生命を見つめる 画家・根垣睦子さん個展

 = 11 面 クリスチャンライフ =
★神様がくれた新しい声——ベー・チェチョル ファンと支援者の集い
★<弱い私の自慢ばなし>[9]男性と女性の違い 記・斎藤 望

 = 12 面 ひと=
★僕、病気になってよかった——テノール歌手 ベー・チェチョルさん

◎EARC2008:緊張感こそキリスト者の証−−東アジア14か国の学生伝道団体が参加=0808170

[img align=right]http://jpnews.org/pc/uploads/img48a3ab83f2cc4.gif[/img] 福音的な学生運動の働きInternational Fellow-ship of Evangelical Stu-dent(IFES)の東アジア地区で、3年に1度開催されている学生宣教大会「East Asia Regional Conference」(EARC)。1973年にフィリピンで第1回が開かれ、以降毎回、学生たちにとっての良き祈り合いの時、励まし合いの場となっている。8月4~9日、日本が初めてホスト国となるEARC2008(同準備委員会主催)が、東京・渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された。期間中、東アジア13か国から221人、日本からはスタッフを含め176人が参加し、共に学びと祈りの時をもった。
   ◇
 「Welcome to EARC 2008!!」。スクリーンに映し出された歓迎の言葉に、会場から歓声が上がった。初日夜のオープニングでは、IFESに加盟する日本の学生伝道団体「キリスト者学生会」(KGK)と各国の団体の紹介があり、参加者は大きな拍手で互いに参加を喜び合った。
 今大会のテーマは「X-tension-Let us start rebuilding」(テーマ聖句=ネヘミヤ2・18)。イエスを信じれば、安穏とした快適な生活が待っているわけではなく、神に従おうとすればするほど、苦難と緊張(tension)を強いられることが多い。しかしこれらの緊張感こそ、神に従って歩み続けるキリスト者の証。それこそがキリスト者の使命であり、平安ともなる。神の国の拡大(Extension)のため、今、「X-(キリストの)tension」の意味を考えよう、との意味を含む。
 オープニングで講師を務めた安藤理恵子氏(KGK総主事)は、ピリピ1・27~30からメッセージ。「キリストに従おうとするときに生じる苦難は信仰と同様与えられるものである」として、誘惑と戦い続ける緊張、過去の侵略の歴史の中でキリスト者が和解の使者として立ち続ける緊張、クリスチャンが少数派として学内で福音を伝えていく緊張、再びキリストが来られるまで神の国を建設し続けることの緊張を挙げ、「私たちはキリスト者として、これらと戦っていく使命が与えられている」と呼びかけた。
 プログラムは、1日ごとに「誘惑」、「歴史と社会」「キャンパス」、「神の国」のテーマに集中し、聖書講解、主題講演を行った。また、施設の外へ出て各地を巡る「アウティング」、分科会など、オプショナルも充実。初日には緊張した様子の学生も日を追うごとになじみ、英語でのコミュニケーションにとまどいながらも、あちこちで各国の学生同士話す姿が見られた。き関西から参加した平田裕介さんは、「日本語の方が得意という外国の学生や英語のみの学生など様々なので、グループ内で使う言葉に苦労する」としながらも、「日本とアジアとの間には解決すべき問題は多いが、共に交わりをもって祈りたい」と期待を語った。
 KGKではこれまで、学生会、卒業生会、主事会それぞれから数人が準備委員として立ち、広報誌「Attension, please!」の発行、ビザの手配など、準備を進めてきた。これに各地区の学生、卒業生の祈りが加わり開催に至ったEARC2008。準備委員長の大嶋重徳主事は「学生には、キリスト者としての使命をもって生き続けている信仰を培ってほしい。遣わされた学内で、キリストにあるtensionをもって証する生活を送り、やがて社会へと生かしていってくれれば」と、思いを語った。

◎クリスチャントゥデイ問題:北米真相究明委が異端嫌疑の調査に着手=0808170302

 「張在亨及び基督日報北米真相究明委員会」の初会合が7月16、17両日、米国・ロサンゼルス市内で行われ、元統一協会幹部で大韓イエス教長老会合同福音所属の張在亨牧師(ダビデ張)と、張氏が設立した新聞「基督日報」の異端嫌疑に対する調査に着手した。米国の韓国語キリスト教新聞クリスチャントゥデイ(張氏のクリスチャントゥデイとは無関係)が7月24日付で伝えた。
 同紙によると真相究明委は香港、日本、韓国など各地で収集した疑惑資料と反駁資料を分析し、客観的な確認を経て最終見解を発表する予定。同委員会は、教界と信徒を保護する目的で、北米韓国人教界と伝道団体、信徒に対し、疑惑がすべて究明されるまで張氏及び基督日報との関係に慎重を期すよう要請した。
 この「クリスチャントゥデイ」はロサンゼルスに拠点がある在米韓国人向け週刊紙で、97年に創刊。3年後に韓国で張氏が同名の新聞を創刊し、在米韓国人向けにも活動を始めたことから、先発クリスチャントゥデイが抗議。張氏側はハングルの表記を一部変えて「クリスチョントゥデイ」とし、さらに漢字表記で「基督日報」、英文表記で「クリスチャニティデイリー」に改称した経緯がある。一方、北米の在米韓国人向け以外の張氏系英語版クリスチャントゥデイは、定評ある福音派雑誌「クリスチャニティトゥデイ」との混同が問題となり、現在は「クリスチャンポスト」に改名している。
 張氏関連メディアは、中国語圏では「基督日報(ゴスペルヘラルド)」、日本では「クリスチャントゥデイ」を名乗っている。

◎クリスチャントゥデイ問題:T・ウォン氏が会見−−「異端」気づいた経緯=0808170303

 世界的な華人教界の指導者・王永信(トーマス・ウォン)牧師が7月17日、米国・ロサンゼルスで北米韓人基督教言論協会主催の会見に臨み、「イエス青年会・基督日報・共同体に関する声明」を発表した。声明文で王氏は、「イエス青年会と基督日報の若者を知ったのは3年前。彼らは表面的には情熱をもって主に仕える青年グループに見えたが、やがて背後に多くのことを隠していることに気づいた」と明かした。
 会見で王氏は「ダビデ張の主張と行動を聖書に照らしてみれば異端であることはすぐに分かる」とし、「彼らは表では聖書に近い主張をするが裏では別の方法で行動するので多くの福音主義神学者や牧師が混乱しており、実態をよく知ることができずにいる」と述べた。
 一時、基督日報の顧問を引き受け辞任した理由について、ウォン氏は次のように説明した。「05年にエドワード・シーという中国人青年が訪ねてきて、若い福音主義の青年の集まりがあるので助けてくれと頼まれた。北米理事長を引き受けてくれと要請され、時間的余裕もないし君たちをよく知らないと断ったが、それでは名誉理事長にと言われて応じた。私の写真と記事が基督日報に掲載されると、多くの人からイエス青年会は異端だから注意するようにと忠告を受けた。私はエドワード・シーと青年たちに、・イエス青年会の指導者・財政支援・ダビデ張との関係について質問した。しかし彼らは実際の指導者を隠し、虚偽の理事会に関する資料を1枚持ってきただけで、財務関係の資料の提供を拒否し、ダビデ張との関係についても終始一貫して沈黙した。その後、私は名誉理事長の職を辞任し、イエス青年会との全関係を清算すると発表した。在任期間は3か月だ」
 このほかウォン氏は、自身に関する基督日報の報道がイエス青年会側に有利になるように歪曲された、とも証言した。